きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

264. 2020年11月場所14日目を勝手に語る

大相撲11月場所の優勝争いも佳境を迎えている。

14日目を終了し、
1敗貴景勝
2敗照ノ富士
両名に優勝が絞られ、明日直接対決である。。

最終的には落ち着くところに落ち着いたという印象である。

両者ともに本日の取り組みは完勝。

貴景勝は難敵御嶽海相手に自分の相撲を取り切った。

昨日色々と記載し、その中で御嶽海の『立ち合い変化』にも触れたが、まともな立ち合いだった。

終わってみれば貴景勝側としては完璧な相撲であり、御嶽海側としては最悪な相撲内容である。

結局御嶽海はここ数日間と同様、気力なく番狂わせもなかった。

白星を挙げた貴景勝よりも敗れた御嶽海が気掛かりである。

2日前も記載したが、御嶽海は現役の3大関よりも『一発勝負の強さ』は上だと思っている。

しかし今場所は貴景勝照ノ富士相手に何も出来ず完敗。

怪我云々ではなく、精神的な面だと思うが、それにしても連敗中の内容が最悪である。

貴景勝、朝乃山、正代に出世争いで先を越され、関脇の地位からも陥落。

奮起を期待したいところだが、この力士に期待するのはある意味無駄なことであり、そしてこれがこの力士の限界なのかもしれない。

さて御嶽海の話をし過ぎたが、貴景勝に話を戻すと、因縁のある相手に深く考えず自分の相撲を取り切った。

初黒星を喫した翌日は恐々取っていた印象を受けたが、その翌日からは貴景勝本来の突き押しの強さが戻ってきた。

これで優勝に大手をかけたが、明日も変わらず自分の相撲に徹することだろう。

2敗同士の対決『照ノ富士ー志摩ノ海』は志摩ノ海も健闘したが、やはり照ノ富士の圧倒的パワーの前に屈した形となった。

照ノ富士が立ち合い踏み込み良く、右を差して下手も引いた。

志摩ノ海も負けじと回り込みながら頭をつけて左おっつけ、右ハズ押しで抵抗したが、照ノ富士が最後まで右下手を離すことはなかった。

そして照ノ富士は左上手も引いて磐石の形。

こうなっては現役力士で勝てる力士は白鵬くらいしか存在しないだろう。

昨日に続き志摩ノ海は自分の相撲を取り切ったが、照ノ富士があまりにも強すぎた。

そして照ノ富士だが、連敗は何だったのだろうと思えるほど腰は下りており、膝の角度も良好である。

最高の形で千秋楽直接対決を迎えることになった。

明日の注目の割は
貴景勝照ノ富士
もちろんこの一番だ。

貴景勝が本割で決めるか。
優勝決定戦へ突入か。
それとも照ノ富士の逆転優勝か。

貴景勝としては上記の通り、捕まらず押しに徹すること。
先場所対戦した相撲をそのままぶつけていきたいところである。

一方照ノ富士だが、如何にして上背のない貴景勝を捕まえにいくのか。

正直照ノ富士が完全に捕まえて寄り切るというイメージはあまり湧かない。

照ノ富士が勝つとしたら貴景勝の当たりを止め、流れの中で叩き込み、突き落とし辺りで決めるのではないかと考えている。

強引に引っ張り込むことだけは避けたいところだ。

大栄翔戦でもそうだったが、後ろに下がったらやはり脆さが出るため、立ち合いしっかり踏み込み、まずは貴景勝の当たりを止めることだろう。

場所前展望で照ノ富士を本命としていた私としては、照ノ富士の逆転優勝を期待する反面、1人大関としての責任、久々の大関の優勝を見たいという気持ちも強い。

両者に期待するのは『熱戦』である。

この両者の対戦の場合、熱戦になることはないかもしれないが、両者ともに力を出し切ってほしい。

とにもかくにも楽しみである。

三賞に目を向けると
・敢闘賞:千代の国(条件)
・殊勲賞:照ノ富士(条件)
・技能賞:志摩ノ海
私はこのように予想する。

志摩ノ海は何かしらの賞を受賞すると思うが、今場所の相撲を見ると技能賞が最も適していると思う。

照ノ富士は2場所前に優勝を果たしているし、元大関ということもあり、受賞に関しては厳しい目で見られる可能性も高いが、明日貴景勝に勝てば受賞するのではないだろうか。

その場合、現在首位の大関を下してということで殊勲賞か。

千代の国に関しては怪我から何度も復活し、二桁勝てば『カムバック賞』という形で受賞となるのではないだろうか。

大栄翔辺りも二桁に乗せたら受賞の可能性があるかもしれないが、先場所隆の勝を踏まえるとやや厳しいか。

1年納めの11月場所も明日で千秋楽。

優勝はどちらの手に…