大相撲初場所も中日折り返し。
後半戦へ向け、優勝争いに注目が集まる頃合いにもなると思うが、今場所出場している力士の中で最高位である貴景勝が7勝1敗でトップ集団に位置している。
ここまでは大関として、そしてただ一人の上位力士として責任を果たしていると言えるだろう。
貴景勝にとっては明日以降勝負の後半戦へ突入する。
さてその貴景勝だが、7勝1敗で中日を終えるのは『4回目』である。
大関在位では『3回目』である。
如何せん貴景勝は序盤戦弱く、初日から3連勝としたのもこれまで『4回』に留まっており、大関昇進後は『2回』に留まっている(これに関しては以前こちらに記載しているのでご参照してください)。
話は7勝1敗の方に戻るが、これに関しても今場所で大関在位21場所であり、その中4回は少ない方か。
しかし貴景勝は先場所のように序盤戦で2敗を喫しても12勝を挙げたり、二桁まで到達させることもある。
そして以前記載したように、初日から3連勝とした場合、次点以上の成績を残しているため、如何に序盤戦がカギなのかをわからせてくれる結果とも言える。
何度も記載するがここまで7勝1敗であり、好成績と言える。
過去3回7勝1敗だった時の成績の詳細は以下の通りである。
場所 |
中日全勝、1敗力士 |
最終成績 |
優勝力士 |
平成30年九州場所(小結) |
全勝:なし 1敗:貴景勝 |
13勝2敗 |
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全勝:なし 1敗:貴景勝 正代(西前頭4枚目) 徳勝龍(西前頭17枚目) |
11勝4敗 |
徳勝龍(14勝1敗) |
|
1敗:貴景勝 |
12勝3敗(同点) |
照ノ富士(12勝3敗) |
これまで3回は全勝もしくは1敗だった力士の中から優勝力士が誕生している。
そうなると『貴景勝か琴勝峰か』となるわけだが、さすがにその予想はしづらいか。
琴勝峰には申し訳ないが、後続の豊昇龍、大栄翔の方が脅威に感じる。
とはいえ徳勝龍の例もあるため何とも言い難い部分もある。
このまま貴景勝が逃げ切るのか。
それとも他の力士の逆襲があるか。
貴景勝として後半戦役力士との対戦が残されているため、厳しい闘いになることは間違いないだろう。
今場所は安易な引き、叩きを見せずに押しに徹しているが、後半戦も自分の相撲を取り切ることが出来るかどうか注目である。