きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

432. 御嶽海、チャンスをモノに出来るか?

大相撲初場所初日まであと3日。

期待も高まってくるが、初場所の焦点として挙げられるのが『御嶽海の大関昇進に関して』ではないだろうか。

すでに幕内在位36場所で三役在位27場所としており、幕内在位の75%を三役として過ごし、さらには関脇で優勝2回果たし、これだけ見るとなぜまだ大関へ昇進していないのか不思議なくらいである(ちなみに2年以上前にも似たような記載はしているのでこちらもご参照していただきたい)。

御嶽海はここ2場所で9勝、11勝としており、いわゆる目安の33勝には『13勝』が必要であるため、ハードルはかなり高いだろう。

しかしここ最近では朝乃山、正代が32勝で昇進しており、また上記の実績も加味すると展開次第では12勝でも呼び声がかかる可能性も十分あるだろう。

とはいえ御嶽海が12勝以上の成績を挙げたのは優勝を果たした場所の2回だけであるため、いずれにしても容易ではない。

今場所もそうであるが、御嶽海が『この場所が大関取りの場所だ』と言える明確な場所は当時の雰囲気からすると無いように感じるのだが、優勝前後の成績などから3回程あったと言える。

その時の成績は以下の通りである。

1回目

9勝6敗

13勝2敗(優勝)

9勝6敗

31勝14敗

2回目

9勝6敗

12勝3敗(優勝)

6勝9敗

27勝18敗

3回目

10勝5敗※

11勝4敗

8勝7敗

29勝16敗

※前頭3枚目

 

優勝の翌場所は二桁の白星を挙げることが出来ず、2回目に至っては負け越しを喫している。

3回目は前頭3枚目からのスタートであるが、御嶽海自身初の『上位圏内で2場所連続二桁勝利』を挙げている。

これも展開次第では呼び声のかかる可能性があったが、一桁勝ち越しに終わってしまった。

これをみてもわかるように、ここまで『2場所合計20勝』は過去3回の中でも最少白星であるため、かなり厳しいことがわかる。

御嶽海は何と言っても『15日間総合しての安定力』が課題である。

貴景勝、朝乃山、正代とライバル達に先を越されてしまった。

100%の実力を発揮すれば上記3名よりは間違いなく強いのだが、15日間総合しての力量が不足しているために、御嶽海は関脇に留まり、3名は大関へ昇進している(大関昇進後の正代は何とも言い難いが)。

ちなみに御嶽海の対大関戦の通算対戦成績は『27勝39敗』であり勝率にすると『0.409』である。

内訳をみると(左の数字が御嶽海の勝利数)

豪栄道(8ー9)※不戦勝1

貴景勝(4ー6)

・高安(3ー7)

照ノ富士(2ー6)

・朝乃山(2ー3)

・正代(4ー1)

琴奨菊(2ー2)

栃ノ心(2ー2)

稀勢の里(0-3)

現役の2大関だけに絞れば8勝7敗と勝ち越しているため、実力では何一つ劣っていないだろう。

横綱戦にも目を向けると、通算対戦成績は『14勝30敗』であり、勝率にすると『0.318』である。

内訳をみると

白鵬(4ー12)※不戦勝1

鶴竜(6ー8)※不戦勝1

日馬富士(2ー5)

稀勢の里(2ー3)

照ノ富士(0ー2)

さすがに大関戦と比較すると勝率は1割下がるが、それでも3割は立派な数字である。

以前にも記載したが、御嶽海は今年が20代最後の年であるため、これがラストチャンスと言っても過言ではないだろう。

過去には霧島、琴光喜のように30歳で昇進を果たした力士もいれば、ここ最近30歳を過ぎてから力を発揮する力士も増えているが、どうも御嶽海の場合その姿が想像できない。

今場所で決めきれなくても、最低10勝を挙げて足固めはしたいところだろう。

この力士は強さと弱さが混在しているため、良い相撲を取った翌日にあっさり敗れるというのがお決まりの展開である。

御嶽海にとって勝負の場所となる新年初場所だがはてさて…