きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

440. 2022年初場所5日目を勝手に語る

大相撲初場所も序盤5日間が終了した。

照ノ富士から振り返るが、番付通り割が組まれるならば、本日の割は正直今場所一番期待の出来ない取り組みだと思っていた。

逸ノ城とは相四つであり、尚且つ右四つの完成度は照ノ富士の方が遥かに上である。

逸ノ城が120%の力を発揮してようやく少し良い相撲になるのかなと思うレベルである。

案の定、照ノ富士が立ち合いすぐ左上手を引き、寄ってからの上手投げ。

逸ノ城には失礼だが、照ノ富士にとって良い箸休めだったかもしれない。
危なげなく5連勝とした。

関脇御嶽海は対戦成績で分の悪い霧馬山を冷静に対処して序盤戦無傷とした。

霧馬山が立ち合いもろ手突きを選択し、それに対して少し上体を起こされかけたが、慌てることなく回り込み、その後も冷静に相手を見ながら攻めることができた。

今場所は元来の押しの強さが光っているが、それとともに冷静さも持ち合わせているため、珍しく見ていて安心できる。

まぁいつどうなるかわからないから誉めるのはこれくらいにしておこう。

平幕全勝の阿武咲と阿炎に明暗が分かれた。

まず本日注目の『阿炎ー北勝富士』の一番だが、阿炎が先場所敗れた相手に完勝した。

先場所は北勝富士がうまくあてがって阿炎の突っ張りを封じていたが、今場所は腕が良く伸び、北勝富士に相撲を取らせなかった。

北勝富士としては左前ミツ狙いだったのだろうか。
真相は不明だが、阿炎の突っ張りをあてがうことが出来なかった。

阿炎は先場所の好調がフロックではないと証明するかのように今場所も序盤5日間は完璧な内容である。

中盤戦以降も自分の相撲を貫けば、今場所も自ずと好成績を残せるだろう。

阿炎とは対照的に今場所初黒星を喫した阿武咲。

正直どこかで敗れるかなと思ってはいたが、それは役力士と割が組まれる辺りだと予想していたため、まさか宝富士が初黒星相手になるとは思わなかった。

今場所の出来からすれば阿武咲が圧勝するかと思っていたのだが、失礼な話宝富士が力強い相撲を取った。

そして重ね重ね失礼だが、宝富士がこれで4勝1敗というのも驚きである。

今場所初日阿炎に一方的に敗れた相撲しか印象に残っていないのだが、やはり何だかんだで地力のある力士である。

さて平幕力士よりも遅くに振り返る一人大関正代だが、玉鷲相手に完敗。

玉鷲の突っ張りに対してただ胸を出して受けるだけであり、何とかしようとする動きがまるで感じられなかった。

昨日も記載したが、今場所は白星3つの内2つが命拾いして手に入れたものであり、これをチャンスと思って貪欲に挑んでほしいのだが、あくまでこれは勝ち越しに届くかどうかの低次元のものへとなってしまうのか。

大栄翔戦といい、負け方があまりにも一方的過ぎる。
やはり今場所も勝ち越しが関の山か。

そして関脇隆の勝もパッとしない。
本日も何か攻めが雑に感じるし、若隆景の左ハズが良いところに入っていたが、それでも脆く崩れたように見えてしまう。

まだ序盤戦で3敗目を喫し、三役での二桁勝利には遠のく一番である。

小結明生は目の覚めるような相撲でこの2日間存在感を示している宇良を圧倒した。

これぞ宇良の対策と言わんばかりの迷いない相撲を取った。

腰を負傷しているかもしれないが、序盤戦3勝2敗は上々だろう。

明日の注目の割は
『御嶽海ー遠藤』
この一番である。

正直今場所の両者の調子から見て御嶽海が負けるとは考えにくいのだが、御嶽海は皆さんご存じの通り次の日どうなるかわからない力士であるし、一方の遠藤も先場所人が変わったように御嶽海戦では素晴らしい相撲を取って御嶽海を下している。

正直今場所の調子だけでは占うことの出来ない一番であり、そして御嶽海にとっては先場所敗れた相手に変わらず相撲を取ることが出来るかどうか注目である。

まだ序盤戦が終わっただけに過ぎないが、優勝争いは照ノ富士、御嶽海、阿炎に絞られているのではないだろうか。

全勝力士を並べているだけであるが、今のところ御嶽海、阿炎の相撲内容はただの関脇、平幕の5連勝とは訳が違う。

照ノ富士は元より残りの2名も他の力士とは少し次元の異なる相撲を取り続けているため、中盤戦以降も白星を積み重ねることが出来るか注目である。