きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

483. 2022年大相撲夏場所番付予想

番付 西
照ノ富士 横綱  
御嶽海 大関 正代
  大関 貴景勝
若隆景 関脇 阿炎
豊昇龍 小結 大栄翔
霧馬山 前頭筆頭 逸ノ城
高安 前頭2枚目 琴ノ若
遠藤 前頭3枚目 玉鷲
北勝富士 前頭4枚目 隆の勝
阿武咲 前頭5枚目 翔猿
若元春 前頭6枚目 宇良
宝富士 前頭7枚目 志摩ノ海
琴恵光 前頭8枚目 照強
琴勝峰 前頭9枚目 栃ノ心
錦木 前頭10枚目 隠岐の海
碧山 前頭11枚目 妙義龍
千代翔馬 前頭12枚目 佐田の海
明生 前頭13枚目 千代大龍
石浦 前頭14枚目 一山本
豊山 前頭15枚目 王鵬
東龍 前頭16枚目 翠富士
千代丸 前頭17枚目 荒篤山

三役に昇進してもおかしくない成績を残した力士が5名ほど存在するが、おそらく関脇、小結は2名ずつになるだろうから、東前頭筆頭で勝ち越しを決めた大栄翔が有利と見て予想した。

幕内と十両の入れ替えは3名か。

東前頭13枚目 千代丸(5勝10敗)、西十両2枚目 英乃海(8勝7敗)をどう見るかという点はあるかもしれないが、英乃海は本日幕内の土俵で敗れたため、それが影響を及ぼすのではないだろうか。

細かい違いは生じるだろうが、それでも今場所は比較的予想しやすいのではないだろうか。

482. 何気ない日常の出来事(一応相撲絡み)

今回の内容は一応相撲絡みですが、とある日常の何気ないやり取りの中のちょっとした嬉しい出来事に関してです。

昨日3月26日、私は中学時代からの親友と2年ぶりに飲みに行く約束をしていた。

18時半に店の予約をしていたのだが、その前に私の家に来ることになっていた。

大体16時半頃に来たと思うが、そこから一緒に相撲観戦をしていた。

『相撲観たの久々だわ。誰もわかんないわ。あぁ~御嶽海は知ってるわ。』等、相撲の話と近況報告を交えながら会話していた。

私の友人も中学の頃は私の影響を受けたこともあってか、少しだけ相撲を観ていた時期があった。

友人曰く、観戦していた時期は『栃東世代』とのことである(友人は栃東推しだった)。

取り組みも進行していき、注目の『正代ー高安』の仕切りが始まった。

私は『令和に入ってから高安が1勝11敗と大敗してるんだよ。たぶん高安は左前ミツを狙いにいくと思うんだけど、高安の左に注目してみて。』と伝えた。

そして取り組みが始まり、高安が左前ミツを引いて寄ったが、正代が逆転のすくい投げを決めた。

友人はこの一番を見て『もう何やっても勝てないしょ』と発言していた。

そう思うのも無理はない。
『勝手に語る』の方でも記載したが、大相撲の合い口というものは恐ろしいものだと再認識させられた一番だった。

結びの一番『貴景勝ー若隆景』の仕切りが始まり、私は『過去の対戦成績は貴景勝有利だけど、たぶん立ち合いで若隆景は押し込まれても今場所はそこから逆襲できると思うんだよね。』と伝えた。

そして結果はその通りになり、予想が当たったことは相撲好き冥利に尽きるのだが、そこで友人が『やっぱり解説してくれる人がいると楽しいな』と発言した。

正直相撲好きにはたまらなく嬉しい言葉だった。
それと同時にやはり相撲は面白いものだと再認識させられた。

私のような相撲ファンならば、優勝争いが佳境を迎えていることを当然理解しているわけだから面白いと思うのは当然とも言える。

しかし私の友人は状況も四股名も認識していない状態であった。

一応私が状況説明、取り組み予想、解説を行っているとはいえ、実際に取り組みを観て面白いと感じるかどうかはその友人次第である。

その中、友人は面白いと発言した。
魅力のあるものに惹き付けられる、大相撲にはその魅力がたくさん詰まっているのだ。

友人は『結果が気になるから明日も観るわ』と発言していたが、このように大相撲を観戦するきっかけを作ることが出来たのも嬉しいことであり、このような流れで大相撲人気が高まっていけば良いと願っている。

私はこのブログで少しでも大相撲の魅力が伝わればという思いでこの先も続けていきたいと思う。

481. 2022年春場所14日目を勝手に語る

始めに断っておきますが、酔っ払っているため、文章がめちゃくちゃかもしれませんがご了承ください。

再度高安と若隆景が並び千秋楽へ。

それにしても大相撲の合い口というものは恐ろしいものだ。

昨日も記載したが、高安にとって正代は天敵である。
令和に入ってから1勝11敗と大敗を喫している。

高安の立ち合いは左前ミツ狙い。
そして狙い通り左前ミツを引き、右四つの形となった。

両者ともに得意は左四つだが高安は右四つでも十分に治からを発揮できるため、高安としては完璧な形を作ったと言えるだろう。

正代は左が覗きさえすれば無類の力を発揮できるが、その左さえ差すことが出来ない。

高安が勝利に向かってまっしぐらと思いきや、正代の右からの掬い投げに屈した。

正代が左を差していたらならば納得できるが、右を差しての結果である。

高安が攻め急いだ、下手も引き付けてから攻めた方が良かった等、後付けの理由はいくらでもあるのだが、好調力士ならばそれを凌駕する程との力を発揮出来るものである。

しかしその誤魔化しも効かない程、合い口が結果に現れてしまった。

高安の敗戦を見た後に土俵に立った若隆景。

過去合い口の悪い貴景勝相手だったが、今場所の相撲内容ならば貴景勝の突き押しを凌ぐだけの余裕はあっただろう。

今場所の若隆景の強さを発揮した一番とも言える内容だった。

そして3敗同士の御嶽海ー琴ノ若

御嶽海が圧倒するかと思いきや、琴ノ若が圧倒した。
今場所の琴ノ若の強さを証明する一番にもなった。

これで若隆景、高安、琴ノ若に優勝争いが絞られたが、現状の力量、勢いからすれば若隆景有利か。

とにもかくにも私個人としては13勝による優勝を望むところである。

そのため若隆景ー高安の13勝同士による優勝決定戦が最高の結果と言える。

三賞予想としては
・敢闘賞:琴ノ若
・殊勲賞:高安
・技能賞:若隆景
若隆景、高安は優勝すれば敢闘賞も受賞するか。

本日は飲み過ぎたため拙い内容だが、とにもかくにも若隆景、高安ともに白星を挙げてほしい気持ちは強い。

今場所は二転三転する展開だが、それでも本当に楽しませてくれる場所である。
荒れる大阪場所。
結末やいかに。

480. 2022年春場所13日目を勝手に語る

終盤戦へ突入してから目まぐるしく展開が動いているが、若隆景が敗れ、高安が勝ち、高安が再度単独首位に立った。

まず高安の相撲から振り返ろう。
正直言うと貴景勝が圧倒するのではないかと予想していた。

実際貴景勝の当たり、おっつけに高安が下がる展開になり、やはりこのまま貴景勝が圧倒かと思わせたが、高安が左をおっつけられながらも良く残し、逆に突き返す展開となった。

そこからは激しい突っ張り合いとなり、貴景勝が張り手を交える場面もあったが、高安はムキになることなく冷静に突き返し、そしてうまくいなして貴景勝の攻めを凌いでいた。

最後は下手を引いて組み止め、上手も引いて投げで転がした。

自身の取り組み前に若隆景が敗れ、その辺りも影響を及ぼすのではないかと思っていたが、高安は終始冷静だった。

連敗で自滅していた過去と決別するかのように、敗れた翌日から大関戦2連勝である。

元々実力は誰もが認めるところであり、何せあの最強横綱白鵬が最強と認める程の力士である。

残り2日間、重圧に押し潰されることなく自分の相撲に徹することが出来るかどうか。

高安にとって相撲人生を大きく左右する2日間となるだろう。

そして2敗へ後退した若隆景は最大の関門を越えることが出来なかった。

立ち合いで左前ミツを引いたが、御嶽海に左腕を返され一気に攻め込まれてしまった。

さすがに上体を起こされ胸を合わされてしまっては分が悪い。
若隆景としては最大の弱点をつかれた形となり、その弱点をついたのが関門の御嶽海となってしまった。

昨日も記載したが、ここで勝てば若隆景が優勝に俄然有利と考えていたのだが、やはり優勝への道は険しいものである。

とはいえまだ星の差は1つである。
しっかり切り替えて残り2日間、自分の相撲に徹することが重要だろう。

今場所が大関昇進のための起点の場所になることは間違いない。
1つでも多く白星を上積みしておきたいところである。

一方御嶽海は昨日敗れたことで星の差2つとなり、精神的にどうかと思われたが、微塵も感じさせない完璧な内容であり、大関としての存在感を見せつけた相撲になった。

自力優勝は消滅しており、さらには星の差2つという展開は変わらないが、残り2日間もしっかり締めてほしいところである。

琴ノ若も3敗を守り、数字の上では可能性を残した。

正直本日は上昇気流に乗っている正代にもろ差しを許して電車道で敗れるかと予想していたのだが、先手で攻め続けて正代を圧倒した。

立ち合いずれてしまったことも幸いしたと思うが、突っ張りで攻め込んで最後は廻しを引いて寄り切り、今場所の琴ノ若の良さが出た一番だった。

終盤戦から役力士との割が組まれて連敗中だったが、本日は白星を挙げたため、やはり確実に力をつけている証拠である。

明日の御嶽海戦はかなり厳しい相手だが、攻めの姿勢を持って臨んでほしいと思う。

一方正代は連勝が6で止まり、角番脱出もお預けとなった。

残り2日間、高安、若隆景と現時点で1敗、2敗力士と対戦するため、ここで大関の座を懸けることになる。

厳しい展開だが、そもそも初日から4連敗を喫した時点でそんなことはわかっていたことである。
今さら弱音など吐かないだろう。

本日は勝ち越しを意識してしまった面もあり、立ち合いが中途半端になってしまったのではないだろうか。

正代としては無心で挑むことが最善だと思う。

明日の注目の割は
『正代ー高安』
貴景勝ー若隆景』
優勝争いに関わる2番である。

高安にとっては天敵とも呼べる相手である。
正直今場所は割が組まれるかどうか予想が難しいところだったが、14日目に組まれることになった。

令和に入ってからの対戦成績は高安の1勝11敗であり、大敗を喫している。

両者左の相四つだが、高安が右上手を引いても正代が左から強烈なすくい投げを打てるため攻めにくく、また正代にもろ差しを許してしまうことが多いため苦戦している。

高安としては右四つが打開策かもしれないが、正代も巻きかえのうまい力士であるため、中々思い通りにはいかないか。

高安としては突っ張りでいくにしても、どちらの四つに組みにいくにしても、とにかく立ち合い明確にしていくことが重要だろう。

中途半端に立ってしまっては正代にもろ差しを許してしまうだろう。

そして正代も大関の座を守るためには負けられない一番である。
正代としても若隆景より高安の方がやり易いという気持ちはあるかもしれない。

そして高安としては優勝はもちろんのこと、自身初の幕内で13勝目なるかという点も注目である。

貴景勝ー若隆景は、過去の対戦成績は貴景勝が圧倒している。

貴景勝は比較的小兵力士を相手にするのが得意な力士であるためこの対戦成績も頷けるのだが、今場所の若隆景の場合、貴景勝の突き押しに大きく下がることはないと思われる。

若隆景がうまくおっつけて廻しを引くか、それとも貴景勝の突き押しの威力が勝るのか。

短い勝負になるとは思うが、激しい攻防に期待である。

優勝争いも佳境を迎えるが、明日にも優勝が決まる可能性は秘められている。

その中、展開次第では御嶽海の存在が不気味である。

この先の展開は大関に委ねられていると言っても過言ではない。

貴景勝、正代が明日ともに勝てば、その時は御嶽海にチャンスが生まれてくる。

高安の初優勝か。
それとも若隆景の逆転か。
はたまた奇跡の御嶽海、琴ノ若か。

残り2日間、目が離せない。

479. 2022年春場所12日目を勝手に語る

本日注目の『御嶽海ー高安』。

昨日も記載したが、高安の精神面を考慮すると御嶽海有利と考えていたが、立ち合いからお互いに予想していない展開だった。

まず高安は左前ミツ狙い。
これに関しては高安自身右四つでも相撲を取ることが出来るし、何としても御嶽海を捕まえたいという思いがあったのだろう。

そして御嶽海は右張り差しを狙ったのかそれとも右手を出して高安の当たり止めたかったのか。

詳細は不明だが、右手は空を切り、御嶽海の立ち合いが完全に失敗し、そして高安が狙い澄まして右四つの形を作った。

上手も十分であり、この時点で高安絶対有利となった。

昨日春場所14日目は良い形になっても攻められず、翔猿に逆転負けした苦い経験があったため、それを活かしたのか攻め方も完璧だった。

拍子抜けするような展開だったが、本日高安の挙げた白星はかなり大きな意味を持つだろう。

まずは連敗しなかったこと。
これは初優勝を目指すならば絶対条件だった。

昨年春場所は連敗により自滅してしまい、初優勝を逃してしまった。

そして御嶽海との差を2つにしたこと。
まだ3敗は星の上では優勝の可能性が残る数字ではあるが、終盤戦の星の差2つはかなりの痛手である。

最後に平常心で相撲を取って白星に繋げたこと。
これは最初に挙げた連敗しなかったことにも通じる部分はあるが、自分の相撲をしっかり取ることが出来たので明日以降も気分良く臨むことが出来るだろう。

一方御嶽海は私が予想していた以上に高安を警戒しており、警戒しすぎたあまり自分の相撲を見失ってしまったか。

星の差2つとなり、再び自力優勝が消滅する形となったが、明日若隆景と割が組まれているため、最後まで腐らず臨んでほしいと思う。

もう一番1敗、2敗力士の直接対決『若隆景ー琴ノ若』は若隆景が地力で勝る結果となった。

本日は立ち合いから押し込まれたが余裕を持って残し、その後おっつけの力強さは今場所の若隆景を象徴する内容だった。

今場所は当たり前のように相手の攻めを受け止めている内容が続いているが、これが続けばいつでも大関へ昇進出来るのではないかと思わせる程である。

明日から大関戦3連戦だが、ここで3連勝して優勝しても何ら不思議ではない。

それほど今の若隆景は充実している。

一方琴ノ若は立ち合いの踏み込みは良かったのだが、左から小手に振った所で体制を悪くしてしまった。

左で抱え込んで右ハズのまま我慢すればまた違った展開になったと思うが、この辺りが今後の課題になってくるだろう。

本日は1敗、2敗の直接対決に目がいってしまうが『正代ー貴景勝』の大関同士の一番も見応えがあった。

とはいえ正代の圧勝だったのだが、本当に初日から4連敗していたのかと思わせるほど目の覚める内容だった。

これがここまで2敗くらいで来ていたら相当面白かっただろうと思わせるほど会心の相撲内容だった。

貴景勝の当たりに全く下がらず、踏み込み勝ちして右をすぐに差して電車道だった。

余談だがこれで正代は大関昇進以降、初めて大関に勝利した。

勝ち越しまであと1勝としたが、明日は琴ノ若と割が組まれた。

正代にとって比較的やり易いタイプだとは思うが、今場所の琴ノ若は確実に強くなっており、それが結果に結び付いているため油断はできない。

明日の注目の割は
『御嶽海ー若隆景』
この一番である。

若隆景にとっては最大の関門と言える相手である。

両者の今場所の相撲内容の最高値、そして過去の合い口を考慮すると若隆景が強さを見せていても御嶽海が有利だと思っている。

しかし本日御嶽海が敗れて星の差2つになってしまったことで、御嶽海の精神面はどうか。

昨日記載したが、この直接対決で勝った方が優勝と予想したのだが、若隆景が勝てばほぼ間違いないレベルにまで達するのではないだろうか。

もちろん高安が並走しているのだが、高安は明日の貴景勝、割が組まれるかどうか不明だが正代も苦手にしている。

そのため若隆景、高安を比較した場合、若隆景の方が優勝に近いと考えているが、それは御嶽海に勝ってからの話である。
とにもかくにも明日の御嶽海戦が重要だろう。

1敗の2力士に絞られた雰囲気を醸し出す中、3大関の存在が不気味である。

大関が意地を見せてまだまだ場所を荒らすのか。

今場所は予想も難しく、観戦していて楽しい。
残り3日間もしっかり楽しませてもらおう。

478. 2022年春場所11日目を勝手に語る

『やはりこうなったか』
本日、いや今場所最大の注目と言っても過言ではない『若隆景ー高安』の一番を見た率直な感想である。

昨日も記載したが、今場所の若隆景の強さ、そして過去の合い口を考慮して高安が勝てる姿が思い浮かばなかったため、この結果に驚きはなかった。

むしろ今場所の若隆景の強さを再認識させられた。

高安は立ち合い頭で当たって突き放していこうとしたが、若隆景がうまくおっつけて全く下がらず、さらに強烈な左おっつけからもろ差しの形になることに成功した。

こうなってしまえばあとは土俵際に注意を払うだけである。

今場所の高安は落ち着いて自分の相撲を取っており、その結果ここまで無傷の10連勝としていた。

しかし上位圏外のため、むしろ高安にとってここからが本番であった。

その中初っぱなから若隆景と割が組まれ、正直完敗と言える内容だった。

本日の一番は仕方ないとして、とにかくこの先初優勝のためには連敗しないことが重要である。

高安の連敗は何度も見てきているが、何とも心苦しいものがある。

強敵続く終盤戦だが、とにかく切り替えることだ。

一方の若隆景は上記の通り、とにかく強い。
元来の巧さはもちろんのこと、それ以上に強い。

初優勝のためにはもはや自分自身との戦いになるのではないだろうか。

いくら強くなったとは言っても、優勝争い先頭に立った経験は初である。

この先若隆景にとって未知なる世界へ突入するが、変わらず自分の相撲に徹することが出来るかどうか。

平幕1敗力士の琴ノ若大関貴景勝に敗れて2敗へ後退。

仕切りの時から気合い十分の表情をしており、立ち合いは右張り手からやや右へ動く展開だった。

貴景勝の当たりをまともに受けたくないという思いがあったのだろうが、貴景勝も張られたことで怒りの感情が沸きつつも冷静に良く残し、最後の突き落としも冷静だった。

結果的に琴ノ若としてはやや消極的な相撲になってしまったか。

取り組み終了後、両者花道での感情表現が面白かったが、貴景勝としては角番脱出の喜びよりも張られたことへの怒りの方が勝る結果となった。

昨日痛恨の2敗目を喫した御嶽海は、連敗せず2敗を死守。

阿炎の突っ張りに下がることなく下から跳ね上げ、最後は引きで決めた。

内容も良いし、連敗しなかったことが何よりである。

そして高安が敗れたことにより、自力優勝の芽が出てきたため、この先番付上位の意地を見せられるかどうか。

一方の阿炎が3連敗となり、今場所の主役達の影に隠れる形となっている。

この2日間は単純に力負けをしている。
番付順にいけば大関戦もまだ2つ残されているため、何とか一矢報いたいところである。

角番大関正代が11日目にしてついに白星を先行させた。

本日はお得意様の宝富士であり、かなり余裕を持って臨むことが出来た様子である。

連日記載しているが、この先対戦相手が厳しいため、残り2勝でも中々険しい道のりである。

それでも今の正代ならば勝っても何ら不思議ではないほど復調しているだろう。

平幕下位に目を向けると、栃ノ心が8場所ぶりに勝ち越しを決めた。

7場所連続で負け越しを喫しており、私のブログでもここ1年ほど序盤戦に栃ノ心の弱った姿を見て寂しいといった旨の記載をし続けていたが、今場所は序盤戦から見ていてたぶん大丈夫だろうという思いがあったため控えていた。

大関昇進を果たした頃の相撲と比較すると、上半身ばかりで下半身に力が入っていない相撲ではあるが、本日の吊り出しのように栃ノ心にしか出来ない豪快な相撲を取り続けてほしいと思う。

明日の注目の割は
『御嶽海ー高安』
この一番である。

御嶽海としては昨日痛恨の黒星を喫したが、再度自力優勝の芽が出てきたため、燃えるものがあるだろう。

一方の高安も本日敗れたとはいえ、優勝争いトップグループに位置していることは変わらない。

過去の対戦成績は高安が圧倒しているが、これは参考にならないだろう。

高安が左半身で持久戦に持ち込み制する展開が多く、高安が勝つならばこのパターンだろうが、御嶽海が勝つならば比較的短い相撲になるのではないだろうか。

正直高安の粘り腰以上に御嶽海の圧力が勝るのではないかと思っている。

6:4で御嶽海有利と見るが、高安としても期するものがあるだろう。

そして目を引いたのは『正代ー貴景勝』の割が組まれたことである。

番付順にいけばこの割は千秋楽に組まれる予定だが、12日目に組まれることになった。

昨日も記載したが、今場所は割に関しての動き、対応が比較的早いため、この先も楽しみである。

ついに全勝力士が消滅し、1日でがらりと展開も変動した。

どうにも高安は過去に前例があるため3敗辺りまで後退しそうな感じもするのだが、高安の優勝を心待ちにしているファンも多く存在するため、何とか踏み止まってほしい気持ちもあるがはてさて…

予想がかなり難しいところではあるが、とりあえず私個人としては『御嶽海と若隆景の直接対決で勝った方が優勝』と予想しておこう。

477. 今場所も触れてみよう~割の編成に関して~

ここ数日『勝手に語る』の方でも記載したが、今場所は好調平幕力士の割の編成の対応が比較的早い方だとは思っている。

先場所までならば『千秋楽で帳尻合わせするからいいでしょ』といったような考え方が見受けられ、窮屈な割の編成により当たり前のように上位同士の割崩しが行われていた。

昨年九州場所に関しては、最終的に12勝を挙げた大関貴景勝と11勝を挙げた関脇御嶽海の割が崩されるほどの醜態である。

さらに言えばこの場所は、正代が最終的に9勝6敗で終えているが、これに関しても13日目までは9勝4敗であり、割が崩されるほどの酷い成績ではなかった。

この場所の阿炎が好調であることは序盤戦からわかっていたし、ある程度備えておかなければならないのに、終盤戦で強引に割崩しを行ったため、上記のような展開となった。

その点今場所は、後半戦開始早々に高安、琴ノ若ともに上位圏内の力士と割を当てる動きは見られた。

照ノ富士休場、貴景勝と隆の勝が同部屋、豊昇龍と明生が同部屋、大栄翔と遠藤が同部屋など比較的組みやすい展開にあったとはいえ、以前はこのような場合でも全く動きが見られなかったため、少しは進歩していることだと思う。

しかし今場所も完全なる理想形態にまで近づけることは困難であると言える。

まず理想形態としては

①上位(大関、関脇)総当たり

②高安、琴ノ若が優勝争いに関与する上位圏内の力士と割が組まれる

この2点だろう。

まず①に関してだが、番付通りにいけば以下の通りになるだろう。

  正代 貴景勝 御嶽海 若隆景 阿炎
正代  × 15日目 14日目 13日目 12日目
貴景勝 15日目  × 13日目 12日目 14日目
御嶽海 14日目 13日目  × 15日目 11日目
若隆景 13日目 12日目 15日目  × 10日目
阿炎 12日目 14日目 11日目 10日目  ×

ここで枠が空くのは

御嶽海:12日目

若隆景:14日目

阿炎:13日目、千秋楽

この4つである。

ちなみに明日は『若隆景-高安』の割が組まれている。

展開次第でどうなるかはわからないが、御嶽海の1枠は高安で埋まると考えられる(日にちに関しては調整を施す可能性はある)。

そうなると『御嶽海-琴ノ若』の割を組むことが困難ということである。

ここで考えられるのが、5勝5敗の正代、6勝4敗の阿炎の存在である。

優勝争いからは脱落しているし、いざとなれば割崩しを行えばいいだろうと安易な考え方を持ってはいけない。

まず正代だが、今場所は角番の場所である。

もちろん負け越せば関脇へ陥落するわけだが、仮に割崩しが行われ、上位力士と対戦せずに勝ち越しを決めたらどう思われるだろうか。

間違いなく『上位と対戦していないから救われた』等批判の対象になるだろう。

私は割の編成に関して何度も記載してきているが、安易な割崩しはこのような批判の対象も生まれるため危険なのである。

優勝争いの展開を面白くするのはもちろん大切であるが、番付の重みに関しても忘れてはならない。

そして阿炎だが、空いている2枠に高安、琴ノ若を入れる分には問題ないが、上位との割崩しは出来るだけ行いたくはないところである。

仮に上位戦の割を崩されて今場所二桁の白星を挙げたとしよう。

関脇で二桁のため大関昇進への基点となるだろうが、上位戦なしだとこれもケチを付けられる可能性が高い。

この先どのように星が動くのかわからないし、高安、琴ノ若が突如全敗するかもしれない。本日敗れた御嶽海も崩れるかもしない。

そうなれば割崩しも行わなくて済むわけだが、その考え方では対応が遅れるばかりである。

ベストな対応かどうかはさておき、今場所は比較的対応が早かった。

しかしもう一歩踏み出していく必要はあるだろう。

正代が初日から4連敗を喫した時点で中盤戦から大関同士の割を組む、番付通りに当てるのではなく1日早めて余裕を持たせるなど対処方法は様々である。

毎場所割の編成に関しては文句が多くなるが、とりあえずこの先どのような割を編成するのか注目である。