きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

606. 2023年初場所9日目を勝手に語る

本日より後半戦へ突入した初場所だが、貴景勝への追い風は止まらないか。

貴景勝が9日目で勝ち越しを決め、さらには単独首位に立った。

本日は1敗だった力士が1名、2敗だった力士が5名敗れ、ばたばたと後続の力士が敗れる中、貴景勝は自分の相撲に集中していた。。

立ち合いからの出足が信条の佐田の海を意に介さず圧倒した。

周りが崩れても大関が結びの一番でしっかり土俵を締めているし、貴景勝にとっては良い意味で何も言うことのない1日だっただろう。

ここ数日は風格も感じるため、この流れで明日以降役力士との連戦に挑んでほしいところである。

後続の2敗力士の中には豊昇龍、大栄翔もいたが両者ともに本日は精彩を欠いた。

豊昇龍は立ち合いの踏み込み自体は悪くなかったと思ったが、若元春にあっさり左四つを許してしまった。

しかもそこからすぐに小手投げで呼び込んでしまった。
あそこは我慢する場面であったが、やはり昨日変化したこともあり、相撲内容が崩れつつあるか。

さらには足を負傷したのか、優勝にしても大関への足固めにしてもそして身体面でもかなり痛手の黒星となってしまった。

今場所覚醒したと思っただけに余計残念である。

大栄翔は昨日敗れ、本日苦手の琴ノ若相手にどのような相撲を取るのか注目していたが、得意の突っ張りを見せることはできなかった。

的が大きいから突っ張りやすいかと思いきや、どうにも突っ張りにくい様子であり、突っ張りの回転は全く見られなかった。

これで連敗となり、星の差も2つのため、現状かなり苦しくなった。

2敗に後退した琴勝峰はもったいない相撲だった。
対戦相手の平戸海は立ち合い明らかに立ち遅れ、全く踏み込むことが出来なかった。

その結果、琴勝峰が胸を合わせるような形となったが、あそこは上手を引くまで安易に攻めるべきではなかったと思う。

もちろん平戸海が右から掬うように仕掛けてきたが、あの場面はどっしり構えてほしかった。

今場所の琴勝峰は正直これと言って改善した部分、強くなった部分というのはわからないが、攻める意識に関しては見られていたと思う。

本日はそれが裏目に出てしまったか。

阿炎が泥沼の4連敗。
翠富士の変化に全く対応出来なかった。

本日から千秋楽まで平幕との対戦が続くため、そういった意味ではまだまだ優勝のチャンスもあったが、さすがに4敗となっては苦しいか。

昨日から相撲内容も崩れつつあるため、何とか修正してほしいところである。

優勝争いとは話が逸れるが、正代、御嶽海は率直な感想として『ここで勝つんかい』という思いがある。

もちろん両者に負けてほしいと思っているわけではないのであしからず。

土俵に立ち続けるならば目の前の一戦に集中して貪欲に白星を掴んでほしいと思うが、ここ数場所この両者にそれを感じることがなかった。

負ける相撲があっさり土俵を割ることが多いから余計それを感じさせるのだと思う。

しかし本日は両者ともに攻める意識は持っていたし、現に御嶽海は攻めて白星を掴んだ。

正代は霧馬山の突っ張りに後退し、ここ数日の内容ならば土俵を割ってもおかしくなかったが、しっかり反撃して叩きを決めた。

まだ完全に気力が途切れたわけではないということか。
上記の通り、今後も土俵に立ち続けるならば貪欲に白星を掴みにいってほしいと思う。
昨日も触れたが、まだ腐るような年齢ではない。

明日の注目の一番は
貴景勝ー明生』
この一番である。

単独首位に立った翌日から役力士との連戦が始まり、そして明生にはやや苦手意識を持っている。

今場所星があまり挙がっていない相手とはいえ、貴景勝が好調の場所に黒星を喫することが多いため、油断できない相手である。

日に日に貴景勝の風格が出てきており、貴景勝有利な展開になりつつあるが、明日以降役力士との連戦でどうなるか。

若隆景、豊昇龍は優勝争いという点では厳しくなっているが、両者ともに貴景勝との直接対決が残っている。

二桁を狙うためにも負けられないだろう。

この先は貴景勝次第で二転三転する可能性を秘めている。

私個人としては3場所連続平幕力士が優勝しており、そろそろ上位の威厳を見たい気持ちが強い。

そのためこの先、貴景勝には白星を積み重ねていってほしいと思っている。

明日以降も注目である。