きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

473. 平幕力士の中日単独首位

春場所は高安ただ一人が中日全勝ターンを果たした。

高安自身、初日からの8連勝は平成29年春場所以来『4回目』である。

ちなみに過去3回の最終成績は以下の通りである。

場所(番付)

最終成績(初日からの連勝数)

優勝力士

平成24年秋場所

(西前頭9枚目)

10勝5敗(8連勝)

日馬富士大関15戦全勝)

平成26年名古屋場所

(西前頭11枚目)

11勝4敗(8連勝)

白鵬横綱13勝2敗)

平成29年春場所(関脇)

12勝3敗(10連勝)

稀勢の里横綱13勝2敗)

偶然にも1勝ずつ上積みされているため、今場所は高安自身初となる13勝以上の成績を挙げることが出来るのか?

それはさておき、過去に3回経験しているが、中日全勝で単独首位に立つのは高安自身初めてである。

そして昭和33年以降、平幕力士が中日全勝で単独首位に立つのは今回で『14回目』である。

以下に詳細をまとめた。

場所

四股名(番付)

最終成績

(初日から連勝数)

優勝力士

昭和36年九州場所

若三杉(東前頭5枚目)

11勝4敗(8連勝)

大鵬横綱13勝2敗)

昭和47年九州場所

福の花(東前頭14枚目)

11勝4敗(9連勝)

琴櫻大関14勝1敗)

昭和51年夏場所

玉ノ富士(西前頭10枚目)

10勝5敗(8連勝)

北の湖横綱13勝2敗)

昭和59年秋場所

多賀竜(西前頭12枚目)

13勝2敗(8連勝)

多賀竜

平成3年春場所

貴花田(東前頭13枚目)

12勝3敗(11連勝)

北勝海横綱13勝2敗)

平成4年春場所

安芸ノ島(西前頭2枚目)

12勝3敗(8連勝)

小錦大関13勝2敗)

平成10年夏場所

貴闘力(西前頭6枚目)

9勝6敗(8連勝)

若乃花大関12勝3敗)

平成10年九州場所

琴錦(西前頭12枚目)

14勝1敗(11連勝)

琴錦

平成11年秋場所

雅山(東前頭5枚目)

10勝5敗(8連勝)

武蔵丸横綱12勝3敗)

平成12年春場所

貴闘力(東前頭14枚目)

13勝2敗(12連勝)

貴闘力

平成16年秋場所

旭鷲山(西前頭10枚目)

11勝4敗(8連勝)

魁皇大関13勝2敗)

令和元年秋場所

隠岐の海(東前頭8枚目)

11勝4敗(8連勝)

御嶽海(関脇12勝3敗)

令和3年初場所

大栄翔(西前頭筆頭)

13勝2敗(8連勝)

大栄翔

四股名は当時

 

平均勝ち星は『11.54勝』

平均連勝数は『8.85勝』

 

これをみてもわかるように過去は上位圏外で達成していることが大半である。

そのため後半戦以降、好調力士と割を組まれたり、上位力士と割を組まれたりすることで黒星が重なることが多い。

直近の大栄翔は前半戦に役力士を総なめにして初日から8連勝をし、後半平幕相手に2敗を喫したパターンである。

しかし大栄翔の場合、それでも最終的には優勝を果たしている。

ちなみに優勝を果たしたのは13名中『4名』である。

確率にして『0.307』のため、決して高いとは言い難いだろう。

高安もこれまで中日8連勝とした場所は後半に連敗を喫しているため、優勝には届いていない。

最高成績の12勝の場所でも『10連勝→3連敗→2連勝』とツラ相撲だった。

そして気掛かりなのは過去13名中9名が翌日9日目に黒星を喫している。

明日が苦戦を強いられている碧山戦のためどうなるか。

この先白星を積み重ねていけば間違いなく上位と割が組まれるだろう。

そこでも変わらず力を発揮することが出来るかどうか。

大関時代からあと一歩まで迫っている優勝だが、重圧に潰されることが多く、幕内では最高成績12勝に留まっている。

昨年の春場所も終盤戦に崩壊して千載一遇のチャンスを逃してしまった。

今場所こそは優勝を果たすことが出来るのか。

私自身、場所前からダークホースに挙げていた存在だがはてさて…