きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

69. 12勝の優勝に関して

先日、令和初の本場所にて平幕 朝乃山が初優勝を果たし、幕を閉じた2019年夏場所

千秋楽は朝乃山よりもトランプ大統領が目立つ形となってしまったが、それに関しては特に触れないでおこう。

若手の朝乃山が優勝を果たしたことで、令和の幕開けとともに、大相撲界も新時代へと突入する予感を感じさせるものだったが、その一方で審判委員に対する不平不満も多く聞かれた。

そして朝乃山自身の優勝は喜ばしいが、上位対戦圏外にて12勝のいわゆる『低次元優勝』であり、これに関しては上位陣の不甲斐なさも目につく結果となった。

今回は『12勝による優勝』に関して色々振り返ってみようと思う。

また今回記載する記録は、年6場所制となった1958年以降のものである。

 

まず12勝にて優勝を果たした力士は以下の通りである。

年代 四股名 番付 備考   年代 四股名 番付 備考
1961夏 佐田の山 前頭13枚目 初優勝   1989名 千代の富士 横綱 決定戦
1961秋 大鵬 横綱 3人による決定戦   1994春 横綱 3人による決定戦
1965秋 柏戸 横綱 3人による決定戦   1995九 若乃花 大関 決定戦
1967九 佐田の山 横綱     1997春 貴乃花 横綱 4人による決定戦
1969名 清國 大関 初優勝&決定戦   1998初 武蔵丸 大関  
1972春 長谷川 関脇 初優勝   1998夏 若乃花 大関  
1972夏 輪島① 関脇 初優勝   1999秋 武蔵丸 横綱  
1973九 輪島② 横綱 12勝2敗1休   1999九 武蔵丸 横綱 同一力士による
連続12勝優勝
1974九 魁傑 小結 決定戦   2003春 千代大海 大関  
1975初 北の湖 横綱     2003名 魁皇 大関  
1975秋 貴ノ花 大関 決定戦   2007九 白鵬 横綱  
1981秋 琴風 関脇     2012夏 旭天鵬 前頭7枚目 初優勝&決定戦
1981九 千代の富士 横綱 決定戦   2015夏 照ノ富士 関脇 初優勝
1982名 千代の富士 横綱     2015秋 鶴竜 横綱 決定戦
1987初 千代の富士 横綱 決定戦   2019夏 朝乃山 前頭8枚目 初優勝
1987春 北勝海 横綱          

 

四股名の隣の数字は12勝優勝の回数。

 

左側が昭和の記録であり、右側が平成以降の記録である。

1958年以降、昭和は全186場所、平成以降今場所の令和初の本場所も含め全182場所とほぼ同じである。

『12勝優勝』は過去に全31回あり、昭和16回、平成以降15回である。

『初優勝が12勝』というケースは全7回あり、昭和4回、平成以降3回である。

そして『12勝による優勝決定戦』は全13回あり、昭和7回、平成以降6回である。

面白いことに約30年区切りで見た場合、上記の割合は『ほぼ同じ』となっている。

単純計算ならば、2年に1回は12勝の優勝であり、10年に1回は初優勝が12勝ということになる。

そして12勝優勝の4割近くが、優勝決定戦になる可能性を秘めている。

私が何度か記載している『低次元優勝』と揶揄したくなる背景はここにあるかもしれない。

優勝決定戦に縺れる展開ならば『今場所は星の潰し合いによる面白い場所だった』という認識に至る可能性も生まれてくるが、上位陣が取りこぼしを繰り返し、下位の力士に優勝を奪われるような展開だと、やや興ざめする傾向にあるかもしれない。

今場所は3大関出場しており、貴景勝は途中休場、残り2大関は9勝止まり。

一人横綱鶴竜は終盤失速して11勝。

そして栃ノ心-朝乃山の『疑惑の一番』。

結果論だが、この一番で栃ノ心が勝利していれば、鶴竜栃ノ心、朝乃山の巴戦になる可能性を秘めていた。

さすがに11勝の優勝は低次元過ぎて、それはそれで興ざめする可能性は高いが、それでも『22年ぶりの3人以上の決定戦』と考えた時、別の盛り上がりを見せた可能性はある。

こちらでも記載したが、朝乃山としては今後の活躍次第で今場所の優勝が輝きを増すと思われるので、来場所以降も奮闘していただきたい。

 

最後に12勝優勝に関する様々な記録を以下に記載する。

①複数回12勝優勝を果たした力士

千代の富士:4回

武蔵丸:3回

佐田の山・輪島:2回

 

②場所毎の12勝優勝回数

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場所毎の回数

③番付毎の12勝優勝回数

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番付毎の回数

最後に『同年の複数12勝優勝』は、上記表の通り

1961年・1972年・1975年・1981年・1987年・1998年・1999年・2003年・2015年

9回となっており、そのうち『2場所連続12勝優勝』は1972年・1999年の2回である。

ちなみに『3場所以上連続12勝以上』は過去に存在しない。

令和へ突入した大相撲。

果たして今後どのような優勝が見られるだろうか。

68. 2019年大相撲名古屋場所番付予想

番付 西
鶴竜 横綱 白鵬
豪栄道 大関 高安
貴景勝 大関 栃ノ心
御嶽海 関脇 玉鷲
阿炎 小結 竜電
朝乃山 前頭筆頭 北勝富士
正代 前頭2枚目 明生
遠藤 前頭3枚目 大栄翔
碧山 前頭4枚目 逸ノ城
琴奨菊 前頭5枚目 宝富士
千代大龍 前頭6枚目 志摩ノ海
妙義龍 前頭7枚目 友風
阿武咲 前頭8枚目 隠岐の海
松鳳山 前頭9枚目 貴源治
大翔鵬 前頭10枚目 琴恵光
嘉風 前頭11枚目 錦木
琴勇輝 前頭12枚目 栃煌山
矢後 前頭13枚目
千代丸 前頭14枚目 佐田の海
炎鵬 前頭15枚目 豊ノ島
魁聖 前頭16枚目 照強

 

栃ノ心大関復帰により4大関

貴景勝が途中休場により負け越しているが、ここ数年の傾向からしておそらく栃ノ心は西大関2に在位するだろう。

そしてまず最初に悩まされるのが『三役』である。

関脇は小結で9勝した御嶽海が確定、そして西前頭3枚目で10勝した玉鷲も確定と言っても過言ではないだろう。

問題は小結で、西前頭4枚目で10勝した阿炎は確定として、西前頭5枚目で10勝の竜電と西前頭8枚目で12勝の朝乃山どちらが小結に在位するかである。

単純計算ならば5枚目で+5と8枚目の+9ならば後者に軍配が上がるだろうが、比較対象は以下の点である。

①上位との対戦人数

②幕内優勝

①に関しては竜電の方が上であり、1横綱2大関と対戦して、1大関から白星を掴んでいる。

対して朝乃山は上位戦は1大関のみに留まっている(ちなみにこれには勝利)。

朝乃山のアピールポイントは何と言っても幕内優勝だが、私は上位戦を経て10勝を果たした竜電を小結とした。

ちなみに平幕の優勝力士が翌場所三役に昇進できなかった場合、2012年夏場所に優勝を果たした旭天鵬以来となる。

そして次に悩まされたのが、前頭3~5枚目である。

東西2枚目の遠藤、大栄翔が1点の負け越しのため3枚目に位置、東西7枚目の正代、明生が5点の勝ち越しのため2枚目に位置すると考えた場合、逸ノ城(東関脇)、碧山(東小結)、琴奨菊(西前頭筆頭)をどこに位置させるかで悩んだ。

そのため私は、碧山、琴奨菊を負け越し数以上の4枚下降という予想にした。

一番悩まされたのが、前頭二桁台である。

まず東十両2枚目の貴源治が単純計算ならば7枚目まで位置することが可能である。

そして周りの力士との兼ね合いでもそれが十分可能であるが、先場所十両筆頭で13勝を果たした志摩ノ海が10枚目に留まったので、9枚目と予想した。

それでも新入幕で前頭一桁台のため、来場所どこまで活躍することができるかどうか。

そして悩まされた前頭二桁台だが、勝ち越し力士が圧倒的に少ないため、二桁負け越しを喫していても、単純計算5枚以上下降させることが難しい状態にある。

そのため錦木は前頭9枚目で5点の負け越しだが、2枚しか下降しないという大胆な予想をしてみた。

幕尻は魁聖、照強と予想したが、これも場合によっては両者十両に陥落してもやむを得ない成績だったが、十両から幕内への昇進は

・東十両筆頭:豊ノ島(8勝7敗)

・東十両2枚目:貴源治(13勝2敗)

・東十両6枚目:琴勇輝(11勝4敗)

この3名が確定であり、十両陥落確定が

・東前頭14枚目:徳勝龍(4勝11敗)

・西前頭16枚目:石浦(5勝10敗)

・東前頭17枚目:千代翔馬(5勝10敗)

この3名である。

残り十両の上位では西十両4枚目:東龍(8勝7敗)が最高成績であるため、これならば魁聖、照強の幕内残留が濃厚だろう。

 

最も気になるところは小結だが、どのような番付編成となるだろうか。

67. 2019年夏場所千秋楽を勝手に語る

昨日で優勝は決まっていた令和初の本場所

昨日も記載したが、本日は栃ノ心、朝乃山に勝って締めてほしいところだったが、両者ともに黒星。

特に朝乃山としては、これから出世争いでもライバルになるであろう御嶽海相手に完敗だった。

逆に言えば御嶽海は、大関に昇進した貴景勝も含め、平成4~8年生まれの力士の中で最も地力があるのかを見せつけるかのように朝乃山を圧倒した。

毎場所のように言われていることだが、この力士の課題は『15日間総合しての力』だろう。

今場所も勝ち越しを決め、来場所は15場所連続三役在位となるが、二桁勝利を果たしたのは優勝した昨年名古屋場所のみである。

1日における爆発力はある。
しかし15日間総合しての安定感がない。

関脇より上を目指すというのは、安定感が求められるものである。

一方朝乃山だが、来場所は初めて上位圏内にて相撲を取ることになる。

優勝を果たしたが、横綱との対戦はなく(昨日も記載したが、今場所に限らずここまで横綱との対戦なし)、千秋楽も敗れていわゆる『低次元優勝』に終わってしまった。

この優勝に泥を塗らないためには、今後上位圏内にて結果を残すことである。

丁度58年前の夏場所で前頭13枚目の佐田の山が12勝3敗で優勝を果たした際は、十両優勝を果たした力士に敗れており、当時かなり問題視された。

しかし佐田の山も翌場所以降も結果を残し、横綱まで昇進を果たしている。

今場所の朝乃山の優勝が輝きを増すのも、今後の頑張り次第だろう。

昨日大関復帰を果たした栃ノ心も高安に完敗。

ケンカ四つの相手に、得意の右四つになったが、高安は右四つでも上手を取れば力を発揮するため、先に上手を引かれてそのまま攻められた。

栃ノ心としては地獄の3日間を潜り抜け、気が抜けたのだろう。

来場所以降も前半戦までの相撲を取り続けてもらいたいところだ。

あの相撲内容ならば、再び優勝することも夢ではない。

大怪我で幕下まで陥落し、そこから這い上がり、優勝&大関を手にした矢先、再び怪我により大関陥落。

そして再び力強い内容で這い上がってきた。

この先も『努力を続ける力士の鏡』として頑張ってほしい。

朝乃山の他、今場所成長著しかった力士は竜電、明生だろう。

竜電は元々ここ数場所でもろ差しもしくは頭をつけて食い下がる相撲を身に付けていたが、攻めが遅いため上位戦では苦戦していた。

今場所は攻めの早さも見られ、元々の我慢する内容も健在で素晴らしい場所だった。

あとは立ち合いの当たりをさらに強化し、上位戦で安定した結果を残すことが出来るかどうか。

明生は着実に勝ち越して番付を上げ、その度相撲に厳しさを増している印象を受ける。

もろ差し速攻の力士は、いつの時代でも面白い存在である。

来場所は初の上位戦となるが、栃ノ心戦で見せた速攻がどこまで通じるのか楽しみである。

新入幕の志摩ノ海は前半戦、同じく新入幕 炎鵬の活躍に影を潜め、成績もパッとしないものだったが、後半戦は6連勝で二桁とし、敢闘賞を受賞した。

2場所連続13勝の十両優勝は伊達じゃなかった。

派手さはないが、おっつけの巧さ、しぶとさは持ち合わせているため、立ち合いの当たりを強化すれば面白い存在になるかもしれない。

そして審判委員に対しては、最後の最後まで納得のいかない結果となった。

正直、14日目の取り組みが全て終了してから取り組み編成を決めるというものは、良い考え方だと思った。

むしろ今後もそうしていただきたいほどである。

千秋楽の怒り、それは『三賞に関して』である。

朝乃山の無条件ダブル受賞(殊勲賞に関して)もあまり納得いかないところもあるが、これは『優勝のおまけ要素』と考え譲るとして、玉鷲の条件付きが全くもって納得できない。

まず本日の玉鷲は阿炎との対戦であったが、両者ともに条件付きとなっていた。

14日目終了時点で、玉鷲10勝4敗、阿炎9勝5敗としていた。

そして星の内訳を見ると、玉鷲は不戦勝が1つあるものの1横綱1大関を降す内容に加え、小結以上と総当たり、さらには番付下とはいえ優勝力士を降した相撲もあった。

一方阿炎は、上位に対しては1大関から白星、その他は全敗である。
そして小結 御嶽海とは対戦していない。

中盤戦まで優勝争いのトップに立っていた栃ノ心から白星を掴み、千秋楽に勝てば二桁となるため、阿炎の条件付きに関してはそこまで大きな問題はない。

問題は阿炎が玉鷲に勝利して両者ともに10勝とし、なぜ『玉鷲<阿炎』となるのだろうか。

上記の通り、玉鷲の方が上位戦は健闘しているのにも関わらず。

それにしても玉鷲三賞運が悪い。
2017年九州場所も上位で11勝を果たしながら三賞受賞はならず、上位と全く対戦していない平幕中位の隠岐の海が同じく11勝で受賞を果たすという始末だった。

この結果にも腐らず、玉鷲には今後も上位キラーとして頑張ってほしいところ。

今場所は新大関 貴景勝が途中休場し、話題性に欠ける展開となったが、若手の優勝、栃ノ心大関を復帰などめでたいことも多かった。

その一方、上位陣の不甲斐なさが目立つ形にもなった。

白鵬が休場すると荒れる展開が多くなり、初優勝力士も多くなる傾向にあるが、白鵬が復帰したときに若手は同じように活躍することが出来るかどうか。

来場所以降どうなるか。

令和最初の本場所もこれにて千秋楽。
あっという間の15日間だった。

相撲ファンの皆様、15日間観戦お疲れ様でした。

66. 2019年夏場所14日目を勝手に語る

令和最初の本場所
前頭8枚目朝乃山が14日目に優勝を果たした。

『三役経験なし』
横綱との対戦経験なし』
という珍記録尽くめの優勝となった。

そして栃ノ心は苦しみながらも大関復帰を果たした。

豪栄道ー朝乃山』
鶴竜栃ノ心
本日はこの2番に尽きる。

まず昨日優勝争い単独トップに再度立った朝乃山は、先に上手を引かれる苦しい展開だった。

豪栄道としては自分十分、相手不十分の形を作り、正直私はここから頭をつけて出し投げを打って崩し、豪栄道が勝つと思った。

しかし豪栄道は攻められなかった。
攻めなかったのか攻められなかったのかは不明だが。

朝乃山は上手を引けないながらも圧力をかけながら攻め、そして前に出ながら上手を引いた。

上手を引いてからは休まず攻め続け、見事白星を手にした。

今場所の朝乃山は立ち合いから廻しに拘らず攻め、本日は先に上手を引かれたことによりそれが出来なかった。

それでも我慢しながら相撲を取り、今場所は本当に好調であることを改めて思い知らせれた。

こういう我慢する相撲も取ることが出来るというのは、力をつけている証拠だと思う。

そして結びの一番『鶴竜栃ノ心』。

栃ノ心としては最初から狙っていた立ち合いだろう。

左上手を狙うのでもなく、叩きで完全に仕留めにいくような変化であった。

これしかないという立ち合いだったかもしれない。

前半戦までの内容ならば、正面から行っても十分に勝機はあっただろう。

しかしこの地獄の3日間で栃ノ心の相撲は失われた。
怪我の問題ではなく、精神的な問題だ。

大関復帰を叶えたい。
相撲内容が崩壊しながらもその一心だけはブレなかったはずだ。

誉められた内容ではないが、執念で大関復帰を果たした。

欲を言えば明日は前半戦までの栃ノ心の力強い相撲で白星をつかんでほしい。

なぜなら今場所9日目に『不戦勝』を手にしているからである。

これにより10勝丁度ならばうるさい輩も多いだろう。

せびとも明日勝って締めてほしい。

鶴竜としては昨日の敗戦により、集中力が切れたようである。

なぜなら『最後の栃ノ心の仕切りがいつもと異なる』ことに気付いていないからである。

立ち合いで中々手を下ろさない栃ノ心に対して、何も疑問に思わなかったのか。

集中力の欠けた鶴竜は本当に脆い。
それは以前から見られる姿である。

明日は豪栄道と割が組まれているが、何度も苦杯をなめている張り差しに対して無策、無力のまま敗れるのではないだろうか(ちなみにこの旨の怒りの記載に関してはこちらを参照)。

明日の割は14日目の取り組みが全て終わってから編成された影響のためか、幕内では7勝7敗同士の割が3組存在する。

元々千秋楽の割は一応いつもより比較的遅くに発表されるが、何なら来場所以降も14日目の取り組みを全て終えてから編成しても良いのではないだろうか。

今場所だけ例外にする意味もないのなら、そうした方が昇進問題などの兼ね合いも含め良いと思うのだが。

明日は朝乃山、栃ノ心に勝ってもらいたいという思いが強い。

朝乃山としては完全なる『インチキ優勝』とは言い難いが、完全優勝とは言えない。

そして千秋楽敗れるようならば3敗となり、俗に言う『低次元優勝』と揶揄されてしまうだろう。

対戦相手は御嶽海と、相手にとって不足はない。
今後三役定着、さらなる出世を目指すならば同格以上の負けられない相手だ。

立場だけで考えるならば、御嶽海は12日目に対戦して敗れた玉鷲とほぼ同格だ。

2年以上上位圏内で結果を残している相手に白星を掴むことが出来るかどうか。

ぜひ有終の美を飾ってほしい。

栃ノ心も上記の通り、前半戦までの力強い相撲を見せてほしいところ。

三賞の行方も気になるところ。

優勝した朝乃山、上位圏内で1横綱1大関を破った玉鷲は確定だろう。

新入幕 志摩ノ海は勝てばの条件付きだろう。

阿炎、竜電、明生あたりがどうなるか。

また志摩ノ海と同じく新入幕の炎鵬は、連日小兵力士で沸かせたという考えから、勝ち越せば受賞する可能性がある。

そうなれば、もし負けて受賞することが出来ない志摩ノ海があまりにも不運なため、私個人としては止めてほしいところだが。

優勝は決定したが、まだ明日の千秋楽が残されている。

三賞予想、番付予想をしながら楽しむとしよう。

65. 2019年夏場所13日目を勝手に語る

栃ノ心ー朝乃山』

土俵際で栃ノ心のすくい投げからの突き落としが決まる。

軍配は栃ノ心に上がる。

その瞬間、私は物言いがつく可能性があると感じた。

その理由は『髷掴み』である。

VTRで確認すると、首根っこを押さえつけるようにすくい投げを打ち、最終的には頭を押さえつける形で突き落としを完全に決めた。

髷を掴む、引っ張るといった行為は見られないように感じた。

実況と解説が『右の踵』について触れていたが、そこは大した問題ではないだろうと考えていた。

そして一昨日同様、物言いは長考。
そこまで長考する必要はないだろうと少し苛立ちも覚えた。

5分以上の協議の結果、『栃ノ心の踵が土俵を割っていた』という理由で軍配差し違いにより朝乃山の勝ちとなった。

一昨日同様、阿武松審判は『栃ノ心の踵が出ており、差し違いで西方の勝ち』という四股名を忘れ、さらには東西を間違えるという失態をおかしているわけだが。

本来ならば物言いの説明後、観客は大きな歓声をあげることが多い。

それが説明後とは思えないほど静けさが漂った。

ファンはもちろんのこと、栃ノ心本人が一番驚いただろう。

私から言わせてみれば『誤審』である。
しかも両者にとって重要な一番で。

大相撲だけに限らず、スポーツ界において誤審は時々見られるものである。

しかし上記の通り、両者にとって重要な一番、一昨日の朝乃山が勝ちならばという考え方、そして極めつきは『審判部の取り組み編成』だろう。

全ての怒りがこの一番をきっかけにして爆発してしまったファンも多いのではないだろうか。

『令和最初の場所』がこんな形で歴史的な場所になるのか。
複雑な思いである。

まぁ愚痴などはここまでにしておこう。

相撲内容を振り返ると、朝乃山の完勝だった。
左前ミツを引き、一気に走った。

栃ノ心は立ち合いから腰高だったが、右を辛うじて差していたため、朝乃山の左の引き付けが甘いことも相まって、すくい投げが決まったように見えた。

執念も感じたが、それも及ばなかった。

内容は悪かった。
そして運にも見放された。

残りの対戦相手は14日目の鶴竜は確定しており、千秋楽は『鶴竜ー朝乃山』の割が組まれない限り、高安で決まりだろう。

一度は軍配をもらいながらも差し違いとなり、天国から地獄へ突き落とされた今、相撲内容の修正など無理だろう。

あまり精神論を語りたくないが、残り2日間は『精神力』が試されると思う。

あと1勝。
栃ノ心の精神力はどうか。

そして優勝争いだが、再び平幕朝乃山が単独トップに立った。

鶴竜は4連敗中の高安相手に不覚。

立ち合い踏み込み良く、左前ミツは切られたものの、下から攻める鶴竜の流れだった。

しかし土俵際で高安のいなしに大きく泳いでしまった。

内容では圧倒していただけに、かなり痛手となる黒星である。

この黒星により、現段階では自力優勝も難しい立場にある。

朝乃山と千秋楽に割が組まれる可能性も0ではないが、ほぼないと言っても過言ではないだろう。

とにもかくにも、逆転優勝のためには一つも落とすわけにはいかない。

明日の注目は
豪栄道ー朝乃山』
鶴竜栃ノ心
この2番だろう。

ここで豪栄道と割を組むならば、12日目に組めば良かっただろうと思うが、まぁそれは置いておこうか(その旨については6263を参照)。

今場所の豪栄道は序盤戦張り差しが目立っていたが、中盤戦以降はもろ差し狙いの立ち合いが大半であった。

明日は左前ミツ狙いかもろ差し狙いか。

どちらにせよ相撲の巧さでは豪栄道の方が遥かに上である。

相四つであっても、右四つの完成度も豪栄道の方が上だ。

朝乃山としては、本日の取り組みのように攻める気持ちが大切である。

再び単独トップに立ち、固くならず自分の相撲を取ることが出来るかどうか。

鶴竜栃ノ心はどちらも負けられない一番である。

優勝への執念が勝るのか、それとも大関復帰への執念が勝るのか。

残り2日。
優勝争いも佳境を迎える。
そして栃ノ心大関復帰はどうなるのか。

はてさて…

64. 2019年夏場所12日目を勝手に語る

大相撲夏場所12日目終了。

本日を終えて
2敗:鶴竜、朝乃山
3敗:栃ノ心
また大きく展開が動いた。

まず単独トップに立っていた平幕朝乃山だが、玉鷲相手に完敗だった。

昨日私は『朝乃山の真価が問われる』という旨の記載をしたが、壁を破ることは出来なかった。

立ち合いは右差しを選択。
まずこれが消極的と言える。

今場所の朝乃山は廻しに拘らず攻める姿勢が良かったのだが、それが全く見られなかった。

玉鷲は右四つ相手には『左おっつけ、右喉輪』という型があるため、比較的強い傾向にある。

その相手に安易な右差しを選択したことが悔やまれる。

優勝争いの単独トップに立ったという意識も少しはあったのだろう。

本日の敗戦をきっかけに、残り3日間修正できるかどうか。

大関復帰をかける栃ノ心は、本日もプレッシャーに押し潰された内容だった。

立ち合い合わず、結果として無理に立ち合いを成立させ、そして腰高で踏み込む。

立ち合いの低い明生に焦ってしまい、腰高のまま右から抱え込み一気に攻められた。

調子の良い栃ノ心ならば、右から抱え込むことなどせず、突き放しにいっていただろう。

2日連続で自分の相撲を取ることが出来ていない。
相撲になっていないと言ってもいい。

2日前までは優勝争い第一候補とも呼べる強さだった。

この2日間で別人になってしまったが、泣いても笑ってもあと3日間だ。

自分の相撲を信じて大関復帰を目指してほしい。

昨日悪手が出現して敗れた鶴竜は、まずまずの内容で竜電を退けた。

得意の左前ミツは引けなかったが、左巻きかえが早かった。

疲労が蓄積する終盤戦でもまだ身体は動けている。

とにかくこの力士は悪手を見せないことだろう。
栃ノ心との星の差が1差になり、このチャンスを無駄にはできないところだ。

明日の注目は
栃ノ心ー朝乃山』
この一番だろう。

番付順で言えば『鶴竜栃ノ心』だが、それが崩れたということは残り3日間で『割り崩し』が確定したことになる。

そして優勝争いに関わる両力士の割が13日目に組まれた。

栃ノ心、朝乃山ともに12日目は完敗だった。

単純な実力ならば栃ノ心の方が遥かに上だ。

しかしこの2日間の内容ならば、全く勝敗の予想がつかない。

そして相四つのため、両者ともに安易に右四つを狙う可能性もある。

しかし両者ともにここまでは『廻しに拘らず攻める姿勢』が好成績に繋がっていた。

どちらが自分の相撲を信じ、取りきることが出来るかどうか。

この一番に敗れた方が優勝争いから脱落すると言っても過言ではないだろう。

栃ノ心は星の関係上当たり前だが、朝乃山の場合『上位戦で結果を残すことができない』という点で脱落と言っていいだろう。

栃ノ心としては優勝争い云々より、とにかく大関復帰が最優先だろう。

注目の一番に挙げていないが、鶴竜も高安相手に油断ならない。

このところ4連敗している相手のため、悪手を見せることなく、集中しなければならない。

この2日間で大きく展開が動いている。
明日はどのような展開となるだろうか…

63. 2019年夏場所11日目を勝手に語る

終盤戦へ突入した夏場所は、上位壊滅という波乱が起きた。

栃ノ心も敗れ、平幕の朝乃山が単独トップに立ち、場所の展開も大きく動いた結果となった。

まず鶴竜だが、よりにもよってここで悪手が顔を覗かせるのか。

立ち合いの踏み込みは良かった。
むしろ妙義龍に引かせたくらいだ。

しかし妙義龍が2本覗きそうになるとすぐに悪手が出現してしまった。

初黒星の玉鷲戦は決して悪い内容ではなかったが、本日は決して調子の上がらない相手にあまりにも酷すぎる内容。

明日以降に支障を来すレベルである。

昨年度初場所、完璧な相撲で初日から10連勝としながら、悪手が出現してその後4連敗とした経験がある。

果たして修正できるかどうか。

大関復帰を決めたい栃ノ心は、完全に復帰を意識して固くなった様子だった。

立ち合い上体だけで突っ込み、足がついていかなかった。

大関復帰を早く決めたいところで黒星。

まだ1横綱2大関との対戦を残している。

明日の明生戦が平幕戦最後となるが、負けられない気持ちがより一層強くなるだろう。

昨日までの相撲内容ならば、問題ないと思うが、明日以降にどのような影響を及ぼすだろうか。

そして単独トップに立った朝乃山は完璧な内容だった。

立ち合い踏み込み、圧力をかけて得意の右四つに組み止めた。

とにかく今場所は廻しに拘らず、攻める気持ちが強い。

しかも腰を落として詰めもしっかりしている。

そして本日はこの一番を皮切りに腹立たしい出来事が続いた。

1つは『物言い』に関してである。

まず『朝乃山ー佐田の海』において、物言いがついたこと自体に不服はない。

現に朝乃山の爪先が先に土俵を割っている可能性もあったからだ。

VTRで確認したところ、視聴者のほとんどが朝乃山の足は残っていることを確認し、『確認の物言いなんだ』と認識した人が多いと思う。

しかし審判部の協議は予想以上に長考した。

そして長考した結果、説明はめちゃめちゃで伝わりにくく、何とも後味の悪い結末となった。

さらに問題はこのあとである。

『阿武咲ー宝富士』
隠岐の海ー大栄道』
この2番において物言いをつけなかったことである。

なぜ朝乃山に関しては無駄な長考までしたのに、上記2番のような本当に際どい取り組みに対して確認の物言いをつけないことに対して不可解極まりない。

この2番に関して疑問を抱いている人は多いと思う。

確かにやたらと無駄に物言いをつけるのは進行の妨げにもなるだろうから控えなければならないだろうが、際どい取り組みに関しては積極的に物言いをつけるべきだと思う。

そしてもう一つ腹立たしい出来事は、昨日も少し触れているが『取り組み編成』に関してである。

明日の鶴竜の対戦相手は竜電、栃ノ心の対戦相手は明生となった。

これにより事実上、朝乃山がこの両力士と割が組まれることはなくなった。

本日で朝乃山が単独トップに立ち、このまま独走すれば私の嫌いな『インチキ優勝』となる。

始めに断っておくが、朝乃山に優勝してほしくないわけではなく、あくまで『上位と割の組まれていない力士の優勝』が嫌いなのである。

相撲ファンの間でこの考えを持っている人は多いと思う。

ファンを納得させる取り組み編成が必要なのである。

直近で言えば、先場所の逸ノ城である。

ちなみに明日の朝乃山の対戦相手は玉鷲である。

今場所の玉鷲は、上位圏内でここまで6勝4敗であり、横綱に唯一土をつけている存在である(割が決まる時間帯はまだ本日の結果は出ていない)。

そのため好調の平幕朝乃山と玉鷲の割が組まれること自体に大きな問題はない。

問題はこの割に関しては『今組むべきではない』ということである。

言い換えれば、今場所の玉鷲は上位圏内でそれなりの成績を残しているとはいえ、優勝争いとは無縁であるため、こういう割は千秋楽付近でも十分に間に合うのである。

上記の通り、鶴竜栃ノ心は明日の対戦相手が確定した時点で、事実上残り3日間の対戦相手も決定してしまった。

朝乃山が両力士と対戦するには確実に『割り崩し』を行わなければならない。

そもそも極論、本日の朝乃山の対戦相手が佐田の海の時点でおかしな話である。

最悪下位の力士と当てるにしても、もっと成績優秀者は存在しただろう。

本日は『物言い』『取り組み編成』この2点に関して本当に腹立たしかった。

明日の注目は
玉鷲ー朝乃山』
栃ノ心ー明生』
鶴竜ー竜電』
優勝争いに関わる3番だろう。

注目度としては上から順である。

朝乃山は今場所初となる上位圏内力士との対戦である。

そもそも朝乃山は大器と言われながら、上位圏内で相撲を取った経験が少ない力士である。

玉鷲は好調の平幕下位の力士と割が組まれることの多い力士とも言え、その都度壁になることが多い。

朝乃山としては明日からが真価を問われる一番だと思う。

栃ノ心は上記の通り、昨日までの相撲を取ることが出来れば問題ないと思うが、上位戦の前に大関復帰を果たしたいなど余計なことが頭を過ると、本日のように上体だけで突っ込んでしまう可能性が高い。

明生もここ数場所で着実に力をつけている力士のため、油断ならない相手である。

栃ノ心としては、雑な攻めだけは絶対にやらず、もろ差しへの注意が必要である。

鶴竜は本日の内容だけで考えるならば、一番深刻と言っても過言ではない。

そして明日の対戦相手は、これまた着実に力をつけている竜電である。

竜電は本日も豪栄道相手に堂々たる相撲内容だった。

終盤戦へ突入して展開ががらりと変動した夏場所
明日以降も目が離せない。