きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

577. 2022年九州場所4日目を勝手に語る

全勝力士が全滅した4日目。
そして大相撲の合い口を恐ろしさを改めて思い知らされるような日であった。

まず大関陣から振り返ると、貴景勝が連敗。

明生とは過去5勝4敗と完全に苦手というほどでもないだろうが、昨年好調だった九州場所でも敗れている相手である。

その明生相手に完敗と言っても差し支えない内容だった。

当たりは悪くなかったように見えたが、押し込む事が出来ず、まともに叩いて呼び込んでしまった。

昨日の黒星による影響なのか、苦手意識が出てしまったからなのかは不明だが、いずれにしても優勝争いを考えたとき序盤戦の連敗は痛すぎる。

次に正代だが、昨日は苦手琴ノ若に素晴らしい相撲を取ったが、本日は苦手逸ノ城に敗れた。

ただ貴景勝と異なる点は、相撲にはなっていたという点か。

いつも負けが込むときの正代ならばあっさり土俵を割ることが多いが、ある程度粘る姿勢は見受けられた。

まぁ正直大関に対してこのような見方をしている時点で正代の力量を信用していないということにもなるし、感覚が麻痺してしまっているということかもしれないが。

とりあえずここ数場所の序盤戦より身体は動いているのだろう。

月並みだが角番脱出のためには連敗しないことだ。
結局負け越してしまえば大関陥落である。

関脇に目を向けると若隆景、豊昇龍が黒星。

若隆景はこのところ3連敗中の琴ノ若相手であり、さらには今場所の琴ノ若はここまで白星なしである。

左からおっつけ、琴ノ若の右を封じているようにも見えたのだが、殺すまでには至らず、琴ノ若の懐の深さにやられてしまった。

両者ここまで3日間の相撲を見ていたら、若隆景が俄然有利と思っていたのだが、合い口の悪さが露呈される結果となった。

そして豊昇龍。
昨日記載したが、本日注目の割である『豊昇龍ー高安』。

高安相手に小細工なしに白星を掴むようならば面白いと思っていたが、高安のかち上げの前に屈した。

これも合い口がものを言う結果となった。

そして平幕に目を向けると、阿炎にもそれが言えるか。

過去2勝4敗と負け越している阿武咲相手に敗れた。

上記5名が合い口の悪い力士に敗れる展開となってしまった。

その一方で翔猿は過去5勝2敗としている霧馬山相手に敗れた。

さすがに全部が全部合い口の問題で片付けられるものではないと言ったところだろうが、この両者の場合、単純な力量ならば先場所辺りから翔猿が力をつけているとはいえ、霧馬山の方が上と言って良いだろう。

この一番に関しては地力の差が出たか。

最後に御嶽海が宇良を下して連敗を免れた。

何をしてくるかわからない相手だが、冷静に正面に置いて相撲を取る事が出来た。

とりあえず連敗しなかったことが何よりだが、如何せん御嶽海は読めない力士のため何とも言い難いところである。

明日の注目の割は
貴景勝逸ノ城
『豊昇龍ー翠富士』
この2番である。

また合い口にまつわることだが、貴景勝は1年以上まともに逸ノ城に勝っていない。

昨年九州場所も髷掴みによる逸ノ城の反則負けであった。

立ち合いで圧倒されてあっさり捕まる展開が多くなっているため、貴景勝としては如何にして押し込んでいくか。

このまま連敗地獄にはまってしまう可能性も高いため、何としても苦手を下したいところである。

豊昇龍は過去4戦全敗、十両時代も含めると5連敗の翠富士が相手である。

正直かなり意外な対戦成績だが、豊昇龍は本日苦手の高安相手に相撲を取らせてもらえなかった。

明日も苦手と割が組まれ、どのように相撲を取っていくのか。

翠富士は高安とはまるで相撲のタイプが異なるため注目である。

明日で序盤戦最後の5日目だが、役力士はある程度強さを見せていると思うが、中々抜き出ている力士もいない。

序盤戦1敗で終えられる役力士が何名残るだろうか。

貴景勝、正代、若隆景は踏ん張り所だろう。