大相撲初場所初日まであと2日。
1月4日から仕事始めの方が多いと思うが、大半がまだ正月ボケが抜けていないのではないだろうか。
その中大相撲は早くも初日を迎えるわけだが、今場所は『1横綱1大関』『4関脇4小結』と三役の番付に注目が集まっている。
既に照ノ富士の休場が決定しているため、出場している力士の中で貴景勝が番付最上位となるわけだが、これ自体は先場所も結果的にそうであるし、過去にも経験済みである(先場所の場合正代も大関だったが東西で貴景勝の方が上)。
しかし今場所、年6場所制となった昭和33年以降初めてとなる事態が生じている。
それは『出場する横綱・大関の合計人数が1名』ということである。
上記の通り既に照ノ富士の休場が決定しているため、横綱・大関の出場力士は貴景勝のみである。
番付最上位、さらには唯一の上位力士ということで否が応でも貴景勝に注目が集まるだろう。
途中休場が重なり、結果的に横綱・大関の出場力士が1名になってしまったのは過去に『4回』存在する。
詳細は以下の通りである。
【平成4年夏場所】優勝力士:曙(関脇 13勝2敗)
北勝海(場所前引退) |
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小錦(9勝6敗) |
霧島(0勝4敗11休) |
小錦(0勝2敗13休) |
曙(14勝1敗) |
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霧島(1勝7敗7休) |
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【令和2年7月場所】優勝力士:照ノ富士(前頭17枚目 13勝2敗)
白鵬(10勝3敗2休) |
鶴竜(0勝2敗13休) |
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貴景勝(8勝4敗3休) |
朝乃山(12勝3敗) |
白鵬(全休) |
鶴竜(全休) |
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貴景勝(13勝2敗) |
朝乃山(1勝2敗12休) |
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正代(3勝2敗10休) |
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実は貴景勝にとって2回目の出来事である(上記の通り初日からは史上初だが)。
過去4回残された1名は全て大関である。
その中残された大関の意地を見せて優勝を果たしたのは曙、貴景勝の2名である。
4回しか存在しないためこじ付けでしかないのだが、このような場所で優勝を果たした曙、照ノ富士は後に横綱へ昇進している。
そういった意味では貴景勝は既にこのような場所で優勝経験があるため、横綱昇進の可能性があるのか。
しかし貴景勝にとって初場所は鬼門であり、ここ2年は途中休場となっている。
如何せんここ2年は『九州場所で好調→初場所で休場』というパターンのため、先場所九州場所も12勝と好成績であったため、ある意味嫌な展開かもしれない。
史上初の事態で出場力士の中で最上位のため重圧も大きいと思うが、それを跳ね除けることができるかどうか。
横綱・大関が全滅となればそれこそ史上初となる緊急事態と言えるだろう。
何とか貴景勝には頑張っていただきたいところである。