きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

730. 九州場所の綱取り

大相撲九州場所初日まで残り1週間を切った。

何度か記載しているが、今場所の焦点は『貴景勝の綱取り』ではないだろうか。

貴景勝にとっては3度目の綱取りとなるが、過去2回は途中休場と苦い思い出がある。

3度目の正直なるかどうか。

 

1年納めの九州場所だが、過去に九州場所で綱取りを成功させた力士はどの程度存在するだろうか。

今回の対象は年6場所制となった昭和33年以降、若乃花(初代)から照ノ富士まで全29名としている。

詳細は以下の通りである。

初場所 春場所 夏場所 名古屋場所 秋場所 九州場所
若乃花(初代)
13勝2敗(優勝)
朝潮
13勝2敗(次点)
輪島
15戦全勝(優勝)
北の湖
13勝2敗(同点)
柏戸
12勝3敗(同点)
貴乃花
15戦全勝(優勝)
栃ノ海
13勝2敗
鶴竜
14勝1敗(優勝)
若乃花(2代目)
14勝1敗(同点)
三重ノ海
14勝1敗(同点)
大鵬
12勝3敗(優勝)
 
佐田の山
13勝2敗(優勝)
  北勝海
13勝2敗(次点)
千代の富士
14勝1敗(優勝)
大乃国
13勝2敗(次点)
 
玉乃島
13勝2敗(同点)
  若乃花(3代目)※
12勝3敗(優勝)
隆の里
14勝1敗(優勝)
日馬富士
15戦全勝(優勝)
 
北の富士
13勝2敗(優勝)
  武蔵丸
13勝2敗(優勝)
北尾
14勝1敗(同点)
   
琴櫻
14勝1敗
  白鵬
15戦全勝(優勝)
旭富士
14勝1敗(優勝)
   
曙※
13勝2敗(優勝)
    照ノ富士
14勝1敗(次点)
   
朝青龍
14勝1敗(優勝)
         
稀勢の里
14勝1敗(優勝)
         

※は連覇

四股名は当時

 

初場所:9名

春場所:2名

夏場所:6名

名古屋場所:7名

秋場所:4名

そして九州場所で綱取りを成功させたのは貴乃花ただ一人である。

このデータは貴景勝にとって嫌なデータと言えるか。

 

ちなみに九州場所を綱取り場所とした力士の成績は以下の通りである(ちなみにここでいう綱取りは『秋場所優勝を果たした大関』に限る)。

年代 四股名 秋場所成績 九州場所成績
昭和44年 玉乃島 13勝2敗(優勝) 10勝5敗
昭和50年 貴ノ花(初代) 12勝3敗(優勝) 8勝7敗
昭和57年 隆の里 15戦全勝(優勝) 10勝5敗
平成6年 貴ノ花(2代目) 15戦全勝(優勝) 15戦全勝(優勝)
平成16年 魁皇 13勝2敗(優勝) 12勝3敗(次点)
平成28年 豪栄道 15戦全勝(優勝) 9勝6敗

唯一横綱へ昇進を果たした貴乃花(余談だが秋場所貴ノ花四股名九州場所貴乃花四股名)を除くと魁皇が最も良い成績を残している。

この場所魁皇は千秋楽に優勝を果たした横綱朝青龍を下して昇進ムードも高まったが、千秋楽まで優勝争いできなかったことがマイナスとなり昇進とはならなかった。

玉乃島が10勝で終えているが、翌初場所で13勝2敗(同点)の成績を残し、優勝決定戦を制したライバル北の富士とともに横綱同時昇進を果たした。

北の富士は連覇のため文句ないが、玉乃島の場合13勝(優勝)⇒10勝⇒13(同点)のため、現在ならば昇進は厳しいと言えるか。

とはいえ結果的に玉乃島横綱昇進後は玉の海)は急逝するまで横綱10場所在位し、130勝20敗と驚異的な成績を残しているのだが。

 

話は貴景勝に戻り、貴景勝にとって嫌なデータになっているかもしれないが、何と言っても貴景勝は『九州場所はゲンが良い』というのが最大の強みと言える。

幕内昇進以降九州場所は7回目となるが、過去6回は

平成29年(前頭筆頭):11勝4敗(次点、殊勲賞、金星2つ)

平成30年(小結):13勝2敗(優勝、殊勲賞、敢闘賞)

令和元年(大関):9勝6敗

令和2年(大関):13勝2敗(優勝)

令和3年(大関):12勝3敗(次点)

令和4年(大関):12勝3敗(同点)

という成績である。

令和元年を除くと全て次点以上の成績を残している。

厳密に言えば令和2年は東京開催だが、11月に強い貴景勝というのは変わらないだろう。

綱取りである今場所もゲンの良さを発揮することが出来るかどうか。

九州場所の綱取り成功者が1名、過去の貴景勝の綱取りは途中休場という悪いデータ。

一方貴景勝にとってゲンの良い九州場所

どちらが貴景勝に味方するだろうか。