1年納めの大相撲11月場所も明日で千秋楽を迎える。
先程も記載したが、貴景勝、照ノ富士の2名に優勝が絞られ、明日両者の直接対決である。
照ノ富士の優勝条件としては本割、優勝決定戦の連勝が絶対である。
ちなみに年6場所となった昭和33年以降、本割、優勝決定戦の連勝による逆転優勝は過去『10例』である(詳細に関してはこちらを参照)。
さらに番付下位の力士がこれを達成したのは『若乃花(横綱)-千代大海(関脇)』に1例だけである(余談だが、この一番は優勝決定戦で取り直しとなった史上唯一の取り組みでもある。)。
さらにさらに元大関が優勝決定戦進出となれば『3例目』であり(過去は雅山、貴景勝。貴景勝はこの場所特例復帰場所であり、場所後に大関復帰。)、元大関の優勝決定戦勝利は1度もない。
最後の余談として、優勝決定戦において『大関-小結』の組み合わせは史上初となる(実現していない組み合わせは『大関-小結』『関脇-小結』『小結同士』『小結-平幕』と全て小結が該当する)。
最後の余談以外、照ノ富士にとっては嫌なデータが揃っている。
しかも照ノ富士にとって優勝決定戦は苦い経験をしており、過去は2戦2敗である。
1度目は平成27年秋場所であり、3敗で迎えた千秋楽に2敗トップの鶴竜を本割で下し、優勝決定戦へと持ち込んだが、優勝決定戦で敗戦。
場所中に負傷した膝の怪我に泣かされる形となった。
そして2度目は大相撲の歴史にも残る一番となった平成29年春場所である。
場所中に大怪我を負った新横綱稀勢の里に本割、優勝決定戦と連敗してしまい、逆転優勝を許した場所である。
また貴景勝にとっても優勝決定戦は苦い経験をしている。
昨年秋場所にて御嶽海戦で敗れた際、左胸を負傷する結果となった。
両者にとって苦い思い出のある優勝決定戦。
優勝決定戦に突入すれば、ある意味色々な記録が生まれる可能性も秘めているが、貴景勝としては本割で決めてしまいたい所だろう。
はてさて…