きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

685. 2023年名古屋場所9日目を勝手に語る

大相撲名古屋場所は後半戦へ突入し、3関脇と1敗平幕力士は全員白星。

まず3関脇から振り返ろう。

1敗の豊昇龍は平戸海にもろ差しを許したが、身体能力の高さでうまく対応した。

この身体能力の高さが強味として出ているときは良いが、これに頼り過ぎると隙も多くなる印象を受ける。

今場所はとにもかくにも白星が第一と言えばそれまでだが、どこかで綻びが出ないかどうかという心配もある。

とりあえずまずは勝ち越しを決め、この先は二桁そしてさらに高みを目指してほしい。

大栄翔は阿炎を下して7勝目。
阿炎のもろ手突きに下がらず、左から崩してそのまま勝負を決めた。

昨日相撲を取らなかった事がどのように影響を及ぼすか気になっていたが、大栄翔にとっては良い休養になったか。

若元春が宇良を下して大栄翔同様7勝目。

左を差して下手を引き、その後下手投げで呼び込んだ場面はどうかと思ったが、何とか右差しから攻め切る事が出来た。

完勝とは言い難いが、何だかんだで白星を積み重ねているため、徐々にエンジンがかかってきたか。

1敗の平幕力士に目を向けると、錦木が御嶽海を下して勝ち越しを決めた。

立ち合いもあまり当たることができず、御嶽海にもろ差しを許してしまった。

御嶽海が本調子ならば間違いなく持っていかれたと思われる内容だった。

錦木としては左上手を引いていたのが生命線だっただろう。
御嶽海の攻めを残して反撃に転じる事が出来た。

かなり苦しい展開だったと思うが、左上手を引いていたため、ある程度余裕はあったか。

褒められた内容ではないが、今場所の代名詞とも言える腰の重さを活かした相撲だった。

これで東前頭筆頭で勝ち越しを決め、展開次第では念願の三役昇進となるが、場所はまだ6日間残されている。

ましてや星の上では先頭グループに立っているため、この先も楽しみな存在である。

北勝富士が王鵬を下して勝ち越しを決めた。
地力の差が現れた一番だったが、北勝富士らしい相撲だった。

明日玉鷲戦のため、この地位における同格力士との割が組まれた。
正直ここ2日間、玉鷲の相撲が気掛かりであるが、北勝富士としては明日玉鷲に勝つことで初めて『優勝争いに顔を出す』といったところではないだろうか。

北勝富士としてはここ数場所上位圏外でも負け越すことが見受けられるが、さすがに9枚目まで下降しては地力の差が生じている。

ここまで同格以上との対戦は高安戦くらいである。

北勝富士自身、今場所と似たような場所として昨年の秋場所が挙げられる。

この場所も初日から9連勝の後、10日目以降は上位圏内の力士と割が組まれて終わってみれば10勝に留まった。

そのため北勝富士としてはまず明日の玉鷲戦は絶対勝ちたいところであり、本番はその後と言えるだろう。

昨日も触れたが高安、豪ノ山がともに5連勝の後4連敗と星だけでなく、内容も人が変わったような内容であるため心配だが、その一方で逆に隆の勝が5連敗の後4連勝としている。

これまた人が変わったように相撲内容も上向きである。

序盤戦で隆の勝について触れたが、本来ならばこんなところで燻っている力士ではないはずである。

この地位ならば当たり前のように二桁勝ってほしいくらいなのだが、如何せんここ1年ほど怪我の影響のためか低迷しているため高望みが出来ない。

とりあえずこの流れで勝ち越してほしいところである。

それは竜電にも同じことが言えるか。
4連敗の後5連勝としているが、ここ5日間は竜電らしい相撲技術の高さが見受けられる内容である。

正直幕尻付近で初日から4連敗したとき『竜電もだいぶ衰えてしまった』と感じたが、若手伯桜鵬戦でこれぞ竜電の相撲という内容で白星を掴み、そこから流れが変わった。

若手の力を吸収することに成功したのかどうかは不明だが、この力士もこの地位で相撲を取るような力士ではないため、この流れで勝ち越してほしいところである。

明日の割を見ると3関脇は順当にいけば番狂わせはないと思うがどうだろうか。

『錦木ー明生』は錦木が本日のようにもろ差しを許すと厳しい展開になるか。

腰の重さを活かして何とかしそうな気がしないでもないが。

この先錦木は誰と割が組まれていくのか。
北勝富士も上位圏内の力士と割が組まれていくと思うがどうなるか。

明日で中盤戦が終了するが、どのような展開で終盤戦へ突入していくだろうか。