2年ぶりの九州開催である九州場所は本日で3日目が終了。
各力士の状態がわかり始める頃合いであるが、そうはいっても現状優勝予想をすることは困難だろう。
もちろん照ノ富士を中心に繰り広げられるだろうが、誰が並走・追走するのか、もしかしたら照ノ富士が突如崩れる可能性も考えられるため、現状は何とも言い難い展開である。
その中、貴景勝が初日から3連勝とした。
『大関ならばそれくらい当然』と思うかもしれないが、大関へ昇進して今場所で14場所目となる貴景勝だがこれで『2回目』である。
昨日も記載したが、今場所を計算に入れても2日目、3日目ともに大関へ昇進以降は『6勝7敗』と負け越している(1場所全休。1場所は3日目不戦敗。)。
それだけ貴景勝にとって2日目、3日目は鬼門だったのである。
貴景勝が三役以上の番付で初日から3連勝以上をした場所は以下の通りである。
場所 |
初黒星日 |
最終成績 |
番付 |
平成30年九州場所 |
7日目 |
13勝2敗(優勝) |
小結 |
4日目 |
11勝4敗(次点) |
関脇 |
|
令和元年秋場所 |
6日目 |
12勝3敗(同点) |
関脇 |
令和2年九州場所 |
9日目 |
13勝2敗(優勝) |
上記の通り大関在位では今場所が2回目である。
そして注目すべき点が、過去4回は優勝2回、同点1回、次点1回と好成績を残している。
たかが3連勝と言えるが、貴景勝にとっては『されど3連勝』なのである。
余談だが初日から3連勝できないと成績が下降線を辿ることが多いが、その中でも二桁に白星を乗せた場所は以下の通りである。
場所 |
初黒星日 |
最終成績 |
番付 |
3日目 |
10勝5敗 |
関脇 |
|
令和2年初場所 |
2日目 |
11勝4敗 |
|
令和2年秋場所 |
3日目 |
12勝3敗(次点) |
|
令和3年春場所 |
3日目 |
10勝5敗 |
|
令和3年夏場所 |
2日目 |
12勝3敗(同点) |
12勝を2回経験しているが、優勝には届かない結果となっている。
貴景勝にとって初日から3連勝は重要事項であり、また貴景勝にとって11月場所は2回優勝を果たしているため縁起の良い場所である。
今場所の貴景勝はここまで相撲内容も伴って3連勝としている。
過去は最低でも次点の成績を残しているがはてさて。