本日8月30日は秋場所の番付発表日であり、西横綱に照ノ富士の四股名が記載された。
新横綱の誕生は平成29年春場所の稀勢の里以来4年ぶりである。
幕内へ復帰して僅か1年で横綱昇進を果たすというまさに飛ぶ鳥を落とす勢いである。
怪我とは常に隣り合わせであるが、今後の活躍にも期待である。
本題に移るが、歴代の横綱の新横綱場所はどのような成績を残しているのか。
年6場所制となった昭和33年以降横綱へ昇進した28名の成績を以下にまとめた。
成績 |
初黒星日 |
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若乃花1 |
12勝3敗 |
初日 |
10勝5敗 |
3日目 |
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12勝3敗(次点) |
初日 |
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13勝2敗(優勝) |
6日目 |
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10勝5敗 |
初日(2連敗) |
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12勝3敗(次点) |
初日 |
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13勝2敗(次点) |
13日目 |
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13勝2敗(次点) |
7日目 |
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11勝4敗 |
5日目 |
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輪島 |
11勝4敗 |
6日目 |
11勝4敗 |
初日 |
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若乃花2 |
11勝4敗 |
初日 |
11勝4敗(次点) |
3日目 |
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1勝2敗12休 |
2日目 |
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15戦全勝 |
翌場所4日目 |
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3勝4敗8休 |
3日目 |
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11勝4敗 |
5日目 |
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8勝7敗 |
2日目 |
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13勝2敗(同点) |
13日目 |
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曙 |
10勝5敗 |
6日目 |
13勝2敗(優勝) |
初日 |
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若乃花3 |
10勝5敗 |
6日目 |
12勝3敗 |
3日目 |
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10勝5敗 |
3日目 |
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11勝4敗 |
10日目 |
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9勝6敗 |
2日目 |
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9勝6敗 |
4日目 |
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13勝2敗 |
13日目 |
それぞれ成績の人数をまとめると
平均勝率は休場者2名を除くと『10.88勝』である。
人数を見てもわかるように11勝が最多人数であるため、概ねこのような成績に落ち着くと言ったところか。
新横綱優勝を果たしたのは大鵬、隆の里、貴乃花、稀勢の里の『4名』である。
歴代最強横綱と称されることの多い北の湖、千代の富士、朝青龍、白鵬も成し遂げることが出来なかったため、新横綱の重圧というのは相当なものだろう。
ちなみに『柏戸と大鵬』『玉の海と北の富士』はそれぞれ『横綱同時昇進』を果たしている。
まず柏戸と大鵬を見ると、大鵬が優勝を果たし、柏戸が次点であるため、両者ともに新横綱の重圧を乗り越えた結果と言える(とはいえ柏戸は初日に黒星を喫しているが)。
そして玉の海と北の富士はともに13勝と優勝に値する成績を残している。
しかしこの場所は14勝1敗で大鵬が優勝を果たした。
まさに先輩横綱の意地と言える。
私自身稀勢の里の新横綱の時にも気にかけていたことではあるのだが、初日から連勝を積み重ねていったとき『13日目が鬼門』となっている。
まず上記の玉の海は12連勝でこの場所単独トップに立ち、13日目に敗れ、そして結果的に2敗を喫して優勝を逃した。
次に旭富士だが、旭富士も12連勝で単独トップに立ったが、13日目に敗れ、北勝海に逆転優勝を許してしまった。
そして記憶に新しい稀勢の里だが、13日目の日馬富士戦に敗れ負傷してしまい、結果的に千秋楽本割、決定戦と照ノ富士に連勝して劇的な逆転優勝を果たしたが、結果的に13日目の取り組みが稀勢の里の相撲人生を大きく狂わす1番となってしまった。
そもそも初日から8連勝した力士が『5名』しか存在しない。
上記の通り横綱の重圧に押し潰される力士は多く、また連勝を積み重ねていき、単独トップに立ったとしても全く油断ならない。
数々の不可能を可能としてきた照ノ富士だがはてさて…