きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

604. 2023年初場所中日を勝手に語る

昨日まで5名いた1敗力士で1敗を守ったのは貴景勝と琴勝峰の2名。

ただ一人の大関貴景勝が2日連続で激しい相撲を制した。

本日は昨日と異なり大振りの張り手をかますことなく、冷静に相手を見ながら押していく事が出来た。

錦富士も負けじと押し返し、最後は貴景勝が後退する展開となったが、貴景勝としては先手を取っていた分、余裕があっただろう。

今場所の貴景勝はまともな引き、叩きが無いことがここまで好調の要因ではないだろうか。

それどころか十八番の左突き落としも比較的少ないため、攻め込まれても押し返そうとする気持ちが強い。

決まり手として叩きはあるがまともではなく、しっかり押し込めているからこそ良い結果に繋がっているだろう。

ここまではただ一人の大関として場所を引っ張っている。
6日目から役力士の1敗は貴景勝のみであり、そして並走する力士も減ってきているため、貴景勝にとっては有利な展開になりつつある。
しかし場所はまだ半分残されているし、徐々に重圧もかかってくるだろう。

この先も押しに徹していけるかどうか。

平幕上位の1敗力士だった大栄翔が明生に敗れて2敗へ後退。

過去の対戦成績では大栄翔が圧倒していたが、明生が何度も大栄翔の腕を手繰りにいったことで、大栄翔としては攻めを躊躇する形となってしまったか。

今場所の両者の状態、過去の対戦成績を踏まえても大栄翔が俄然有利だと思っていただけに意外な結果だった。

本日は明生にうまく取られて敗れたが、明日以降迷わず相撲を取ることが出来るかどうか。

豊昇龍はやや苦手としている佐田の海を下して6勝目。
立ち合い右変化で上手を求める相撲だったが、正直残念な気持ちが強い。

変化が好きか嫌いかの問題ではなく、若隆景が玉鷲戦で変化したように自分の弱さを認めているように感じるからである。

今場所の豊昇龍は覚醒したと思っている。
しかしその中でも苦手の翠富士に苦杯を嘗めた。

本日の佐田の海もやや苦手としていたため、ここで自分の相撲を取って勝てない限り、本当の意味で殻を破ることは出来ないと思う。

期待が大きいだけに求めるものも多くなるが、初日からの4連勝はそれだけ素晴らしい相撲内容だったということである。

明日以降は内容面も伴った相撲に期待である。

ここまで精彩を欠いている若隆景は相撲巧者翠富士を下して星を五分にした。

立ち合いの当たり良く、左おっつけだけでほぼ圧倒した。

これぞ若隆景という相撲内容だったが、馬力のない相手には自信を持って相撲を取ることが出来ている。

今場所だけでなく、今後の課題は馬力のある相手に如何にして押し込まれないかというところだろう。
小兵力士の宿命とも言える。

終盤戦には貴景勝、豊昇龍との割があるため、ここで崩れるわけにはいかない。

阿炎が今場所最も悪い相撲により3連敗。
当たってすぐに引いて墓穴を掘った。

ここ2日間の連敗は阿炎自身が悪いというわけではなかったが、本日は明らかに阿炎自身最悪な相撲だった。

やはり連敗していたということが影響していたのだろうか、楽に勝ちたいという気持ちが働いたか。

今場所の阿炎はまともな引き、叩きなく攻める相撲を取っていただけに残念である。

明日以降7日間は全て平幕力士との対戦になるが、気持ちを切り替えていきたいところである。

特例復帰場所の正代が6敗目を喫し、場所後の大関復帰が叶わず。

本日は攻める意識があったと思うが、日に日に相撲内容も悪化しており、ただただ相手の当たりをまともに受けて下がるという相撲が続いていた。

昨年は何度も奇跡を起こしてきたが、ここ2場所はその奇跡を起こせていないから関脇へ陥落している。
やはり今場所も厳しかったということか。

怪我の影響もあるだろうが、私は単純に力負けしている印象を受ける。

いつぞやかも記載したが『正代は気持ちの問題』と発言する方も多いが、気持ちだけで務まるほど大関という番付は甘くないだろう。

確かに気持ちが影響して昨年は角番を2回脱出したのかもしれないが、それが出来るならば全ての場所で力を発揮してほしいと思うし、それが出来ないということは気持ちだけではなく、そもそも力量の問題ではないかと思う。

昨今は30歳を越えて力を発揮する力士も多く存在する。

玉鷲が最たる存在であり、最近では佐田の海もその傾向にある。

しかし御嶽海、正代、北勝富士といった30~31歳辺りの力士が上位で通用しなくなっている姿を見ると寂しく思える。

上記の通り、30歳を越えても力を発揮する力士も増えているため、再起を期待したいところである。

話は優勝争い関連に戻るが、琴勝峰が平幕で唯一1敗を守った。

ここ数年低迷していたが、今場所は攻めの相撲を取ることが出来ている。

数日前にも記載したが、正直この先琴勝峰がこのまま白星を積み重ねる姿は想像しにくい。

大勝すればこの場所をきっかけに今後躍進する可能性は秘めているため、琴勝峰としては無心で白星を積み重ねていきたいところである。

明日の注目の割は
琴ノ若ー大栄翔』
この一番である。

本日敗れて2敗へ後退した大栄翔だが、明日の対戦相手は合い口の悪い琴ノ若である。

敗れた翌日に苦手相手ということがどのように影響を及ぼすだろうか。

大栄翔は関脇以上との対戦を終えているため、対戦相手の力量に関しては貴景勝よりも下である。

まだまだチャンスはあるため、明日の取り組みは注目である。

上記の通り、貴景勝が有利な展開になりつつあるが、場所はまだ半分残されている。

貴景勝は番付順にいけば10日目から役力士と連続で割が組まれていくだろう(それこそ正代との割は崩される可能性もあるが)。

このまま大関としての責任を果たすことが出来るかどうか。

後半戦も注目である。