きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

324. 照ノ富士を語る

先日照ノ富士大関復帰&優勝で幕を閉じた大相撲春場所

大関から序二段まで陥落したが、見事に復活を果たした歴史的な快挙であり、本当に喜ばしい出来事である。

照ノ富士が上位へ定着し始めたのは平成26年後半辺りからである。

平成27年春場所に関脇へ昇進し、この場所に白鵬を下して13勝の次点成績を挙げ、ここから一気に大関候補へ名乗りを上げた。

翌場所は12勝3敗で初優勝を果たし、2場所前が平幕で8勝ながら勢いを買われて一気に大関昇進を果たした。

初土俵から25場所での初優勝は歴代3位、また大関昇進は歴代4位のスピード昇進だった(幕下付け出しを除く)。

また三役在位2場所、小結経験なしでの大関昇進は年6場所制となった昭和33年以降、史上初の快挙だった(ちなみにこの記録は現在も照ノ富士のみである)。

当時照ノ富士横綱昇進は時間の問題と思われており、白鵬の次世代を担う力士と期待を寄せられていた。

しかしこの当時、私は正直照ノ富士の事がかなり嫌いだった。

人間として嫌いとかではなく、理由は相撲内容にある。
身体の大きさに任せた抱え込む強引な相撲、下手を引いて守り主体の相撲内容だったため、相撲内容を改善させない限り、いずれ必ず膝に怪我をすると思っていたからである。

そしてその不安は的中し、大関2場所目の平成27年秋場所稀勢の里戦で膝を負傷した。

この時私は『それ見たことか』と思っていた。

ここから照ノ富士は低迷し、翌年の平成28年の成績は
初場所:3勝3敗9休
春場所:8勝7敗
夏場所:2勝13敗
名古屋場所:8勝7敗
秋場所:4勝11敗
九州場所:8勝7敗
年間33勝48敗9休と大関とは思えぬ成績を残し、膝の治療に専念するべきだと考えていた。

だましだまし相撲を取り続け、平成29年春場所には13勝の好成績を果たしたものの、この場所も内容に関しては強引な相撲も多く、終盤戦は膝が悲鳴を上げてしまい、同じく負傷していた新横綱稀勢の里に大逆転優勝を許してしまった。

翌場所も12勝の次点成績を残したが、この時点でも私は『こんな相撲では長くは続かない』と感じていた。

そして案の定、名古屋場所秋場所と連続休場により、大関陥落が決定した。
さらには膝の怪我だけではなく、糖尿病も患っていた。

そしてその後私は照ノ富士の事をますます嫌いになった。

その理由は『言動と行動の矛盾』にある。

特例復帰場所は1勝も出来ず途中休場、翌場所平幕へ陥落し、その場所も初日から連敗して途中休場。

そしてこの時照ノ富士は『大関から落ちたらどこまで落ちても同じ』という旨の発言をした。

そのため本人の中で長期休場になっても治療に専念するという選択肢を選んだということだと思いきや、この場所でまさかの再出場をしてきた。

再出場を果たしたからにはある程度相撲になるのかと思いきや全く相撲にならず、ただ土俵に上がってあっさり土俵を割るという何のために出場しているのか理解不能なレベルだった。

これに関しては再出場を認めた親方にも問題があると思っていた。

相撲にもならない状態で何をどう間違ったら再出場しようと思ったのか?

大関から落ちたらどこまで落ちても同じ』という考えを持つならばなぜ治療に専念せず、無意味な出場をするのか?

この時の照ノ富士の相撲を見て私と同じ考えを持った方は多く存在しただろう。

そして十両へ陥落した後も同じことを繰り返した。
私はこの時点で『みっともないから早く辞めろ』と感じていた。

仮にも大相撲の看板を背負う大関に在位していたならば、こんな醜態を晒してほしくないという気持ちが強かった。

そして平成30年名古屋場所平成31年初場所まで4場所連続全休となり、序二段まで番付を下降させた。

平成31年春場所、ここから5場所連続勝ち越しで関取復帰を果たし、関取へ復帰して早々、十両優勝を果たし、翌場所も10勝を挙げて令和2年名古屋場所に幕内復帰を果たした。

この時の照ノ富士の相撲内容を見ると、強引な相撲はだいぶ軽減されたが、絶対的な強さにはまだ程遠いと感じていた。

幕尻レベルならば10勝は出来るだろうと思っていたが、11日目には早々10勝目に到達し、1敗のまま13日目へ突入した。

13日目の対戦相手は同じく1敗でこの場所新大関の朝乃山であった。

この時多くのファンが『照ノ富士がどこまでやれるのか』という興味・関心が強く、照ノ富士が勝つと予想していた人は少なかったと思う。

朝乃山が新大関優勝へまっしぐらというような空気も漂っていたが、蓋を開けてみれば照ノ富士の圧勝。
結局幕内へ復帰して早々、幕内優勝を果たし、劇的な復活を果たした。

朝乃山戦を見て本当にこの力士は変わったのだと感じた。
そして私はこの場所で照ノ富士に対する考え方を改めた。

並大抵の努力では成し得ることは出来なかっただろう。
誰よりもどん底を味わい、誰よりも努力しただろう。

どん底を味わいながらも自分を見つめ直し、相撲内容を改善させて見事に復活を果たした。

照ノ富士本人にとっては大関復帰は通過点だろう。
いまや現役ナンバーワンの実力者と言っても過言ではない。

膝の怪我とは常に隣り合わせだろうが、本物の強さを手に入れたことで今度こそ横綱昇進を目指してほしいところである。

おめでとう照ノ富士
そして頑張れ照ノ富士
今後の活躍にも期待である。

323. 2021年春場所千秋楽を勝手に語る

照ノ富士が本割で貴景勝を下し、大関昇進&優勝と両手に花で幕を閉じた2021年春場所

史上初となる関脇以下で3回目の優勝を果たした。

まず本日の相撲内容を振り返ると、立ち合い当たって貴景勝の腕を手繰りにいこうとした。

これが不発に終わり、貴景勝の押しに後退する展開となったが、右が覗いており、左のおっつけも効いていたため、残すことが出来た。

貴景勝が小手に振る所、うまく足を運んで押し出した。

立ち合いに関しては失敗だったが、慌てず冷静に対処したという点では良しといったところか。

これで3場所36勝と大関昇進に関して何一つ文句はないし喜ばしいことだが、優勝の成績に関してはやや不満が残る。

本割で決めてくれたことには安堵の気持ちだが、やはり12勝という成績が物足りないということである。

この展開に陥った戦犯は終盤戦に大崩れした高安にあるが、前半戦で早々3敗以上を喫した大関陣にも問題がある。

朝乃山、貴景勝は10勝で場所を終えたが、大関としては及第点と言えるだろう。

しかし両者ともに照ノ富士には完敗してしまい、自力優勝のチャンスを不意にしてしまった。

横綱不在の中、横綱の次の番付である大関に期待をしたくなるのは当然の事とも言える。

しかしそこで確実に結果を残せるかどうかは別の話となる。

もし仮に毎場所のように13勝以上の成績を残せるような力士ならば、それは間違いなく横綱へ昇進できる力量を持った力士だろう。

歴代で最高位が大関である力士の勝率が皆『1場所平均10勝未満』というのはそういうことである。

良くも悪くも現在の大関陣は『大関の力量』しか持ち合わせていないということである。

場所中に鶴竜が引退を表明し、白鵬も7月場所に再起をかけるとしているため、来場所の休場が確定している。

年齢から考えても白鵬の引退は刻一刻と迫っており、多くのファンは新しい横綱の誕生を求めている。

そのため番付上最も横綱に近い3大関に対する期待は大きくなるのだが、上記の通り大関としては及第点の成績を残せても、横綱に昇進する力量を持ち合わせた力士が存在しないということである。

このまま大関として終わるのか、それとも横綱の力量を持ち合わせる力士へ成長を遂げるのか。

後者の場合、とにかく努力・精進しかないだろう。
来場所大関復帰を果たす照ノ富士も含め、今が絶好のチャンスである。

現在の3大関に関してはまず相撲内容を見直す必要があるだろう。

朝乃山は何度も記載しているように上手の取り方である。

今場所も照ノ富士に完敗したが、付け焼き刃のもろ手突きでは何の解決策にもなっていない。

現在の右四つの完成度では調子の良いときの栃ノ心逸ノ城よりも下と言っても過言ではない。

上手の取り方、廻しを切る技術、腕の返し方などとにかく稽古しかないだろう。

貴景勝は場所前に17kg減量し、これに関しては今後良い方向に働いてくると思っている。

如何せん以前までは増量し過ぎであり、膝への負担も大きかった。
あとは如何にして身体を慣らしていくかどうかだろう。

この力士に四つは不可能であるため、どれだけ押しに徹することが出来るか、序盤戦の取りこぼしを減らしていくことが鍵となってくるだろう。

そして皆勤負け越しを喫した正代だが、今場所は正代らしい立ち合いが皆無と言っても過言ではない程だった。

そして安易な引き技が癖になっているように感じる。

立ち合いの踏み込み良く、相手に圧力をかけられているときは引き技もうまくいくが、圧力が伝わっていない場合は墓穴を掘ってしまう。

立ち合いを修正して来場所は巻き返しを図りたい所である。

関脇・小結に目を向けると、まず終盤戦で大崩れした高安だが、終盤戦に関しては語るまい。

あそこまで酷く落胆し、分かりやすく相撲内容が崩壊する力士も珍しい。

しかし中盤戦までの強さ、安定感は本物だった。
そして今場所は右の使い方が巧かったため、相手に力を伝えることが出来ていた。

照ノ富士大関復帰を果たし、是非とも自分もという気持ちを持って来場所以降も臨んでほしいところである。

一応10勝には乗せたため、基点の場所にはなってくるだろう。

隆の勝はある意味今場所最も期待を裏切った力士とも言える。

後半戦はまるで良いところがなかった。
決して調子が良いわけではない朝乃山、正代にも完敗しており、とにかく負ける相撲が一方的だった。

序盤戦に記載していたが、立ち合いで立ち遅れることが多い。

この力士は出足で勝負する力士のため、立ち合いがかなり重要となってくる。
そのため立ち合いを見直す必要があるだろう。

先場所の覇者 大栄翔が千秋楽に勝ち越しを決めた。
初日から4連敗を喫した中、よくここまで盛り返したという思いがある一方、今場所二桁に乗せることが出来なかったという残念な思いも強い。

小結の場合、初日から上位陣と割が組まれるため、仕方ないと言えば仕方ないのだが。

御嶽海も千秋楽に勝ち越しを決めたが『あぁそうですか』といったところである。

今場所初日、2日目は良かったのだが、その後の展開はある意味いつも通りと言えばいつも通りだった。

15日間総合しての安定感に欠けているのはもちろんのこと、一発勝負における絶対的な強さにも陰りが見え始めている。

今年で29歳と決して若手と呼べる年齢ではないため、うかうかしていると三役の維持すら危うくなるだろう。

最後に三賞だが、予想の方で高安の存在をすっかり忘れていた。
結局千秋楽敗れたため受賞はならなかったが。

私個人としては明生の受賞を望み、おそらく厳しいという予想を立てていたが、条件付きとなり、結果受賞となったことは良かった。

今場所は場所前から期待していた若隆景、明生が期待通りの相撲で活躍し、三賞も受賞したため喜ばしいことである。

両者ともに前ミツ引き付けて食い下がる相撲を覚えたら更なる安定性向上に繋がると思うが、今後の活躍にも期待である。

また場所前展望にて照ノ富士の優勝も予想しており、結果的に的中させたわけだが、上記の通り素直に喜べない部分もある。

大相撲春場所もこれにて千秋楽。
数日後には4月へ突入し、春を迎えるが大相撲の春は終了した。

明日から退屈になるものだ。
ちなみに照ノ富士に関してはまだまだ書き足りないため、後日記載したいと思う。

無事と言っていいかはわからないが、今場所も15日間終えられたことは何よりである。

土俵上で熱戦を繰り広げてくれた力士達には感謝の気持ちでいっぱいであり、また大相撲ファンの皆さんも15日間お疲れ様でした。

322. 2021年大相撲夏場所番付予想

番付 西
白鵬 横綱  
朝乃山 大関 貴景勝
正代 大関 照ノ富士
隆の勝 関脇 高安
御嶽海 小結 大栄翔
若隆景 前頭筆頭 明生
北勝富士 前頭2枚目 翔猿
碧山 前頭3枚目 阿武咲
霧馬山 前頭4枚目 妙義龍
宝富士 前頭5枚目 千代の国
豊昇龍 前頭6枚目 志摩ノ海
逸ノ城 前頭7枚目 栃ノ心
遠藤 前頭8枚目 英乃海
前頭9枚目 玉鷲
琴ノ若 前頭10枚目 剣翔
照強 前頭11枚目 千代翔馬
琴恵光 前頭12枚目 竜電
明瀬山 前頭13枚目 奄美
隠岐の海 前頭14枚目 千代大龍
魁聖 前頭15枚目 翠富士
石浦 前頭16枚目 空海
千代丸 前頭17枚目  

審判部長が理事長に臨時理事会の開催を要請し、理事長が許可したため、照ノ富士大関復帰がほぼ確定したと言える。

関脇・小結が全員勝ち越しを決めたため、若隆景、明生、北勝富士が貧乏くじを引く形となった。

特に北勝富士に関しては鶴竜が引退したため、実質半枚上昇とはいえ、9勝挙げながら番付変動なしの予想である。

関脇に関しては、東西逆の可能性もあるが、10勝止まりでは隆の勝の方が有利とみて隆の勝を東に回した。

また今場所は西前頭3枚目~東前頭8枚目が全員負け越し、さらには平幕中位で大勝している力士も少ないため、どれだけ下降させるか、どれだけ上昇させるかという問題が生じる。

私は概ね下降幅を少なくしたため、宝富士が筆頭で12敗ながら4枚下降に留めている。

また霧馬山、妙義龍は負け越しても番付変動ないが、厳密に言えば鶴竜が引退したため、負け越しながら半枚上昇という形を取っている。

そして宝富士の下降が4枚に対して、隠岐の海が同じ成績でしっかり9枚下降させているなど、中々悩ませることの多い編成となった。

幕内、十両の入れ替えは3名で間違いないだろう。

はてさてどうなるものか。

321. 照ノ富士の優勝に関する新記録

大相撲春場所照ノ富士が単独先頭で千秋楽を迎える展開となった。

照ノ富士が優勝を果たせば3回目の優勝であるが、実はとある記録にて新記録となる。

ちなみに同率1位は佐田の山、魁傑、貴乃花琴錦、御嶽海、そして照ノ富士を加えた6名である。

どのような記録であるかというと『関脇以下における優勝回数』である。

上記6名は皆関脇以下の番付で2回優勝を果たしている。

詳細は以下の通りである。

四股名

場所

番付(成績)

佐田の山

昭和36年夏場所

昭和37年春場所

前頭13枚目(12勝3敗)

関脇(13勝2敗)

魁傑

昭和49年九州場所

昭和51年秋場所

小結(12勝3敗)

前頭4枚目(14勝1敗)

貴乃花(当時貴花田

平成4年初場所

平成4年秋場所

前頭2枚目(14勝1敗)

小結(14勝1敗)

琴錦

平成3年秋場所

平成10年九州場所

前頭5枚目(13勝2敗)

前頭12枚目(14勝1敗)

御嶽海

平成30年名古屋場所

令和元年秋場所

関脇(13勝2敗)

関脇(12勝3敗)

照ノ富士

平成27年夏場所

令和2年7月場所

関脇(12勝3敗)

前頭17枚目(13勝2敗)

今回は『関脇以下』という括りであり、細分化すると琴錦が史上唯一の『平幕による2回の優勝』であり、御嶽海が史上唯一の『関脇による2回の優勝』ということになる。

そのため照ノ富士が優勝すれば『関脇による2回の優勝』においても同率1位ということになる。

関脇以下で3回の優勝は素晴らしいことであることに間違いはないが、照ノ富士にとっては怪我さえなければ大関在位中に達成できていたであろう記録である。

また複数回優勝できる時点で、力量がなければ達成できない記録であるため、佐田の山貴乃花は後に横綱へ昇進している。

しかし必ずしも良い結果になっているかというとそうは言い難く、魁傑は1度目の優勝で大関へ昇進し、その後陥落。特例復帰場所でも復帰できず、その後2回目の優勝を皮切りに再度大関へ復帰したが、その後も大関在位は短命に終わってしまった。

琴錦は早くから大関候補と期待されていた力士であったが、数場所続けての安定感に欠けていたため関脇止まりであり、御嶽海も琴錦同様の展開である。

照ノ富士に関しては序二段まで番付を降下させたという異例の出来事であるため、上記力士達の誰にも該当することはないが、今後どのような活躍を見せてくれるのか。

このような記録に関して本人は全く意識していないだろうが、しっかり本割で締めて優勝+大関昇進を果たしてほしいところである。

320. 2021年春場所14日目を勝手に語る

高安が酷すぎる。
相手の事を意識し過ぎて自分を見失っており、動きが悪い。

腰も高く、左四つに組んでも驚異を感じない。
全く引き付けられていないため、高安は胸を合わせる形になっても翔猿に動く隙を与えてしまった。

あそこまで分かりやすく恐々と相撲を取る力士も珍しい。
自分を見失っている時点で勝機はほぼなかったか。

正直ここまで酷い相撲を取るとは思わなかった。

今場所の高安は大関時代と比較して馬力は劣っているものの、四つの安定感、冷静さに関しては現在の方が上であると感じさせた。

しかしこの終盤戦の相次ぐ黒星により、自信を無くしてしまったのではないだろうか。

腰高といい、重圧に弱い所といい、兄弟子稀勢の里の悪い癖を見事に引き継いでしまっている。

仮に明日本割に勝利し、優勝決定戦に進出できたとしても、その先貴景勝照ノ富士に勝つイメージが沸かない。

そもそも碧山に勝てるイメージすら沸かない。

過去の合い口が悪いこともあるが、それ以上に今の高安は負のオーラがまとっているということである。

一時星の差2つ付けられながらついに単独先頭に立った照ノ富士は、現状番付は上であるがもはやお得意様とも言える朝乃山に圧勝。

朝乃山が立ち合い意表を突くような形でもろ手突きでいったが、照ノ富士は意に介さず右四つに組んで先手で攻め続けた。

そして先に得意の上手を引き、一枚廻しでやや攻めるのに苦戦したが、右腕の返しが素晴らしかった。

これで11勝目を挙げ、場所後の大関昇進(復帰)は間違いないだろう。

大関戦に突入してからの相撲は圧巻である。
むしろ勝手知ったる相手の方がやり易いといったところか。

朝乃山としても何とかしようという思いからもろ手突きを選択したのだろうが、頭で当たってから突き放す方がまだ良かったのではないだろうか。

あまりにも不慣れなことを実践したため、自ら体勢を崩す形になってしまった。

14日目を終了して
3敗:照ノ富士
4敗:貴景勝、高安、碧山
優勝争いはこの4名に絞られ、『高安ー碧山』の割が組まれたため、優勝決定戦は最大で3名ということになった。

そして明日の注目の割は
貴景勝照ノ富士
この一番だろう。

中盤戦終了時点でこの両者が優勝に関わるとは思いもしなかった。

厳密に言えば貴景勝が絡むとは思っていなかったといった方が正しいか。

2日目までの相撲を見たとき、貴景勝の状態がかなり良いと感じていたため、この両者が優勝争いをする展開になるとしたら昨年九州場所のように好成績同士で対戦するとは少しだけ思っていたが、まさかこの星勘定で争うとは思いもしなかった。

今場所の貴景勝照ノ富士を一気に押し込むほどの馬力はないと思うが、それでも下から下からと押し上げて照ノ富士に引かせる相撲を取ることは出来るだろう。

照ノ富士としても捕まえられず、下手に引っ張り込もうとすると押し上げられる可能性が高いため注意しなければならない。

しかし仮に貴景勝が本割、決定戦と制しても正直素直に喜ぶことが出来ない。

厳密に言えば貴景勝の優勝が喜べないのではなく、4敗の優勝が喜ぶことが出来ないということである。

横綱不在の場所で4敗の優勝があまりにも低次元過ぎるということもあるし、またどこか棚ぼた感であることが否めない。

また11勝4敗の優勝の場合、貴景勝照ノ富士、高安が優勝するならば、上位陣が優勝を果たしたということでまだ最低限の面目は保てるが、問題は碧山が優勝を果たすことである。

なぜならば低次元+私の嫌いな『インチキ優勝』となるからである。

実際碧山が優勝を果たす場合、本割+巴戦で最低でも3勝しなければいけないため、結果的に『1大関、1関脇、1小結』に勝利することになるため、完全なインチキとも言い難いが。

そしてこのような状況になるイメージは全く沸かないが、可能性は0ではない。

もちろん碧山のここまでの頑張りには何の罪もない。
それよりもこの状況に陥れた高安に問題があるとも言える。

現在高安は小結とはいえ、元大関としての誇りもあっただろうし、星の差2つ付けた時点で優勝しなければいけなかった。

重圧があるとはいえ、優勝を果たすということはそれを乗り越えなければならない。
先場所大栄翔はそれを乗り越えて見事初優勝を為し遂げた。

それが終盤戦で崩れてしまったため、このような混戦という名の『締まりのない場所』となってしまった。

そのため私が望むことは照ノ富士が本割で優勝を決めることである。

照ノ富士としては大関を総なめにして、優勝+大関復帰と両手に花で場所を終えたいところだろう。

また奇しくも6年前大関昇進を果たした場所も12勝による優勝だった。

今回も同じ形で昇進なるかどうか。

明日千秋楽ということで三賞も気になるところだが
・敢闘賞:碧山(条件)
・殊勲賞:照ノ富士
・技能賞:若隆景
このように予想する。

今場所は大勝している力士が少ないため、碧山の受賞もやや厳しいかもしれない。

照ノ富士に関しては別にもう三賞は必要ないと思うが、先場所も受賞しているため、殊勲賞もしくは敢闘賞辺りになるか。

若隆景の技能賞に関しては絶対受賞させるべきだと思っているが『条件付き』にする可能性は考えられる。
7勝7敗以外の技能賞における条件付きの意味がわからないのだが、若隆景は受賞させてあげたい。

私個人としては明生も候補に入れたいところだが、どうにも最近の三賞は『上位圏内の10勝<下位の11勝』という傾向が強いため厳しいか。

明日で千秋楽。
照ノ富士が本割で決めるのか。
優勝決定戦か。
はたまた27年ぶりの3人による決定戦か。

二転三転とした場所であり、上記の通り締まりのない場所であるが、是非とも照ノ富士が本割でしっかり締めて終えてほしいと願う。

319. とある本日の出来事(一応相撲絡み)

今回の投稿は一応相撲に関することですが、私の本日の生活におけるくだらない話です。

私事だが、普段平日は仕事終わりに筋トレをしにジムへ通い、その後帰宅してシャワーを浴び、そして夕飯を食べながら録画した相撲を観るというのが至福の時間である。

そのため仕事中は相撲の勝敗に関してはシャットアウトするようにしており、職場のテレビで相撲中継が流れているとその場をすぐに立ち去るようにしている。

本日ジムで筋トレ中に中年の男性2人が相撲中継を視聴していた(有酸素運動マシーン全てにテレビが配置されている)。

視聴していたのはわかっていたのだが、私はとにかくそこに目をやらないように心掛けていた。

しかし1人の男性が『あぁー電車道だ』『照ノ富士と高安が並んだらこりゃもう照ノ富士だろう』と発言した。

その瞬間男性をぶん殴りそうになったが何とか堪えた。

そのため先程『勝手に語る』の方で最初に率直な感想を2つ並べたが、それはそういうことである。

内容を見ていないがために高安は『やらかした』と思い、『電車道だ』と聞いた時点で照ノ富士が自分の相撲を取り切ったという予想が出来た。

そして『照ノ富士と高安が並んだ』と聞かされたらそれは同時に『朝乃山が負けた』ことを意味する。

まぁその男性にとっては朝乃山が眼中に無かったのかもしれないが。

相撲を見てかれこれ25年以上になるため、過去にも勝敗に関してネタバレを食らったことは何度かあるが、本日ほど苛立ちを覚えた日はないかもしれない。

結局ネタバレを食らって『高安は立ち合い変化されたのか?』『若隆景のおっつけで押し込まれたのか?』『朝乃山は貴景勝に一気に押し込まれたのか?』『照ノ富士電車道って左前ミツ以外ないよな?』とか色々なことを想像して集中力を欠いてしまい、筋トレする気も失せてしまった。

相撲を見て興奮するのはわかるが、本当に勘弁してくれよと思う一日だった。

318. 2021年春場所13日目を勝手に語る

『ここでやらかすか高安』
『その相撲だよ照ノ富士
本日13日目を終了してこの2つが率直な感想である。

まず単独先頭の高安の相撲から。
昨日残り3日間で怖い相手と記載したが、まさにその通りになってしまった。

私自身は若隆景の立ち合い変化も考えていたが、高安は迷わずしっかり踏み込み左差しを狙った。

それを若隆景が得意のおっつけで許さず、その後両者離れる展開となった。

高安の差し手が覗きかけると若隆景が手繰りながらうまく回り込みながら残した。

高安としては特別慌てている様子もなく、じっくり追い詰めていこうと姿勢に見受けられたが、それ以上に若隆景が良く動き、最後は右差しに成功して攻めることが出来た。

率直な感想では『高安がやらかした』だが、振り返ると若隆景を褒めるべき内容とも言える。

それだけ徹底したおっつけであり、手繰る動きも巧かった。

何度か記載しているが、この力士の相撲技術はかなり高水準であり、本日もそれをいかんなく発揮した内容だった。

一方の高安は捕まえ切れなかったことが敗因だろう。
攻める際腰高の問題はあるが、これに関してはもはや修正不可能な癖であるため、今さら言うまでもない。

これで3敗へ後退し、照ノ富士と並走する形となった。
そして自身初の13勝を果たすことは叶わなかった。

しかし優勝は別問題である。
本日の相撲は仕方なかったと割り切り、残り2日間とにかく全勝するしかないだろう。

照ノ富士はこれぞ照ノ富士本来の相撲という内容で大関昇進のための絶対条件とも言える二桁に到達。

良い意味で何も語るまい。
左前ミツ速攻、本当に素晴らしかった。
終盤戦にこの内容は圧巻である。

3敗の朝乃山が貴景勝との大関同士の一番に敗れ後退。

高安が敗れたあとに相撲を取るため期するものがあっただろうが、痛恨の4敗目となった。

貴景勝の突き押しに下がらず、逆に突き返して応戦し、体勢としても悪くなかったが、最後いないしてから攻める際少し慌てたのか足が出ていなかった。

最後の最後で詰めを誤ったような内容だった。
星の上ではまだ1差とはいえ、対戦相手を考慮してもかなり厳しいと言わざるを得ない。

優勝争いからは逸れるが、幕下に目を向けると阿炎が3場所連続出場停止明けの今場所で幕下優勝を果たした。

近年よく見受けられる怪我による降下ではないため、実力を発揮すれば当然と言えば当然なのだが、それにしても相撲を見たら次元の異なる強さだった。

正直このまま幕下に在位していては周りの力士がかわいそうに思えるほどなので、早く幕内復帰、三役復帰を果たしたいところだろう。

明日の注目の割は
『朝乃山ー照ノ富士
『高安ー翔猿』
この2番である。

朝乃山としては過去4戦4敗のトラウマとも呼べる相手である。

しかも本日の両者の取り組みを見てしまうと、ますます朝乃山が照ノ富士に勝てるイメージが全く沸かない。

何度も記載しているが、右四つの完成度は照ノ富士の方が遥かに上である。

左前ミツの引き方、腕の返し方、廻しを切る技術。

朝乃山としては自分が上手を引いて相手に引かせない形が理想であるが、その想像が全く出来ないわけである。

左に変化しながら上手を狙うのも1つの作戦だろうし、もしくは照ノ富士の脇の甘さをついてもろ差し狙いにいくのも1つの作戦である。

前者に関しては仮にそれで勝てたとしても今後に繋がらないという点が挙げられる。

要は『自分の相撲で勝つことが出来ない』ということを認めていることにもなる。
今後さらに上の番付を狙うならば、出来れば避けたい内容とも言える。

そして後者は2度目の対戦で試みたが、照ノ富士に上手を許してしまい敗れた(厳密には前ミツ狙いからもろ差しになる形)。

もろ差し狙いに関しては悪くないと思うが、朝乃山としてはあまりやったことのない立ち合いであるため、うまくいくかどうかという問題もある。

本日照ノ富士は完璧な相撲で大関復帰をほぼ手中に収めた。

残り2日間、精神面にかなり余裕を持って臨んでくるだろうから朝乃山相手に落とすイメージが沸かないがどうなるか。

そして3敗へ後退した高安だが、これまた動きの激しい相手と割が組まれた。

まずは慌てないことだろう。
しっかりと圧力をかけて相手を追い詰めて、土俵際に注意したいところである。

私個人としては13勝以上の優勝を望んでいたがそれが無くなり、こうなれば優勝決定戦を期待したいが、これに関しても『12勝3敗』での決定戦を望むところである。

さすがに横綱不在の場所で11勝4敗ではあまりにも低次元過ぎる。

また仮に『照ノ富士ー高安』の優勝決定戦となれば史上初となる『関脇ー小結による優勝決定戦』が実現することになる。

照ノ富士、高安。
このまま突っ走ってくれ。