きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

419. 2021年九州場所11日目を勝手に語る

本日より終盤戦へ突入した大相撲九州場所

全勝、1敗力士は皆白星を積み重ねた。

まず全勝の照ノ富士だが、本日は逸ノ城がかなり健闘したのではないだろうか。

正直照ノ富士が立ち合いすぐに左前ミツを引いて圧倒すると思っていたので意外な展開だった。

先に逸ノ城が上手を引いて攻めていったが、逸ノ城としてはあれが限界だっただろう。

あそこで早く攻めることが出来れば、上手を浅く引き付けることが出来れば等色々挙げられるが、現状逸ノ城にそのような力量、技術はない。

照ノ富士は先に上手を引かれても慌てることなく、逆に上手を引いてからは逸ノ城の上手をうまく切り、その後出し投げを打つなど攻めが早かった。

そこが照ノ富士逸ノ城の力量の差とも言える。

冷静さ、四つに組んでからの細かな技量、今場所の照ノ富士の強さを再確認出来る相撲だった。

昨日初黒星を喫した貴景勝は遠藤を下して連敗を免れた。

柔らかさのある遠藤相手に、様子を見ながらしっかり足も出しながら攻めていった。

とにかく連敗しないことが何よりであり、そして攻めて勝てたというのは大きいだろう。

1敗の平幕阿炎も完勝。
昨日同様、何をしてくるかわからない曲者が相手だったが、迷いなく恐れることなく自分の相撲に徹した。

敗れた宇良自身もあそこまで積極的に突っ張ってくるとは思っていなかったのではないだろうか。

阿炎は番付下位のため、終盤戦へ突入しても恐れることなく自分の相撲に徹することが出来ればまだまだ星が伸びそうである。

昨日悪い意味でらしさを発揮した御嶽海は、過去合い口の悪い高安を下して連敗を免れた。

突っ張り合いから攻め込まれたが、うまく回り込んで逆転した。

ここまで9勝2敗と関脇ならば上々の成績だが、過去2回の優勝経験、そして負けた相手と負ける内容が悪いこともあり、落胆するファンも多いのだろう。

先場所9勝しているため、12勝レベルならば来場所大関取りという声も挙がる可能性はある。

本気で大関を目指すならば、御嶽海にとって今場所の終盤戦は来場所以降に大きく左右するだろう。

久々正代についても触れるが、本日は明生を寄せ付けず、勝ち越しまであと1つとした。

今場所の正代は間違いなく強いときは強いのだが、御嶽海同様、日によりムラがありすぎる。

何だかんだでここまで7勝している辺り、良くも悪くも『大関を維持する力量』はあるのだと感じさせる。

照ノ富士は別格として、貴景勝≧正代、御嶽海、そしてここにちょっとした壁があるため、大栄翔、北勝富士、隆の勝といった上位圏内常連の力士は連続勝ち越しすら難しいのだろう。

その中明生は上位圏内で4場所連続勝ち越し中であり、昨日は全勝の貴景勝に土をつけるなど間違いなく力をつけているが、本日正代戦を見るとまだ殻を破りきれていない様子である。

明日の注目の割は
照ノ富士ー明生』
玉鷲ー阿炎』
この2番である。

照ノ富士ー明生は何だかんだ照ノ富士が圧倒する印象が強いが、やはり先場所の事もあるため明生に期待したくなる。

先場所のようにすぐにもろ差しになり、腕を極められる前に早く攻めることが出来るかどうか。
勝ち筋はそこしかないだろう。

阿炎ー玉鷲は阿炎にとって今場所2人目の同格力士との対戦とも言える。

7日目北勝富士と対戦したときは完敗と言っても差し支えない相撲だっただろう。

その後再び白星を積み重ね、そして明日優勝経験もある実力者玉鷲である。

ここで白星を掴めるかどうか。
阿炎にとっては今後を占う意味でも重要な一番だろう。

優勝争いは現状星の差1つとはいえ、照ノ富士の充実ぶりを見るとかなりの差に見えてしまう。

関脇以上の力士は照ノ富士に一矢報いることが出来るかどうか。