きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

396. 2021年秋場所14日目を勝手に語る

2敗照ノ富士
3敗妙義龍
この2名に優勝が絞られた。

遠藤、阿武咲と3敗力士が続けて敗れたときは、昨日最後の方に記載したように2敗、3敗が全滅するのではないかと不安が過ったが、妙義龍が会心の相撲を取り、照ノ富士も危なげない相撲を取った。

まず注目の『照ノ富士貴景勝』の一番から。

立ち合いは両者ともに警戒したのか踏み込み、当たりも弱かった。

照ノ富士に関しては貴景勝のいなしを警戒した可能性が考えられるが、貴景勝は何を警戒する必要があったのか。

押しが最大の武器、驚異であり、そして押ししかない貴景勝が迷った時点で勝負は決していたか。

照ノ富士貴景勝にもろ差しを許しており、上手も肩越しであったが、貴景勝相手ならばこれでも十分である。

照ノ富士としては相手に助けられた感じもあるが、これで新横綱優勝に王手をかけた。

そして唯一3敗を守った妙義龍は正代相手にどちらが大関かわからないほど完璧な相撲を取った。

立ち合い低く当たり、左前ミツ速攻だった。

妙義龍が完璧な相撲を取ったことに間違いはないが、一方正代の相撲が酷すぎる。

2日連続で平幕力士へ壁になることが出来ず、しかも最悪な相撲内容である。

御嶽海の影に隠れがちだが、正代もムラがありすぎる。
終盤戦の正代の相撲はあまりにも酷すぎる。

そして上記に挙げたように御嶽海も酷い。
こちらはいつも通りと言えばいつも通りかもしれないが、終盤戦は弱い御嶽海しか存在していない。

敗れた3敗力士に目を向けると、阿武咲は明生の注文相撲にばったり手をついた。

明生の変化は全く予想外だったが、阿武咲としては足が出ていなかったか。

そして本日勝てば一番不気味だと思っていた遠藤は、苦手逸ノ城に敗れた。

遠藤は苦手相手ということで珍しく廻しも引かずに攻め急いだ印象である。

一方逸ノ城引き足も早かったこともあるのだが、いずれにせよ遠藤がらしくない相撲で優勝争いから脱落した。

明日の注目は
照ノ富士ー正代』
『明生ー妙義龍』
もちろん優勝争いに関与する2番である。

余談だが『照ノ富士ー妙義龍』の割にならなくてホッとしている。

単純に優勝争いだけを考えるならば良いかもしれないが、上位圏外の力士が後続という時点でチャンスを与える必要はない。

言い方を変えれば下位で取っているにも関わらず、既に3敗を喫した方が悪いということである。

そして話は戻るが、照ノ富士にとって正代は相性でいえば何とも言い難い存在である。

照ノ富士としては正代の左差し、さらにはもろ差しを許すわけにはいかないが、正代は差し身が巧い力士であるため、差し手争いでは正代に軍配が上がると思う。

しかし立ち合いから照ノ富士が左前ミツ速攻で勝負が決する可能性も高い。

終盤戦へ突入し、照ノ富士の立ち合いはやや高くなっており、前ミツを引く相撲も取ることが出来ていない。

一方正代も終盤戦へ突入してからは下位力士に不様な負け方である。

正直読みにくい取り組みであるが、やはり優勝に王手をかけている照ノ富士の方が有利と言えるだろうか。

明生ー妙義龍は、明生としては関脇維持のため、妙義龍としては優勝へ望みを繋ぎたいため、両者ともに負けられない一番である。

幕内での対戦成績は明生の3戦3勝であり、いまや自力も明生の方が上だろうが、最後の対戦は1年前だし、如何せん妙義龍は元々実力者であることに加え、2大関を下して波に乗っている。

そしてどちらかと言えば関脇維持という目的の明生の方が守りの気持ちに入る可能性が高い。

本日の立ち合い変化もその現れだろうがはてさて。

千秋楽ということで三賞予想もしてみよう。
敢闘賞:阿武咲(条件)
殊勲賞:大栄翔
技能賞:妙義龍
明生が明日勝って勝ち越せば殊勲賞の可能性はある。

遠藤は実力者ということに加え、役力士に勝利なしということで受賞なしと予想。

阿武咲は役力士と4名対戦し、優勝争いにも絡んで二桁勝ったことで受賞の可能性はあるが、11勝は必要になると思われる。

隠岐の海も名は挙がるだろうが、13日目に4敗を喫したこと、阿武咲と比較すると大関と割が組まれていないことで受賞はないと思う。

明日で千秋楽。
中日終了時点では照ノ富士が千秋楽待たずに優勝かとも思われたが、思いの外縺れる展開となった。

私個人としては数日前から記載しているように、照ノ富士がしっかりと締めてほしいと願っているのだが…