早いものでGWも終了し、あと5日もすれば夏場所の初日を迎える。
GWが終わった絶望感および休みボケの状態であるが、リハビリがてら投稿したいと思う。
夏場所は幕内の若手力士に目が行きがちだが、十両にも先場所同様、かつて大関候補筆頭だった若隆景、そして若手の伯桜鵬が在位している。
今回は若隆景に焦点を当てたいと思う。
若隆景といえば昨年怪我をする前までは上記の通り大関候補筆頭と呼べる存在であった。
その理由としては令和4年春場所で新関脇優勝を果たしたことだろう。
その後大勝は中々出来なかったが、結果的に先に大関へ昇進を果たした霧島(当時霧馬山)、豊昇龍、琴ノ若、そして同時期関脇に在位していた阿炎よりも期待値は大きかったと思う。
それだけ新関脇優勝という強い印象を残したという事である。
しかし昨年春場所に負傷して長期休場を余儀なくされ、土俵復帰を果たした際は東幕下6枚目まで番付を下降させてしまった。
復帰場所はリハビリ場所であり、本来の相撲とは程遠く感じてしまったが、2場所目は力の差を見せつけて幕下優勝を果たして十両復帰を果たした。
そして先場所再十両の場所で初日から7連勝。
軽く13~14勝程白星を挙げてすぐに幕内復帰を果たすと思ったファンも多かっただろう。
しかしその後は4連敗もあり、終わってみれば9勝6敗に終わってしまった。
本来の実力を考えると、十両で9勝6敗という成績は信じられない成績と言っても良いだろう。
初日から7連勝という事も相まっただろうし、さらには怪我による番付下降ではないが、ここ最近阿炎、竜電、そして朝乃山が好成績で一気に幕内復帰を果たした姿を見ていたため余計そう感じさせるのかもしれない。
しかし若隆景の成績を振り返ると、実は十両在位13場所で大勝の経験がない。
『大勝』の定義は人それぞれだろうが、私個人の勝手なイメージとしては『12勝以上』もしくは最低でも『10勝以上』だろう。
後者の場合は1場所だけ経験があるが、『幕内優勝の経験者』という点で見ると意外な成績と言えるだろう。
先場所まで若隆景の十両の成績は99勝81敗15休。勝率にして0.55といわゆる『クンロク』にも満たない成績である。
幕内優勝という印象が強いが、三役在位中も二桁白星は9場所中2場所だったため、大関への足固めも中々出来ない状況が続いていた。
無縁とまではいかないが、若隆景にとって大勝は番付問わず難しい事だと言える。
私自身、若隆景の相撲は技能相撲と呼ぶのにふさわしい素晴らしいものだと感じており、早く上位へ戻ってきてほしいところだが、果たして大勝で一気に番付を上昇させることは出来るのだろうか。
今場所の若隆景に期待である。