大相撲九州場所千秋楽から早1週間。
この1週間で私の住む北海道もすっかり冬景色となってしまった。
年末には今年の総括として投稿しようと考えているが、年末までの間も1週間1記事を目標に投稿していきたいと思う。
さて九州場所では霧島が2回目の優勝を果たして幕を閉じた。
この霧島の優勝により、モンゴル出身力士の優勝が『100回目』という記録にもなった(余談だが、大相撲個人優勝制度が制定されてから100人目の優勝がモンゴル出身の鶴竜だった)。
話は戻り、モンゴル出身力士初の優勝力士は『朝青龍』である。
朝青龍の初優勝が平成14年九州場所であるため、21年で100回の優勝に辿り着いた。
ちなみに平成14年九州場所から令和5年九州場所まで『全125場所』である(この間2場所中止がある)。
100/125と割合は丁度8割であるため、モンゴル出身力士の凄まじさを感じる。
ちなみに優勝の内訳は以下の通りである。
・白鵬:45回
・朝青龍:25回
・日馬富士:9回
・照ノ富士:8回※
・鶴竜:6回
・玉鷲:2回※
・霧島:2回※
・旭天鵬:1回
・逸ノ城:1回
・豊昇龍:1回※
7割を白鵬、朝青龍が占めているため、時の第一人者の凄まじさがわかる記録である。
日馬富士、鶴竜に関しても時の第一人者である白鵬が凄すぎたため、当時は軽視する発言も多く聞かれたが、歴代の横綱と大きな遜色ない。
照ノ富士は怪我に苦しんでいるが、優勝回数を二桁に乗せることが出来るかどうか。
そして上記125場所にてモンゴル出身力士が100回優勝を果たしているが、残りの25回の内訳は以下の通りである。
・貴景勝:4回※
・御嶽海:3回※
・魁皇:2回
・栃東:2回
・稀勢の里:2回
・千代大海:1回
・琴欧洲:1回
・把瑠都:1回
・琴奨菊:1回
・豪栄道:1回
・栃ノ心:1回
・朝乃山:1回※
・徳勝龍:1回
・正代:1回※
・大栄翔:1回※
・若隆景:1回※
・阿炎:1回※
現役力士も多く名を連ねているが、白鵬が休場もしくは引退後に優勝を果たしている力士も多い。
また令和に突入してから27場所経過しているが、この27場所にてモンゴル出身力士の優勝回数とそれ以外となると
・モンゴル出身力士:16回(現役12回)
・それ以外:11回(現役10回)
以前と比較すると回数に大きな差はない。特に現役力士だけに限定するとそれが顕著だが、それでもモンゴル出身力士の方が回数は多い。
また『それ以外』と記載しているが、令和に突入してからモンゴル出身力士と日本出身力士以外の優勝は達成されておらず、平成30年初場所の栃ノ心(ジョージア出身)が最後である。
近年高齢の方に大相撲を観戦しているか尋ねると『モンゴルばかりだから観ていない』と発言する方も増えている(余談だがこの発言をする方々に詳細を尋ねると何だかんだで観戦していることは多いが)。
朝青龍、白鵬と時の第一人者の引退、そして現役横綱の照ノ富士も怪我に苦しんでいるため、私個人としては近年そこまでモンゴルの一強とは言い難いとは思っている。
それでも来場所は霧島の綱取り、そして豊昇龍も負けじと躍進する可能性もある。
令和に突入してからは優勝回数に大きな差はないが、この先再び差が開くことになるのだろうか。