きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

554. 序盤戦全勝平幕力士が複数人存在して尚且つ平幕力士だけの首位

大相撲秋場所も本日より中盤戦へ突入した。

『勝手に語る』の方でも記載したが突入して早々、上位陣が全滅し、役力士の全勝力士どころか1敗力士も消滅した。

今年に入ってから照ノ富士も序盤戦に2敗を喫することが多くなったため、もはや驚きはそこまでないのだが、今場所も序盤戦は平幕力士が引っ張る展開となっている。

序盤戦終了までの全勝力士は玉鷲北勝富士、王鵬の平幕3名である。

本日王鵬が敗れたことで状況は変化したが、過去に序盤戦全勝平幕力士が複数人存在し、さらに平幕力士だけが首位の展開は何度あっただろうか。

年6場所制となった昭和33年以降、以下の通りである。

場所

四股名

最終成績

優勝力士

昭和37年初場所

豊國(西前頭7枚目)

房錦(東前頭11枚目)

11勝4敗

8勝7敗

大鵬横綱 13勝2敗)

昭和43年秋場所

栃東(西前頭3枚目)

龍虎(東前頭10枚)

11勝4敗

9勝6敗

大鵬横綱 14勝1敗)

昭和49年春場所

長谷川(東前頭2枚目)

二子岳(東前頭12枚目)

10勝5敗

9勝6敗

輪島(横綱 12勝3敗)

昭和49年九州場所

金城(東前頭8枚目)
大鷲(東前頭9枚目)

9勝6敗

9勝6敗

魁傑(小結 12勝3敗)

昭和60年名古屋場所

陣岳(西前頭8枚目)

佐田の海(西前頭11枚目)

8勝7敗

9勝6敗

北天佑大関 13勝2敗)

平成3年秋場所

若花田(西前頭3枚目)

大翔山(東前頭9枚目)

11勝4敗

8勝7敗

琴錦(東前頭5枚目 13勝2敗)

平成12年春場所

闘牙(西前頭7枚目)

貴闘力(東前頭14枚目)

7勝8敗

13勝2敗

貴闘力

平成16年秋場所

出島(西前頭5枚目)

旭鷲山(西前頭10枚目)

隆の鶴(西前頭16枚目)

10勝5敗

11勝4敗

9勝6敗

魁皇大関 13勝2敗)

平成20年九州場所

出島(西前頭5枚目)

雅山(東前頭7枚目)

6勝9敗

10勝5敗

白鵬横綱 13勝2敗)

平成27年夏場所

高安(西前頭8枚目)

魁聖(東前頭11枚目)

10勝5敗

10勝5敗

照ノ富士(関脇 12勝3敗)

令和2年初場所

正代(西前頭4枚目)

輝(西前頭11枚目)

照強(東前頭14枚目)

13勝2敗

10勝5敗

8勝7敗

徳勝龍(西前頭17枚目 14勝1敗)

令和3年初場所

大栄翔(西前頭筆頭)

明生(東前頭7枚目)

明瀬山(西前頭16枚目)

13勝2敗

8勝7敗

9勝6敗

大栄翔

令和4年夏場所

碧山(東前頭11枚目)

一山本(西前頭15枚目

10勝5敗

8勝7敗

照ノ富士横綱 12勝3敗)

令和4年秋場所

玉鷲(東前頭3枚目)

北勝富士(西前頭8枚目)

王鵬(西前頭13枚目)

 

 

 

過去13回であり、今回で14回目である。

ちなみに今場所のように3名存在するのは4回目である。

表を見てもわかる通り、すんなり平幕力士の優勝とはいかない。

このまま全勝平幕力士が優勝を果たすパターンは2回しかない。

記憶に新しいのは令和3年初場所の大栄翔だが、この場所の大栄翔は役力士を総なめにして勢いそのまま優勝を果たした。

玉鷲もここまで6日間、1横綱2大関2関脇を下しているため、大栄翔に近い展開ではある。

しかもこの場所も序盤戦無傷は平幕力士3名のみの展開だった。

玉鷲にとってはうれしいデータと言えるかもしれない。

しかしあくまで上記の通り、確率としては10勝前後という結果であるため、この先どうなるか。

玉鷲はここ数場所、序盤戦好調で中盤戦以降崩れることが多いため、結果的に二桁にすら到達していない。

今場所はその汚名を払拭することが出来るかどうか。

はてさて…