きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

511. 2022年夏場所千秋楽を勝手に語る

波乱続き、締まりのなかった夏場所を最後は横綱が締めて幕を閉じた2022年夏場所

先に土俵へ上がった隆の勝が敗れ、照ノ富士が本割で決める結果となった。

正直昨日の相撲を見て御嶽海が照ノ富士に勝てる姿がまるで浮かばなかったため、隆の勝が敗れた時点で確定していたと言っても過言ではなかった。

場所前、今場所の照ノ富士の優勝を予想したファンはどの程度存在しただろうか。

厳密に言えば場所前に想像していた人は多かったと思うが、初日の相撲を見て予想した人は少なかったと思う。

2日目から4連勝としたが、その対戦相手に押し相撲はいなかったため、6日目は押し相撲玉鷲相手に一方的な相撲で敗れた。

2敗目を喫した時点で、さすがにもう厳しいのではないかという思いが過ったファンは多かっただろう。

この時点で大関陣は全員が3敗以上となり、最後の頼みの綱である照ノ富士まで崩壊となると、今場所はどうなってしまうのかという不安が漂っていた。

またこの時点では場所前の焦点であった若隆景も3敗を喫しており、最後まで優勝を争った隆の勝も相撲内容が上向きだったとはいえ、既に2敗を喫していた。

ましてや隆の勝も初日阿武咲相手にあっさりと敗れていた。

全勝で碧山、佐田の海の2名が存在していたが、この2名がこのまま白星を積み重ねていくとは全く想像がつかなかった。

結果的に佐田の海は11勝を挙げて場所を盛り上げたが、それでもあくまで11勝だ。

本来優勝争いという点で考えるならば星数としては少ないだろう。

もちろん佐田の海の頑張りは素晴らしいし、今場所の活躍を否定するわけではないことを断っておく。

一つ一つの取り組みを観たとき、今場所は比較的熱戦も多かったと思う。

物言いのつく取り組みが多かったのはその位置付けとも言える。

本日の『貴景勝ー正代』の大関同士の一番に関しても、貴景勝が勝ち越しに向けて集中するのはもちろんだが、正代に関しては既に負け越して来場所の角番が決まっているため、気が抜ける姿も想像出来るだろう。

しかし実際は正代も既に負け越しを喫した力士とは思えない程気迫を全面に出しており、両者ともに力を出し尽くした熱戦であった。

『若隆景ー阿炎』の関脇同士の一番に関してもそうである。

既に勝ち越しを決めている若隆景と勝てば勝ち越しの阿炎の一番だが、激しい攻防が繰り広げられていた。

上記の通り、一つ一つの取り組みは熱戦が多かったのである。

それでも今場所は『締まりがない場所』と位置付けられるだろう。

その最大の理由が、前半戦は照ノ富士も含め上位陣が不甲斐なかったからだろう。

時に荒れる展開は興味を引き立たせるが、度が過ぎるとそれは荒れる、波乱ではなく『締まりがない』事を意味する。

今場所は間違いなく後者だったと思う。

そしてそれに拍車をかけるように様々な出来事があったとも言える。

『若隆景が前半で崩れた』
琴ノ若が3大関から3連勝の後パッとしなかった』
『調子が良いと思った力士が翌日に敗れる』
こんなところが挙げられると思う。

結局突き抜けた力士、来場所以降も一気に抜けていきそうな力士が誕生しそうになかった不満もあるだろう。

途中隆の勝が単独トップに立ち、豊昇龍戦辺りは苦しい展開ながらも白星に繋げるなど、初優勝を果たす力士の独特な追い風も見られたように感じた。

しかしそれでも隆の勝が来場所以降突き抜けていく感じは特になかった。

良くも悪くも相撲内容自体は大きく変わっておらず、絶対的な強さではないからだろう。

先場所の若隆景の相撲内容は、今までの若隆景とは異なる巧さだけではなく、強さも見られたため、今後への期待も感じさせることが出来た。

もちろん今場所の隆の勝の活躍は素晴らしかったが、先場所の若隆景のような衝撃はなかったというのが正直なところである。

そして追い討ちをかけるかのように、今場所は『物言い』に対する問題があった。

上記の通り、今場所は物言いのつく取り組みが多かったが、その一方で際どい相撲でも物言いすらつかない取り組みが存在した。

数日前にも記載したが、今後も際どい相撲に関しては躊躇せず積極的に物言いをつけてほしいと思う。

進行の妨げになるという考えも全くわからない訳ではないが、後々誤審だったと揉めるよりは良いだろう。

今場所から勝負審判の役員も変更があり、その辺りも影響を及ぼしたかもしれないが、今場所を教訓にして来場所以降に活かしていく必要があるだろう。

三賞に関しては昨日予想した通り、賞の違いはあれど、やはりこの3名だったかという思いが強い。

さて話が二転三転してしまったが、優勝した照ノ富士に戻すと、成績に関する問題は多少あれど、それでも横綱としての責任を全うしたと言えるだろう。

何度も言うように、そもそも今場所は皆勤出来るとも思っていなかった。

しかし後半戦へ突入してからの集中力は圧巻だった。

膝に爆弾を抱えているため、来場所以降も中々本調子で迎えることは厳しいかもしれないが、それでも15日間総合しての力量は現役で圧倒的である。

手負いの横綱に優勝を許してしまったことで周囲の不甲斐なさを叩いてしまうが、照ノ富士の強さ自体は本物である。

何度も言うように今場所熱戦が多かったことに関しては良かったと思う。

しかし15日間総合で見た場合、十分満足できたかと言えばそうではない。

新時代への扉が開きかけているが、まだ完全に開き切ってはいない。

来場所以降どうなるのか。

十分満足出来なかったとは言っても、やはり15日間はあっという間であった。

相撲ファンの皆様も15日間お疲れ様でした。

510. 2022年大相撲名古屋場所番付予想

番付 西
照ノ富士 横綱  
貴景勝 大関 御嶽海
  大関 正代
若隆景 関脇 大栄翔
豊昇龍 小結 阿炎
霧馬山 前頭筆頭 逸ノ城
琴ノ若 前頭2枚目 隆の勝
玉鷲 前頭3枚目 高安
宇良 前頭4枚目 若元春
遠藤 前頭5枚目 佐田の海
碧山 前頭6枚目 翔猿
隠岐の海 前頭7枚目 北勝富士
栃ノ心 前頭8枚目 錦木
志摩ノ海 前頭9枚目 琴恵光
千代大龍 前頭10枚目 明生
翠富士 前頭11枚目 琴勝峰
照強 前頭12枚目 一山本
宝富士 前頭13枚目 千代翔馬
阿武咲 前頭14枚目 妙義龍
剣翔 前頭15枚目 王鵬
豊山 前頭16枚目 千代丸
英乃海 前頭17枚目 竜電

 

三役では阿炎が唯一負け越しているが、7勝のため小結には留まるだろう。

そうなると三役は渋滞しており、霧馬山、琴ノ若玉鷲、隆の勝辺りは三役に昇進できる成績を残しながらも、大きな上昇がみられることはないだろう。

さらには恐らく逸ノ城が西前頭筆頭で据え置きとなるため、玉鷲は9勝しても半枚上昇に留まるだろう。

もしかしたら霧馬山を小結に上げて、阿炎を平幕に落とす可能性もゼロではないが、最近の傾向からすればそれはないか。

 

多少の違いはあれどこのような予想に落ち着くと思うが、幕内と十両の入れ替えも議論の余地はあるか。

幕内の枠は4枠が確定しているが、十両から昇進できそうな力士は

千代丸(東十両筆頭:8勝7敗)

英乃海(西十両筆頭:8勝7敗)

剣翔(西十両2枚目:10勝5敗)

竜電(西十両3枚目:9勝6敗)

奄美(東十両6枚目:11勝4敗)

錦富士(西十両6枚目:11勝4敗)

以上6名である。

千代丸、剣翔は確定だろうが、残り2枠を見た時、英乃海、竜電は幕内力士と対戦してそれに勝利している。

そのためそこも加味されて英乃海、竜電が優先されるのではないだろうか。

509. 序盤戦1勝2敗力士の優勝

波乱というか締まりがないというか、大相撲夏場所も明日千秋楽を迎える。

『勝手に語る』の方でも記載したが、紆余曲折あっても上位陣最後の砦である照ノ富士がトップに立ったことは何よりだし、もう一人のトップも上位圏内の隆の勝であるため、最低限の所には行き着いたような気がしなくもない。

考えたくないことだが、これで明日両者ともに敗れると、結局締まりのない場所になってしまうため、私個人としては両者白星を挙げてほしいと願っている。

さて今回はどちらかと言えば隆の勝中心の話になるが、隆の勝は序盤3日間を終えて1勝2敗の成績だった。

初日阿武咲に呆気なく敗れたため、千秋楽まで優勝争いをするとは夢にも思わなかった。

それは初日あまりにも一方的に敗れ、皆勤すら危ぶまれた照ノ富士にも言えることか。

1勝2敗から9連勝し、現在11勝3敗の成績であるが、年6場所制となった昭和33年以降、1勝2敗から優勝を果たした力士は何名いるのか。

詳細は以下の通りである。

場所

四股名

成績

備考

昭和47年夏場所

輪島(関脇)

12勝3敗

 

昭和49年九州場所

魁傑(小結)

12勝3敗

北の湖と決定戦

昭和63年春場所

大乃国横綱

13勝2敗

北勝海と決定戦

平成24年夏場所

旭天鵬(前頭7枚目)

12勝3敗

栃煌山と決定戦

番付で見ると、大関以外が達成したことがある記録である。

成績を見ると、12勝3敗による優勝が多く、また決定戦になることも多い。

とはいえ過去4例しかないため参考データも少ないのだが。

ちなみに1勝2敗から最終的に決定戦まで出場した力士は以下の通りである。

場所

四股名

成績

決定戦相手

昭和44年名古屋場所

藤ノ川(前頭5枚目)

12勝3敗

清國(大関)△

昭和57年夏場所

朝汐(小結)

13勝2敗

千代の富士横綱)●

平成5年九州場所

武蔵丸(関脇)

13勝2敗

曙(横綱)〇

平成13年夏場所

武蔵丸横綱

13勝2敗

貴乃花横綱)〇

平成19年春場所

朝青龍横綱

13勝2敗

白鵬大関)〇

決定戦相手の〇は本割では勝利、●は本割でも敗戦、△は対戦なしである。

意外なことに決定戦で敗れた力士の方が、13勝まで星を伸ばす確率が高くなっている。

今場所の隆の勝は本割で照ノ富士を下しているが、決定戦となった場合どうなるか。

過去決定戦で平幕力士が上位力士に勝利したことは一度もない(上記でも挙げている平成24年夏場所は平幕同士の決定戦のため除外)。

復調した照ノ富士が本割で御嶽海に敗れるとは想像しにくいため、隆の勝としては優勝するために本割、決定戦の連勝が必須となるか。

今場所途中で初日黒星を喫した力士の優勝に関して記載したが(詳細はこちら)、両者ともに初日黒星を喫している。

上記の通り、両者ともに初日の相撲を観た時、まさか千秋楽まで優勝争いをするとは思いもしなかった。

最後に笑うのは横綱か、それとも平幕か。

千秋楽も目が離せない。

508. 2022年夏場所14日目を勝手に語る

照ノ富士と隆の勝の2名が3敗を守って明日千秋楽へ。

照ノ富士は正代を意に介さず、立ち合い踏み込み良く左前ミツを引き圧倒した。

隆の勝は過去7戦全勝の霧馬山だったが、出足を止められ、左を覗かれる展開となった。

しかし昨日のようなまともな引きを見せることなく、立ち合いしっかり当たって圧力勝ちしていた分、ある程度余裕があったか。

霧馬山の強引な外掛けにも助けられた部分もあるが、とにもかくにも白星を挙げたことが何よりだろう。

昨日のような固さはなかったか。
泣いても笑ってもあと1日のため、隆の勝としては技術云々よりも気持ちの問題だろう。

佐田の海は大栄翔に敗れ4敗に後退。

大栄翔の突っ張りをうまく手繰ったまでは良かったが、その後足が出なかった。

佐田の海としては作戦通りの展開だったと思うが、大栄翔の方が立ち合いの当たりが良かったため、その圧力に屈してしまったか。

とりあえず私個人としては、照ノ富士、隆の勝が白星を挙げてくれたことが何よりである。

千秋楽も両者白星を挙げ、ぜひとも優勝決定戦を観たいところだがはてさて。

二転三転する場所だったが、上位陣最後の砦である照ノ富士がトップに立ち、そして上位圏内の隆の勝も最後までトップに立っていたことは何よりか。

場所全体で見ると不満な部分も多いが、とりあえず明日の千秋楽もしっかり見届けよう。

不満、愚痴に関しては千秋楽終了後に勝手に語ろうと思う。

照ノ富士、隆の勝。
両者ともに健闘を祈る。

最後に三賞予想もしておこう。

敢闘賞:佐田の海
殊勲賞:大栄翔
技能賞:隆の勝

隆の勝、佐田の海は逆の可能性があり、佐田の海に関しては条件付きの可能性もあると思うが、恐らくこの3名の受賞に落ち着くのではないだろうか。

私個人としては玉鷲にも受賞させたい気持ちは強いが、同じく照ノ富士を下した大栄翔、隆の勝と比較すると星の上で見劣りしてしまうか。

507. 2022年夏場所13日目を勝手に語る

ついに照ノ富士がトップに並んだ。

初日に敗れた時、6日目に敗れた時、中日に敗れた時と常に今場所は皆勤自体が難しいと思ってきたが、13日目でついに捕らえた。

本日貴景勝戦は照ノ富士にとって比較的取りづらい相手だっただろう。

貴景勝のいなし、横からの攻めに大きく崩れることがなく、しっかり腰を落として相撲を取ることが出来ていた。

貴景勝側からすれば健闘したようにも見えるが、照ノ富士側からすれば余裕があっただろう。

そもそも貴景勝はいなし、突き落としに活路を見出だそうとし過ぎた感じもする。

話は照ノ富士に戻り、阿炎戦でもそうだったが、突き押し相手にも下がることなく、逆に圧力をかけることが出来ている。

これが本来の照ノ富士の強さである。
終盤戦に突入してから照ノ富士の強さが光っており、そしてついに優勝争いトップに並び、このまま照ノ富士という空気が漂ってきたか。

そして本日敗れて3敗に後退した隆の勝。
一言で言えば最悪な相撲だっただろう。

立ち合い踏み込むことが出来ず、すぐに引いてしまった。

若隆景の立ち合いが良かったのは事実だが、隆の勝が本来の力を出し切れなかったことも事実である。

優勝を意識した中で力を発揮する事が出来ず、そして照ノ富士に星で並ばれた。

隆の勝にとってはたった1日で追い込まれたような展開だが、まずは残り2日間に集中することが重要だろう。

固くなって自分を見失うことだけは避けたいところである。

ちゃっかりと言っては失礼だが、佐田の海が素晴らしい相撲内容で3敗を守った。

正直昨日志摩ノ海と当てられた時点で負けると思っていたし、本日の豊昇龍ならば尚更そう感じていたが、連日佐田の海らしい『走る相撲』で完勝した。

この力士は根は右四つだが、左四つでも構わず前に出る相撲を取るし、本日のようにもろ差しになれば間髪入れず走る相撲を取る。

前半戦から良い相撲を取っていたが、あくまでそれは平幕下位だからとあまり注目もしていなかったのだが、ここ2日間の相撲を見ると一番のびのび相撲を取っている印象を受ける。

明日も大栄翔戦とかなり厳しい相手だが、恐らく優勝を意識することはないと思うので、勝ち負けは別として思い切りの良い相撲を取ってくれるのではないだろうか。

ここ数日私が不気味な存在だと感じていた宇良が阿炎に敗れて4敗へ後退。

本日は阿炎にうまく相撲を取られてしまった。
星の上ではまだ優勝圏内だが、ここで4敗は厳しいだろう。

そしてある意味注目の『御嶽海ー正代』の一番は、御嶽海が制して正代は負け越し。

体勢としては右四つで正代が上手を引いていたが、御嶽海が構わず前に出て制した。

勝った御嶽海はホッとしたのも束の間、2日連続のデスマッチである。

昨日も記載したが、来場所の3大関角番が現実味を帯びてきている。

まず明日の『御嶽海ー貴景勝』だが、正直貴景勝が御嶽海に勝てるイメージが沸かない。

今場所の貴景勝は当たりも弱く、すぐに引き叩きを見せるため、御嶽海がその引き叩きに難なくついていくのではないだろうか。

そしてその御嶽海も恐らく千秋楽に割が組まれるであろう照ノ富士に勝てるイメージが全く沸かない。

初場所は御嶽海が勝利しているが、それ以前は毎場所リプレイを見ているかのごとく、両前ミツを引き付けられて圧倒されていた。

復調した照ノ富士の前に御嶽海が勝てるイメージが沸かないが、来場所3大関が角番になってしまうのだろうか。

優勝争い並みに気になるところである。

明日の注目の割は
『隆の勝ー霧馬山』
この一番である。

過去は意外にも隆の勝の7戦全勝だが、本日の隆の勝の相撲を見る限りでは、優勝を意識して身体が固くなっている様子である。

まず平常心で臨むことが出来るかどうかが鍵となるだろう。

結果論だが霧馬山も昨日の敗戦が悔やまれる。
変化などせず自分の相撲を信じていれば、3敗同士の対戦になったと思うのだか…

隆の勝有利な展開から1日で照ノ富士に追い風が吹いたような展開だが、残り2日間でどうなるか。

私の思いとしてはまず3敗の優勝であってほしいこと、そしてさらに望むならば3敗の決定戦か。

恐らく明日隆の勝、佐田の海が勝てばこの両者が千秋楽に割を組まれるだろうから、この時点で3敗力士による巴戦の展開は無くなるだろう。

巴戦を見たいという気持ちもゼロではないが、それよりも4敗の優勝を見たくないという気持ちの方が強いため、とりあえず3敗の優勝を願っておこう。

506. 2022年夏場所12日目を勝手に語る

隆の勝の単独首位変わらぬ12日目。

本日の一山本戦は順当にいけば何ら問題のない相手だろう。

しかし単独首位に立ったことで重圧との戦いにもなるため、そこが隆の勝にとって問題であった。

立ち合い一山本のもろ手突きが命中するが、隆の勝は意に介さず引きに乗じて攻め切った。

本日は力量差もあったため、ある程度の余裕はあったかもしれない。

明日以降3日間、隆の勝にとっては勝負の3日間だろう。

明日の若隆景戦は確定しており、残り2日は霧馬山、宇良、佐田の海から選択だろう。

明日の若隆景戦が終盤戦の山場と言えるのではないだろうか。

最後まで自分の相撲を取り切ることが出来るか注目である。

照ノ富士ー若隆景』の一番は、若隆景が随所に巧さを見せ、熱戦のようにも見えるが、もろ差しになった時点で勝負ありといったところか。

本来ならばもろ差しの形なれば万全のはずだが、照ノ富士に対してまともなもろ差しは敗戦を意味するだろう。

過去の対戦通り、照ノ富士が若隆景の両腕を極めて圧倒した。

終盤戦へ突入し、照ノ富士の力強さが見られ、落ち着きも取り戻した様子である。

隆の勝との対戦を終えているため、自力優勝は消滅している状況だが、照ノ富士としてはこのまま白星を積み重ねていくだけだろう。

終盤戦は順当に3大関との割が組まれるか。
それとも明日『御嶽海ー正代』のデスマッチに敗れた方の割を崩すのか。

現状は平幕下位力士がトップ集団にいるわけではないため、無理に割崩しを行う必要はないと思っているが、仮に明日隆の勝が敗れるようならば検討するべきか。

そして4敗へ後退した霧馬山。
なぜ変化したのか?
この一言に尽きるだろう。

力強さと巧さを見せてここまで白星を積み重ね、本日の若元春戦も地力では遥かに霧馬山の方が上だろう。

余程先場所の敗戦が尾を引いたのか。
隆の勝との直接対決を残しているだけに、あまりにも痛手過ぎる黒星となった。

そして私がここ数日不気味な存在だと感じている宇良。

本日も大関相手に驚異的な粘りを見せた。

あの残し方が出来るのは宇良だけではないかと思わせる程の恐るべき身体能力である。

本日の貴景勝戦は、貴景勝と隆の勝が同部屋の関係で組まれた割だが、番付通りならばこれで上位戦終了である。

隆の勝とはほぼ間違いなく割が組まれるだろうから、こうなると展開次第で本当に宇良がやらかす(?)のではないと感じてしまう。

本当に不気味な存在である。

大関にも少し触れるが、上記でも少し触れているように明日『御嶽海ー正代』による敗れた方が負け越しのデスマッチが組まれた。

これで来場所の角番が1名確定となったわけだが『3大関全員角番』という最悪な結末が現実味を帯びてきている。

横綱戦勝利が絶対条件と言っても過言ではないため、もうその結末から逃れられないような気がしてきたが、3大関全員が残り3日間死に物狂いになるだろう。

優勝争いからは話が逸れるが、栃ノ心が2場所連続勝ち越しを決めた。

先場所勝ち越すまでは7場所連続負け越しを喫しており、毎場所のように私はブログで栃ノ心の衰退を嘆いていた。

正直7場所連続負け越しの状況を目の当たりにした後、2場所連続勝ち越しが意外過ぎて驚いている。

全盛期の栃ノ心と比較したら物足りないのは当たり前なのだが、それでも以前のように上手を引いても勝てないといった悲惨な状況からは脱却しており、要所で怪力を発揮している。

まだまだ若手の壁になってほしいところである。

明日の注目の割は
『若隆景ー隆の勝』
照ノ富士貴景勝
この2番である。

上記の通り、隆の勝にとっては終盤戦最大の山場ではないだろうか。

立ち合いから出足で若隆景を圧倒することが出来るかどうか。
出足を止められ、若隆景に食い付かれる展開となれば苦しいだろう。

先場所若隆景が優勝する前までは、この両者は同格レベルだった。

しかし先場所の優勝により、若隆景の方が出世争いでも上をいっているため、隆の勝としては今場所自分が優勝を果たしたいところだろう。

重圧との戦いにもなるが、隆の勝が自分の相撲を取り切ることが出来るかどうか。

照ノ富士貴景勝は、ここ数日の両者の充実度を見れば照ノ富士が圧倒的有利だが、照ノ富士にとっては比較的取りづらい相手である。

貴景勝が今場所悪癖となっている引き叩きを見せず、愚直に押していけば面白い展開になるかもしれない。

照ノ富士にとっても終盤戦最大の山場と言えるかもしれない。

大混戦と言えば聞こえは良いが、実際は締まりのない場所と言える夏場所

優勝争いも絞られてきたが、私個人としてはこのまま隆の勝に全勝してほしいという思いは強い。

それか照ノ富士、隆の勝どちらかの優勝である。

残り3日間。
まだ荒れる展開が訪れるのだろうか…

505. 2022年夏場所11日目を勝手に語る

夏場所も本日より終盤戦へ突入。

2敗の隆の勝、一山本に明暗が分かれた。
隆の勝が勝ち、一山本が敗れたため、隆の勝が単独首位に立った。

隆の勝は合い口の悪い豊昇龍相手だったが、我慢して相撲を取ることが出来た。

立ち合いの当たり、出足を止められ、豊昇龍に上手を引かれてかなり苦しい展開だった。

しかし豊昇龍がやや強引に外掛けにきたところに反応し、うまく体を寄せて寄り倒した。

正直上手を引かれた瞬間『これは終わったな』と感じたが、豊昇龍の雑な攻めにも助けられた部分があったとはいえ、よく我慢して相手の動きに対応できた。

初優勝を果たす力士というのは、本来負けていたのではないかと思う相撲をモノにすることが多い。

言い換えれば実力以上の力を発揮するということだ。

隆の勝は突き放して右差し速攻という型を持っており、それが勝ちパターンとして存在するが、止まった状態から勝利するパターンは少ない。

本日の相撲をモノにした、そして単独首位に立ったということで、隆の勝に追い風が吹き始めているか。

そうはさせじと星の差1つで追う照ノ富士が阿炎を下して3敗を死守。

正直横綱には失礼だが、阿炎の突っ張りに後退すると懸念していたが、取り越し苦労だった。

阿炎の突っ張りに全く下がらず、逆に圧力をかけて阿炎に引かせる相撲を取った。

終盤戦へ突入し、照ノ富士の相撲に厳しさが増してきたか。

本日敗れて3敗に後退した一山本は自滅したような相撲だった。

志摩ノ海の足腰がしっかりしているため、押し込めなかったということなのだが、一山本が自分一人で相撲を取っていた印象を受けた。

これに関しては優勝を意識した云々ではなく、単純に志摩ノ海の力量が勝ったという相撲である。

3敗を守った力士に目を向けると、霧馬山、宇良、佐田の海と全員が最高の相撲内容だったと言えるのではないだろうか。

霧馬山は十分優勝候補の1人だと思うし、昨日も記載した通り、宇良の存在が不気味である。

佐田の海に関しては優勝争いという点では厳しいかもしれないが、力は十分に発揮出来ており、三賞候補には挙げられる活躍を見せている。

大関陣にも一応触れておくが、本日はここ数日の中で全員が力を出し切ることが出来た1日ではないだろうか。

貴景勝はらしい相撲で遠藤を圧倒し、この相撲が取れるならばなぜ昨日北勝富士戦であんな無様な姿を晒したのか不思議なレベルであった。

正代は相撲時間こそ短いが、玉鷲相手に当たり負けすることなく、白星に結びつけた。

御嶽海は若隆景に敗れたが、攻めの姿勢は見られたし、ある程度しぶとさも見せた。

それぞれ大関にかける言葉として如何なものかと思うかもしれないが、中盤戦までの内容を見ていれば期待値は大きく低下しているため、本日の相撲内容だけでも満足に感じてしまう。

そして若隆景は大関戦3連勝で白星先行。
昨日も記載したが、皮肉なことに課題としていた分の悪い上位戦で結果を残している。

しかも相撲内容が若隆景らしい下から攻める巧さを見せた相撲である。

明日の照ノ富士戦が山場であり、さらには隆の勝戦も残されている。

若隆景としては残り4日間、非常に大切だろう。

明日の注目の割は
照ノ富士ー若隆景』
『隆の勝ー一山本』
この2番である。

照ノ富士ー若隆景は、優勝争いという点においてもそうだが、復調した若隆景が横綱相手にどれだけの相撲を取ることが出来るのかという点にも注目である。

過去は若隆景が不戦勝を除き8戦全敗である。
熱戦になることも多いが、もろ差しになった瞬間、腕を極められてしまうことが多い。

若隆景としては如何にして崩しながら攻めることが出来るかどうか。

照ノ富士としては優勝のためにこの先1つも落とすわけにはいかない。

隆の勝ー一山本は順当にいけば隆の勝だろうが、単独首位に立ったことで、さすがに重圧もかかってくるだろう。

この2日間、隆の勝らしい出足のある相撲は取ることが出来ていない。

対戦相手による問題もあるだろうが、その辺りどのような影響を及ぼすだろうか。

隆の勝に追い風が吹き始めて来たようにも感じるが、その一方で隆の勝がこのまま全勝するイメージも中々沸かない。

隆の勝としては若隆景と当たるまでは落とさずいきたいところだろう。

割の編成も難渋するだろう。
正直今場所の大関陣と割を組んだところでどうなんだという思いもあるが、その一方で上位戦なしで優勝を果たしても興ざめする部分はあるだろう。

そうなると毎場所恒例(?)の『照ノ富士ー正代』の割崩しも考えられるが、この先どのような編成になるかも注目である。