きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

1186. 藤ノ川の評価について勝手に思うところ

大相撲秋場所千秋楽から早2日。
大の里の1年ぶりの優勝が大きな話題となったが、土俵を沸かせたという点では新関脇藤ノ川の存在も忘れてはならない。

元々ここ数場所は上位圏内で相撲を取っており、動きの良さをいかんなく発揮し、土俵を沸かせていた。
ただ動き回るだけではなく、横綱戦4連勝、上位圏内で勝ち越すなど結果も伴っており、今場所は新三役(新関脇)の場所であった。
とはいえ大勝出来る程の力量があるかと問われたら私は『ない』と思っていた。
だからこそ今場所の11勝は驚きを隠せなかった。
それでも場所途中にも記載したが、まだ絶対的な強さ、絶対的な勝ちパターンがあるわけではないため、まだ上の番付という点では課題は山積みだと思っている。
しかし私の中である意味藤ノ川の評価を大きく上げたのは10日目の隆の勝戦である。
この日は立ち合い変化で隆の勝から白星を掴んだ一番だった。
藤ノ川は立ち合い変化を1場所に何度か見せる力士だが、先場所までならばそこまで大きく叩かれることはなかったと記憶している。
何なら小兵力士がちょくちょく見せる技の一つくらいにしか考えていなかったファンも多かったと思うが、この一番を批判するファンが多くいたことに驚いた。

立ち合い変化に関しては私自身何度か記載しているが、要は『好きか嫌いか』の2択であるため、いまさらこの論争をするつもりはない。
藤ノ川が変化したことで批判するファンがいたため、ファンの中で藤ノ川が『小兵力士』ではなく『三役力士』として認められた証拠ではないかと思っている。

上の番付を狙う以上、変化ではなく、自分の型で勝ち切る事が重要だと感じているファンも多かったのではないだろうか。
今場所の活躍で期待の意味合いも『小兵力士』から『上の番付を狙う力士』へ変化した。
来場所以降、どのような相撲を見せてくれるのか楽しみである。

1185. 2026年大相撲九州場所番付予想

 

東 番付 西
大の里 横綱 豊昇龍
安青錦 大関 琴櫻
霧島 大関  
熱海富士 関脇 藤ノ川
美ノ海 小結 義ノ富士
朝乃山 前頭筆頭 藤凌駕
高安 前頭2枚目 藤青雲
宇良 前頭3枚目 伯乃富士
大栄翔 前頭4枚目 尊富士
平戸海 前頭5枚目 琴勝峰
琴栄峰 前頭6枚目 豪ノ山
若元春 前頭7枚目 金峰山
狼雅 前頭8枚目 欧勝馬
錦富士 前頭9枚目 隆の勝
朝紅龍 前頭10枚目 獅司
王鵬 前頭11枚目 朝白龍
阿炎 前頭12枚目 一山本
寿之富士 前頭13枚目 出羽ノ龍
朝翠龍 前頭14枚目 時疾風
玉鷲 前頭15枚目 北の若
旭海雄 前頭16枚目 大青山
嵐富士 前頭17枚目  

 

九州場所の番付予想ですが、思いの外早くに投稿出来ました。

まず関脇だが、単純な成績順ならば藤ノ川の方が上だが、『現状どちらの方が大関に近いのか?』を考慮した時、熱海富士の方が近いため、熱海富士を東関脇と予想した。

要は来場所両者ともに13勝した場合、熱海富士は三役で3場所33勝に対して、藤ノ川は三役2場所目のため、熱海富士の方が近いと思っている。

まぁ結局ここらは審判部のさじ加減なのだろうが。

小結に関しては美ノ海と義ノ富士で確定だろう。

 

幕内と十両の入れ替えに関しては6名と多くなるだろう。

東十両2枚目の大青山が8勝7敗と単純計算ならば1点足りないが、さすがに降下するであろう6名(正代、若隆景、翔猿、千代翔馬、若ノ勝、湘南乃海)の成績を考慮すると昇進できるだろう。

もしかすると千代翔馬を強引に残す可能性もなくはないだろうが。

 

残り平幕に関してはまぁこんなものだろうという形で予想したが、おそらくどこかでは大きくずれることになるとは思う。

1184. 2026年秋場所千秋楽を勝手に語る

遅くなりましたが千秋楽について投稿します。

 

大の里と安青錦の相星決戦は大の里に軍配が上がり、大の里が1年ぶり6回目の優勝を果たして幕を閉じた秋場所。

自滅しかけて地の底まで転落する可能性があったが、最後は何とか踏み止まり、優勝を果たした。
安青錦戦はやはり合い口が影響した部分もあった。
大の里が安青錦を圧倒するいつものパターンであり、先場所のように、またここ2日間のように土俵際の逆転も許さなかった。
今場所の大の里の序盤戦は決して万全とは言い難いものだった。
というよりも中盤戦も基本的には圧倒するような展開は少なく、本当の意味で盤石だったのは終盤戦へ突入した3日間ほどだったかもしれない。
かつてのような立ち合いの踏み込み、馬力だけで圧倒することは出来なくなってきた。
それは大の里自身だけの問題ではなく、周囲の力士も力をつけているからであり、要は差が縮まっているからだと思う。
それでも基本的には現役ナンバーワンの力量を誇っているため、万全ではないながらも優勝にこぎつける事が出来た。
この先も当たりを止められた後の対応は課題になるだろう。
むしろそこを改善しない限り、基本的に負け方は同じになると思う。
横綱は1回の優勝だけで満足出来るものではない。
来場所はもちろん連覇を求められることになるが、今場所の以上の成績を期待したいところである。

安青錦はとにもかくにも3連敗が痛手過ぎた。
その後の修正力、気付けば11勝はさすがの安定感であるが、やはり爆発力には欠ける印象である。
優勝回数も3回を数えるが、全て12勝であるため、今場所のように最終的には大の里の自滅により助けられた部分があるため、独走を許すと厳しい状況に陥ってしまう。
如何せんこの力士は大関を維持する力量ではなく、横綱を目指す力量がある大関である。
どうしても期待が大きくなるが、そこは仕方ない部分である。
今場所次点の成績とはいえ、さすがに11勝では無理があるだろう。
当面の目標はある意味優勝よりも13勝以上の白星かもしれない。

今場所は良く言えば大関が存在感を示した場所になったと思う。
成績上は安青錦以外優勝争いに絡めていないものの、綱取りが白紙となった霧島は連敗後に修正して大の里にも勝利した。
琴櫻は最終的に二桁の白星にも届かず、序盤戦だけの活躍とも言えなくないが、それでも優勝争い蚊帳の外となった状態からでも大の里から白星を挙げた。
安青錦は3連敗した時どうなるかと思ったが、気付けば相星決戦まで持ち込んだ。

しかし悪く言えば全員が3連敗を喫しており、中盤戦の時点で優勝争いは蚊帳の外となってしまった。
安青錦が最後まで残れたのは大の里の自滅の他ない。
やはり言い方は失礼だが、最悪だったのは大の里が本当の意味で場所を締めきれなかったことだろう。
独走態勢に突入しながらも追い詰められたのは自滅してしまったからである。
あの場面では大関を総なめして横綱の強さ、威厳を示してほしいところだった。
安青錦が優勝してはいけないわけではもちろんないが、それでも仮に大の里が3連敗して優勝を逃していたら今場所はかなり興ざめだったと思う。
相星決戦を制したのがせめてもの救いだった。

そして昇進の話題に関しても残念であった。
綱取りの霧島、大関取りの熱海富士がともに8勝で終わり、白紙となった。
ともに序盤戦は上々のスタートを切り、何なら熱海富士に至っては中盤戦終了時まで8勝2敗の成績だった。
終盤戦まさかの全敗を喫したが、いわゆる心技体全てにおいて欠けていたものがあったのだろう。
霧島は3連敗を喫した後も何とか要所で見せ場を作ったが、白紙になるのが早すぎた。

そしてある意味で最も憤りを感じるのが三賞である。
今場所の美ノ海を技能賞としないのはさすがに見る目が無さ過ぎないか?
敢闘賞も技能賞も同じ三賞で賞金も同じといえばそれまでだが、今場所の美ノ海を技能賞としないならば金輪際技能賞は誕生しないと言っても過言でないレベルで美ノ海の相撲は素晴らしかった。
本当に不可解であった。

今場所は投稿が遅れる頻度が多く申し訳ありませんでした。
それでも何とか15日間完走できて良かったです。
番付予想に関しては夕方頃に投稿します。
今場所も15日間ありがとうございました!

1183. 2026年秋場所14日目を勝手に語る

秋場所の優勝争いは朝乃山が敗れて優勝争いから脱落。
大の里が連敗を喫し、安青錦が星を伸ばし、大の里と安青錦の千秋楽相星決戦となった。

大の里が琴櫻に不覚を取って痛恨の連敗を喫した。
立ち合い踏み込んで右差しに成功したが、土俵際でうまくかわされてしまった。
ある意味琴櫻らしい一番ではあったが、それにしても大の里は連日もったいない負け方が続いている。
連敗する前までは土俵際の詰めも怠っていなかったのに、ここ2日間は攻め方が雑に思える。
これで安青錦と星が並んでしまった。
数日前の展開からすると全く予想できなかった光景だが、大の里としては是が非でも優勝だけはモノにしたいところだろう。

安青錦が霧島を下して3敗を守った。
左を差し、上手も引く形となったが、上手は一枚だったし、やや上体を起こされかけたのでどうかと思ったが、特に問題なく攻め切ることが出来た。
綱取り霧島でもなく、序盤戦好調だった琴櫻でもなく、最後に残った大関は安定感抜群の安青錦となった。
安青錦としては千秋楽苦手の格上相手だが、ここ2日間の勢いでは安青錦が勝っているだろう。
奇跡の逆転優勝なるかどうか。

3敗朝乃山は関脇藤ノ川に敗れて4敗へ後退した。
連日朝乃山の相撲を見ていると、本日の相撲も含めて朝乃山らしいと感じた。
朝乃山は右四つの力士であるが、どちらかというと上手よりも右を差して前に出る相撲が主体である。
そのため上手を引かずに攻めて土俵際で逆転を食らうというのも朝乃山の相撲であった。
地力の高さを見せて現在の番付上位に勝つのも朝乃山らしいし、本日のように逆転負けを喫するのも朝乃山らしいと思った。

一方新関脇藤ノ川は土俵際逆転で白星を二桁に乗せた。
数日前にも記載したが、まだ私の中では大関取りを期待するほどではない。
もちろん今場所の二桁の白星は素晴らしいが、まだ絶対的な強さは発揮出来ていないし、来場所が真価の問われる場所になるのではないだろうか。
まぁとりあえず今場所のここまでは素晴らしいの一言である。
明日も勝って白星を上積み出来るかどうか。

熱海富士が狼雅に敗れて6敗目を喫し、今場所の二桁の白星は消滅した。
大関取りに関しても一旦白紙と言って良いだろう。
昨日も記載したが、前に出る圧力はあっても肝心な右四つの技量に関してはまだまだと言わざるを得ない相撲内容だった。
相四つの狼雅相手に左前ミツをあっさり許し、その後上手を切る等の動きはなかった。
前に出る相撲は良いことだが、その一本槍になりつつある。
今後安定感を求めるならば、やはり右四つの技量を磨いていくしかないと思う。
これで4連敗となり、集中力も切れていると思うが、来場所に繋げるためには是が非でも千秋楽は白星で締めくくりたいところである。
私個人としては最低でも2場所連続二桁白星がほしいとは思っているが、12勝→9勝とし、仮に来場所12勝以上となれば展開次第で話題に上がってくるだろう。
二桁の白星に届かなかったとはいえ、8勝と9勝では大きく異なるだろう。

明日の注目の割は
『大の里ー安青錦』
もちろん優勝に関わるこの一番である。
上記の通りここ2日間の勢いだけならば安青錦有利だが、過去は大の里が圧倒している。
大の里としては先場所安青錦に敗れた際、ここ連日続いている土俵際の逆転を食らっているため、とにもかくにも土俵際に注意しなければならない。
安青錦としては大の里の当たりを止められるかどうか。

正直言うと大の里が連敗したことにより、締まりのない場所の印象が強くなっているが、とにもかくにも相星決戦は両者力を出し切ってほしいと思う。

明日千秋楽のため三賞予想をすると
・敢闘賞:藤ノ川、寿之富士(条件)
・殊勲賞:高安(条件)
・技能賞:美ノ海
美ノ海は技能賞が完全確定と言って良いだろう。
寿之富士は『新入幕の二桁の白星で敢闘賞』のお決まりだろう。
藤ノ川は殊勲賞になる可能性もあるが、私個人としては敢闘賞の方がしっくりくる。
高安を殊勲賞にしているが、自身の勝ち越しだけでなく『大の里が優勝した場合』の条件もつくか。
朝乃山は三賞運があまりない力士のため、星を伸ばして11勝にしても受賞は厳しいか。

千秋楽に関しては投稿がかなり遅くなると思います(番付予想も)。
最後の最後まで申し訳ありませんがご容赦ください。

1182. 2026年秋場所13日目を勝手に語る

大の里が霧島に敗れて2敗へ後退。
後続との差は1つに縮まり、その3敗力士は安青錦、朝乃山の2名となった。
数字上4敗力士にも優勝の可能性があるとはいえ、事実上大の里、安青錦、朝乃山の3名に絞られたといって良いだろう。

大の里にとっては『まさか』と言える黒星か。
それは中盤戦以降の霧島が精彩を欠いており、綱取りも白紙となり、集中力は切れたと思っていたからである。
もちろん勝負に絶対はないが、連日の大の里の相撲内容を見ると余程の事がない限り負けはないと思っていた。
その余程が起こってしまったか。
立ち合い霧島は大の里の右差しを嫌い、左に動いて結果的に左四つの形を作ることに成功した。
それでも上手を引いているのは大の里のため、体格差もあり大の里有利に思われたが、やはり逆の四つでは勝手が違ったか。
攻め急いだ部分はあり、足がついていかなかった。
ここ数日、私個人としては大の里には残り全て勝って横綱としての強さ、威厳を示してほしいという旨の記載をしていたが、1つ落とす形となってしまった。
俄然有利な展開は変わらないとはいえ、少し残念な思いはある。
ここ5場所は12勝の優勝が続いているため、ぜひとも13勝して横綱は違うというところを見せてほしい。

一方霧島はこの段階で2敗辺りで迎えていれば昇進ムードが大きく膨らむような展開だっただろうが、中々うまくはいかないものである。
それでも調子を崩した中でも苦手の格上相手から白星を掴む辺り、成績こそ残念ではあるが霧島自身の成長の表れなのかもしれない。
綱取りから一変、角番は避けたいため、残り2日間勝ち越しに向けて重要である。

安青錦が琴櫻との大関同士の一番を制して10勝目を挙げた。
3連敗した時はどうなるかと思ったが、気付けば二桁の白星に乗せているし、先頭との星の差は1つだし、自力優勝の芽が出てきた。
さすがの安定感といったところではあるが、やはり爆発力には欠けるのも事実である。
この力士に求められるものは13勝以上の白星である。
今場所も6日目にしてその可能性は消滅しているため、この先如何にして星を1〜2つ伸ばしていくのかが課題と言える。

両関脇はともに平幕相手に敗れた。
3敗の藤ノ川は美ノ海に敗れて4敗へ後退。
立ち合いの当たり、踏み込み自体は良かったが、それ以上に美ノ海の攻めが強烈であった。
勢い、番付は藤ノ川の方が上でも、地力では美ノ海の方が上だったか。
短い時間ながらも見応えのある一番だった。

熱海富士が朝乃山に敗れて5敗目を喫した。
この黒星で今場所の大関取りは消滅した。
昨日記載したが、正直ここで朝乃山に敗れるようならば大関昇進はまだまだといったところである。
両者ともに右四つの相四つだが、はっきり言えば両者ともに四つの技量はそこまで高くないと思っている。
私自身、朝乃山に関しては大関時代に何度も記載したことである。
その朝乃山に熱海富士は右四つで完敗を喫した。
正直言えば朝乃山にしては珍しく左前ミツ浅い位置を引くような素晴らしい立ち合いではあったが、熱海富士としてはその後の対応が全く出来ていなかった。
前に出る圧力は現役でも1、2を争うほどであり、相手を正面に置いた時の安心感は絶対的なものになりつつある。
しかし技能面に関してはまだまだであり、従来得意の右四つの技量に関しては穴だらけかもしれない。
13日目を終えて8勝5敗と結果的に大関昇進にはまだ早いということがわかった場所と言える。
とはいえ残り2日間は熱海富士にとってかなり重要である。
二桁の白星に乗せたら来場所が本格的な大関取りの場所となるだろう。
ある意味では真価の問われる2日間になるかもしれない。

そして朝乃山だが、昨日に続き地力の高さを証明してきた。
下位で圧倒することはなくなったとはいえ、中位で崩れることもない。
昨日も記載したが、現状の適性位置が不明な力士である。
来場所上位圏内に戻るのはほぼ確定しているが、残り2日間も地力の高さを示すことが出来るかどうか。

明日の注目の割は
『大の里ー琴櫻』
この一番である。
順当にいけば大の里が右を差して圧倒する姿が思い浮かぶが、琴櫻が本日の霧島のように何かやってくれるか。
琴櫻としてはまず大の里の当たりを止めないことには始まらないだろう。

上記の通り本日敗れたとはいえ、大の里には13勝して優勝を果たしてほしいと思っている。
優勝争いは佳境を迎えるが、大の里が逃げる切れるかどうかというよりも逃げ切らなければならないだろう。
重圧のかかる局面ではあるが、それを乗り越えてこその横綱だろう。

14日目、千秋楽と投稿が遅くなると思います。
特に千秋楽に関しては月曜日の夕方頃になる可能性もあります(番付予想も)。
今場所は投稿が遅くなる頻度が多く申し訳ありません。

1181. 2026年秋場所12日目を勝手に語る

秋場所12日目は大の里が熱海富士を下して1敗を守り、3敗で追いかける力士が安青錦、藤ノ川、朝乃山の3名となった。
自力だけでは無理だが、それでも明日にも大の里の優勝が決定する可能性を秘める展開になった。

本日注目の割である『大の里ー熱海富士』の一番。
大の里としてはやや踏み込み負けはしたが、右を差して下手を引き、熱海富士の当たりを止めたため、余裕のある下手出し投げだった。
下がりながらも余裕があるときは大の里自身もしっかり踏み込んでおり、ある程度形を作っているときである。
本日は下がりながらも安心して見ていられる相撲だった。
大の里はここ2日程相撲内容に厳しさが増しており、本日も前に出て勝つ内容ではないにしろ、負けない雰囲気は醸し出してきた。
残り3日間も大関相手に力の差を見せつけて独走して優勝してほしいところである。

一方敗れた熱海富士はいわゆる『3場所33勝』に届かない4敗目を喫した。
過去33勝未満で昇進を果たした力士は存在するが、私個人としては残り全て勝っても無理に昇進させる必要はないと思っている。
大関昇進のためには勢いも重要だが、安定感も重要である。
熱海富士が安定感のある力士ならば来場所も二桁の白星に乗せてくるだろうし、慌てて昇進させる必要はないと思う。
いずれにしても白星はまだ8つであるため、現状は二桁にも届いていない。
まずは連敗したことを切り替えて修正していくことが第一である。

『安青錦ー金峰山』の3敗同士の一番は安青錦が番付通り力を示した。
正直金峰山のもろ手突きがハマればわからない一番だと思っていたが、立ち合いですぐに左で廻しを引き、すぐに出し投げで回り込んで寄り切った。
安青錦が淡々と力を発揮して当然のごとく白星を掴んだような内容だった。
現状自力優勝の芽は消えているが、安青錦としては大の里と当たるまでは食らいついていくしかないだろう。
まぁ千秋楽に割を組まれ、14日目に優勝が決まっていたらどうしようもないが、安青錦らしい相撲を続けてほしい。

3敗の新関脇藤ノ川は霧島を下して3敗を守った。
立ち合いから果敢攻め立て、いなして霧島の体勢を崩してからの攻めも速かった。
霧島も必死に腕を手繰ろうとするが、藤ノ川は構わず前に出て攻め切った。
最後の攻め方については色々意見はあるかもしれないが、勝てば官軍といったところか。
これで今場所大関総なめとなり、成績を見ても次の番付を期待する声も上がってくるだろうが、私個人としてはまだその領域には達していない。
もちろん力はつけているし、動きの良さだけで勝っているわけではないのはわかるが、まだ絶対的な強さを発揮しているわけではない。
そもそもそれを新関脇ましてや新三役の力士に求めるものではないし、とりあえず残り3日間も暴れるだけ暴れて土俵を沸かせてほしいところである。

『美ノ海ー朝乃山』の平幕3敗同士の一番は朝乃山に軍配が上がった。
同学年の両者だが、出世の仕方、全盛期はそれぞれ全く異なる。
地力に関しては番付を下降させていたとはいえ朝乃山の方が上だろうが、美ノ海はここ2年程で上位圏内で勝ち越しまではいかなくても巧さを見せてきた。
そして今場所の美ノ海は力強さも兼ね備え、過去一良い相撲を取り続けていると言っても過言ではない。
朝乃山としてもこの先再度上位圏内で相撲を取っていくための力試しと言える相手である。
立ち合いは美ノ海が左前ミツに手がかかる展開となった。
しかし朝乃山は冷静に廻しを切り、左上手を引いて右腕を返す形で寄り切った。
やはり地力の高さは朝乃山と思わせる一番だった。
ここ数場所は平幕下位でも一桁勝ち越しに留まることが多くなっているが、それでも本日の一番を見ると現状の番付に留まる力士ではないと感じた。
それこそ朝乃山の現状の適性位置がイマイチはっきりしない部分もあるが、本日の相撲を見ると思わず『さすが』と声を上げてしまった。

一方敗れた美ノ海だが、正直言うと私個人としては美ノ海に勝ってほしいと思っていた。
もちろんそれは『朝乃山が負けてほしい』という意味ではない。
朝乃山が番付を下降させている中、美ノ海は遅咲きながら力をつけて技巧派力士として上位圏内で相撲を取っていた。
上位圏内では勝ち越しに届かないながらも今場所は力強さも兼ね備え、見事上位圏内で勝ち越しを果たした。
そのため地力の高さは朝乃山の方が上でもこの2年程で培った力で朝乃山の地力を上回ってほしいという気持ちが強かった。
結果としては残念だったが、それでも両者の良さが出た素晴らしい一番だったと思っている。

明日の注目の割は
『熱海富士ー朝乃山』
この一番である。
上記の通り熱海富士の今場所の大関昇進は難しいところだが、とにもかくにも二桁の白星に乗せなければ話にならない。
その中明日の対戦相手は3年前初優勝の壁として立ちはだかった因縁のある朝乃山である。
この一番は熱海富士としては勝たなければならない一番だと思う。
上記の美ノ海の件にも似通っているが、熱海富士は大関を狙っている力士である。
元大関の地力のある相手だからといってここで落とすようでは正直大関昇進はまだまだと言わざるを得ないと思う。
相四つの両者だが、ここで自身の右四つの方が上だということを見せつける一番にしたいところである。

話は変わるが、明日の割で感銘を受けたのが『大の里ー霧島』である。
この両者番付順で言えば千秋楽に割が組まれるが、展開によっては霧島が負け越した状態で割が組まれる可能性もあった。
それならまだしも最悪勝ち越していない状態でまだ割が組まれておらず、かつ優勝争いが千秋楽まで縺れた場合、下手をすれば千秋楽に割を崩す可能性もゼロではなかった。
そうなると大の里戦を組まれなかった霧島が千秋楽に別の相手に勝利して勝ち越しを決めてもケチがつく可能性があった。
そのため早めにこの割を組むことで上記の対応が出来た。
要は普段の割の組み方もこれに近い形を取れば大きな割り崩しをしなくて済むのだが。

話が脱線したが、大の里が大関を総なめして優勝を果たすのか。
残り3日間はこれが最大の注目点と言える。
熱海富士も二桁の白星に乗せることが出来るだろうか。

1180. 2026年秋場所11日目を勝手に語る

本日より終盤戦へ突入した秋場所。
大の里が勝って1敗で単独先頭は変わらずだが、2敗力士3名がいずれも敗れたため、星の差が2つとなった。
俄然大の里有利な展開となった。

その有利な展開となった大の里だが、過去2戦2敗の藤ノ川相手に完勝。
何をしてくるかわからない思い切りの良い力士であるが、怖がらずに踏み込んでいき、土俵際も注意しながら攻め込むことが出来た。
昨日本日と相撲内容に厳しさが増しており、さらには後続の力士が敗れているため、独走態勢に入ったと言える。
ここまで来たら残り全て勝って横綱としての強さ、威厳を示してほしいところである。
いまの大の里ならば難しい話ではないと思うが、そういった意味では過去の対戦成績で考慮すると明日の熱海富士戦が最難関になるかもしれない。

大関取りで2敗の熱海富士が霧島に敗れて3敗へ後退した。
優勝争いにおいても後退したが、それ以上に大関昇進の目安であるいわゆる『3場所33勝』を考えた時、1つも負けられない状況に立たされた。
本日は立ち合い踏み込めておらず、終始受けっぱなしの相撲だった。
ここ数場所圧力のある攻めが信条であり、腰の重さを活かした守りの強さもあるとはいえ、さすがに相手が悪かった。
相手は番付上の大関ではあるが、霧島は連日調子を崩していたし、ここを乗り越えてこその価値ある大関昇進という意味合いも強いと思う。
仮に今場所での大関昇進が叶わなくても、ここ数場所の力量ならばすぐに昇進は果たせるだろうが、やはりそう簡単に昇進は出来ないといったところか(今場所での昇進が消滅したわけではないが)。

一方霧島はここ3日間とは人が変わったような相撲で熱海富士を圧倒した。
しかもこれぞ霧島という相撲なだけにこの3日間は何だったのかと思わせる程である。
一旦集中力が切れたのは間違いないと思うが、まだ完全に死んではいなかったか。
それにしても霧島は勝負後珍しくダメ押しをしたが、先場所も睨みつけていたし、熱海富士に対して意識するものがあるのだろうか?
今後も続くならば指摘されるだろうし、こんなところでケチをつけられる力士になってほしくないため、注意していただきたいと思っている。

安青錦が隆の勝を下して大関復帰を果たした場所で勝ち越しを決めた。
隆の勝が安青錦の顔面目掛けて突っ張っていったが、安青錦としては上体を起こすことなく、下から攻めて引いたところを押し出した。
今場所も先場所同様、怪我の影響はあるだろうが、それでも勝ち越しまではあっさり達成する辺り、やはり安定感抜群といったところか。
ここ数日何度も記載しているが、なぜ3連敗してしまったのかと悔やまれる。
明日は平幕下位の金峰山と割が組まれているが、力の差を示してほしいところである。
とはいえ安青錦にとって金峰山のようなタイプはやや苦手かもしれない。
初顔の一番では圧倒されているがどうなるか。

平幕に目を向けると、朝乃山が金峰山を下して両者3敗となった。
あまりにもあっさり右四つに組み、朝乃山有利な形であっさりと勝負がついた。
金峰山としては突っ張っていけば別の未来が見えたと思うが、それだけ朝乃山の踏み込みが良かったのだろうか。
詳細は不明だが、金峰山にとっては残念な内容であり、朝乃山にとっては完璧な内容だった。
朝乃山は平幕下位でも一桁勝ち越しに留まることが多くなっているが、番付を戻してきても大きく崩れる事なく今場所もまずは勝ち越しを決めた。
やはり地力そのものが高い証拠なのだろうが、現状上位圏内で相撲を取ったときどうなるのか興味深い。
その中明日は美ノ海と割が組まれたが、その美ノ海も琴勝峰を下して勝ち越しを決めた。
今場所は巧さだけでなく、攻めの力強さを感じさせる。
上位圏内で11日目の勝ち越しと波に乗っており、明日の朝乃山戦も楽しみである。
この両者同学年であるが、全盛期には明らかなズレが生じているがはてさて…

明日の注目の割は
『大の里ー熱海富士』
この一番である。
このところ熱海富士が3連勝しており、さらには熱海富士が大の里の圧力を上回るような展開である。
大の里としては悪癖の叩きが出てしまう可能性が高い相手である。
熱海富士としては今場所での大関昇進となればもう一つも落とせない状況で横綱戦である。
意識せず踏み込んでいけるかどうか。

大の里が俄然有利な展開で場所が進んでいるが、私個人としてはこのまま独走してほしい気持ちが強い。
序盤戦は不安定だったがそれでも『終わってみれば横綱が強かった』という場所を久しぶりに見たいと思っている。
番付から見て残りの対戦相手を鑑みると、明日の熱海富士戦が最難関だと思っているがはてさて…