きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

557. 2022年秋場所9日目を勝手に語る

本日より後半戦へ突入した秋場所

上位陣が全滅。
正代、御嶽海に関してはもはや驚きも何もないが、照ノ富士貴景勝が敗れ、両者ともに優勝争いから大きく後退した。

照ノ富士に至っては懸命に土俵を務めているが、さすがに4敗及び星の差4つは圏外と言って良いか。

過去互角の対戦成績である高安相手だったが、両者ともに相当警戒しているのがわかる取り組みであり、動きもぎこちない展開だった。

その中でも両者負けられないという思いが交錯し、攻防が繰り広げられる中、照ノ富士が蹴返しにいったところ自ら体勢を崩す形となり、最後は高安が押し出した。

照ノ富士大関へ復帰して以降、高安は照ノ富士戦5連敗中だったが、それでも押し相撲の出足勝負ではなく、四つ相撲で照ノ富士と渡り合える数少ない力士である。

高安としては照ノ富士に勝つために警戒しながら様々な工夫を凝らし、照ノ富士も高安の実力を評価しているからこそあれだけ警戒していたのだろう。

激しい攻防とも少し異なるが、それでも素晴らしい攻防であり、見応えのある一番だった。

厳しい言い方をすれば横綱が9日目終了時点で5勝4敗は如何なものかという問題はある。

膝の状態が悪いならば休場という選択肢もあるし、何なら6日目辺りで休場していてもおかしくないレベルだった。

その中1人横綱としての責任感もあり、懸命に土俵を務めている姿は立派だと思う。

一方高安としては優勝争いを考えたとき、星の差2つあるため負けるわけにはいかなかった。

昨日から上位戦が始まり、昨日からが高安の真価が問われるところであった。

昨日貴景勝戦も相撲内容は良かったし、本日は横綱から白星を挙げた。

この先も白星を積み重ねることが出来るかどうか。

そして3敗へ後退した貴景勝だが、立ち合いの当たりで圧倒することが出来ず、霧馬山に廻しを許してしまった。

さすがにあれだけ良い位置を引かれてしまっては、四つ相撲が不得手の貴景勝にとってどうしようもない。

昨日高安を下して引きずり下ろすことに成功したが、その翌日に敗れてしまった。

星の差3つで展開としてはかなり厳しいと言わざるを得ないが、残り全てを勝つくらいの気持ちで臨んでいくしかないだろう。

注目の『北勝富士ー若元春』の一番は、北勝富士がらしさを発揮して圧倒した。

右のはず押しが強烈だった。
数日前から記載しているが、今場所白星を積み重ねているとはいえ、あくまで相手は全員平幕である。

本日の若元春も平幕であるが、実力は北勝富士と同等レベル、上位にも定着出来るレベルといったところだろう。

こういった同格相手にも落とさずいけるかどうかが鍵になると思っていた。

その中変わらず自分の相撲を取り切って完勝。

星の上では当然のことだが、内容面で考慮しても改めて北勝富士が優勝に一歩近づいた一番と言えるかもしれない。

とはいえまだ先は長く、ここからが本番と言えるが。

1敗玉鷲は明生を下して勝ち越し。
負けた翌日から2日連続で自分の相撲を取り切って完勝している。

ここ数場所の中盤戦以降崩れる玉鷲とは異なる様子である。

上位圏内で2敗すら消滅してしまったわけだが、若隆景、霧馬山辺りが2敗でいてくれたら面白かったのだが。

若隆景はしぶとさが戻ってきて6連勝とし、霧馬山は3大関撃破して6勝目である。

若隆景は初日からの3連敗、霧馬山は昨日の敗戦が悔やまれる。

まぁこれに関しては結果論でしかないのだが。

明日の注目の割は
『御嶽海ー玉鷲
『高安ー北勝富士
この2番である。

相撲内容に覇気もなく、4連敗中の御嶽海だが、玉鷲からすると御嶽海は天敵である。

どんなに玉鷲が好調で御嶽海が不調でも玉鷲が勝てるイメージがあまり沸かない。

一応直近の夏場所の対戦では玉鷲が勝利しているが今場所はどうなるか。

高安ー北勝富士は両者優勝のために負けられない一番である。

何度も記載しているが、北勝富士としては本日の若元春戦のように同格相手に落とさずいけるかどうか。

高安としては負ければ星の差3つとなり、厳しいと言わざるを得ない展開になってしまうだろう。

今場所の北勝富士はおっつけ、はず押しの巧さ、力強さを発揮しているため、高安としては安易な左差しは悪手となるのではないだろうか。

まず立ち合い当たって突っ張る展開になると思うがどうなるか。

明日で中盤戦が終了し、この先北勝富士玉鷲の割にも注目である。

まず間違いなくこの両者も組まれるだろうし、どこで組まれることになるのか。

また正代の成績が不振であるため、上位陣にとってその枠が北勝富士になるのか。

私個人としては若隆景、霧馬山辺りが鍵となるのではないかと思っているがはてさて…