きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

472. 2022年春場所中日を勝手に語る

春場所も中日折り返し。

ただ一人全勝の高安が若元春を下して中日勝ち越しを決めた。

両者得意の左四つに組み、長い相撲になったが、高安は慌てることがなかった。

上手を引かずに攻めて墓穴を掘ることも多い力士であるため、上手を取るまでじっくり構えている様子だった。

初顔合わせでやりにくさもあったと思うが、地力の違いを見せて全勝を守った。

大関陣に目を向けると2日連続で安泰。

1敗の御嶽海は豊昇龍を寄せ付けなかった。
廻しを引かれると厄介な相手だが、立ち合いの当たり、出足で圧倒した。

ここ数日は強い御嶽海であり、見ていて安心できる内容である。

そして見ていて安心できるのは貴景勝も同様である。

阿武咲相手にしっかり当たって上体を起こしてから得意の突き落としを決めた。
危なげない相撲内容である。

正代が今場所初めて連勝とした。

霧馬山に前ミツ引かれた瞬間正直終わったと思ったが、やはり左が覗けば無類の強さを発揮するようである。

左から強引に掬いながら体を寄せていった。

今場所初めて連勝とし、内容も上向きではあるが、それでも好調の2大関、2関脇を考えると勝ち越しは厳しいと言わざるを得ない。

それでもこの2日間の内容を見ると、僅かだが希望を持てるレベルにまでは復調しているようにも感じる。

両関脇はともに白星。

若隆景が日を追う毎に力強さを感じさせる内容である。

曲者の宇良相手に深追いすることなく、しっかり相手を正面に置いて相撲を取っていた。

正直場所前は若隆景が中日終了時点で1敗だとは予想していなかった。

巧さは元より予想以上に強くなっている印象を受ける。

優勝争い候補の一人であり、上位戦が楽しみである。

もう一人の関脇阿炎が大栄翔を下して6勝目。

本日も攻められて回り込んでの逆転だった。

ここ数日間は単純に立ち合いから圧力をかけられていない様子である。

目覚ましい活躍が2場所連続のため、相手が研究しているのは間違いないが、好調の大関、関脇の中では不安の残る内容が続いている。

それでもここまで6勝2敗は関脇として見た場合十分である。

上記の通りここ2場所の活躍を知っているため、内容面からすると物足りなさを感じさせてしまうといったところか。

その他平幕好調力士に目を向けると、琴ノ若の強さが光っている。

相撲巧者遠藤相手に圧力で巧さを封じ込めた。

まぁ本日は遠藤の相撲内容が気掛かりでもあったが、それでも今場所の琴ノ若の良さが出た一番とも言えるだろう。

今場所は前に出る圧力、体の寄せ方が巧い。

そして隆の勝、明生がともに1勝7敗と苦しんでいる。

両者ともに出足を止められ後手に回る展開が続いている。

場所前までは両関脇とも同格レベルの実力者だったが、今場所を見ていると差が開いてしまった印象を受ける。

隆の勝、明生にとっては試練の場所となるか。

明日の注目の割は
『高安ー碧山』
この一番である。

今場所の両者の状態を考慮すると俄然高安有利だと思われるが、如何せん碧山には苦戦を強いられているため油断できない。

まず突っ張りをまともに受けたら厳しい展開になるだろう。
また叩きを警戒しすぎると足が前に出なくなってしまう可能性が高い。

高安としては意識せずここまでの相撲内容を貫くことが出来るかどうか。

明日から後半戦へ突入し、まだ場所は半分残されているが、優勝もちらつき始めるのではないだろうか。

過去何度も重圧に潰されてきた高安だが、後半戦どうなるか。

御嶽海、貴景勝もエンジンがかかってきており、若隆景も好調である。

そして琴ノ若の存在も不気味であるため、割に関してももたもたしている暇はないだろう。