きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

820. 2024年夏場所5日目を勝手に語る

序盤戦最終日の5日目。

琴櫻、豊昇龍は落ち着きを取り戻したと言えるか。

琴櫻は曲者翔猿を下して4勝目。
動きの良い翔猿に動きを許さず、最後は胸を合わせて盤石の体勢を作ることに成功した。

それでもかなり際どい一番となったが、とにもかくにも白星を積み重ねているのは良いことである。

初日敗れたがその後4連勝とし、序盤戦の成績としては上々だろう。

豊昇龍は豪ノ山を下して3勝目。
豪ノ山の突き放しを許さず、立ち合い張り差しからすぐに密着することが出来た。

私個人の思いとして正直この力士は元々身体能力の高さを武器にしており、相撲の強さを感じる場面は少ないが、これで3連勝としているため流れに乗りつつあるか。

そして角番霧島。
本日私が注目の一番としていた『霧島ー大の里』。

昨日も記載したが、多くのファンが大の里有利と予想していたと思うし、私もその中の一人である。

それでも霧島はここで力を出せず負けるようならば今場所の角番脱出は夢のまた夢のだと思っていた。

大関の地位を維持したいならばこのくらいの試練を乗り越えなければ無理だということである。

そして立ち合い。
霧島得意の左前ミツを引くことに成功した。
正直この時点で私は『霧島が勝った』と思った。
しかも何ならそのまま電車道で持っていくと思ってしまった。

しかしこの形になっても攻め手がないのが今の霧島である。
2場所前の霧島ならば間違いなく勝っていたと思う。
前ミツを引くだけに終わるという残念ながらこれが今の霧島の力量である。

序盤戦1勝4敗。
かつて正代がここから巻き返して角番脱出というのが得意であったが、今の霧島の場合、1つ白星を手にしてもそれをきっかけに出来るように感じない。

それは今場所2日目に攻めの姿勢を貫いて白星を手にした翌日、尻もちをついて敗れているから余計そう感じさせてしまう。

数字上角番脱出は不可能ではない。
しかし現実的ではない。
期待が1つも持てない。

そして仮に今場所途中休場し、来場所特例復帰の場所に懸けるにしても10個白星を並べる未来は想像できない。

この先霧島はどうなってしまうのだろうか。
心配しかない状況である。

一方大の里は霧島に形を作られても身体を活かして前に圧力をかけ続けた。

圧力をかけること自体は良いと思うが、正直2場所前の霧島ならば出し投げで回り込むことが出来ただろうし、大の里としてもそこまで良い相撲ではないと感じている。

まぁとにもかくにも初の上位圏内、新三役で序盤戦4勝1敗は十分過ぎる結果ではあるのだが、注文したくなるのはそれだけ期待が大きい証拠と言えるか。

関脇陣は明暗が分かれた。

若元春は熱海富士を下して3勝目。
ケンカ四つ相手に差し勝ち、そして昨日の反省を踏まえて慎重に攻めていった。

これぞ若元春という相撲であり、貫禄勝ちと言える内容である。

阿炎は大栄翔に敗れて3勝2敗。
もろ手突きでいったが、大栄翔を後退させることができず、逆に攻められてしまった。

元々この両者、先場所までは大栄翔の方が番付が上であるため番狂わせでも何でもないが、大栄翔としてはちゃっかり(?)4勝1敗としている。

役力士との対戦は残り若元春、大の里だが、ここを連勝するようならば面白い存在になるだろう。

明日の注目の割は
琴櫻ー大の里』
この一番である。

役力士1敗同士の直接対決である。

過去2回の対戦は琴櫻が制しており、大の里の出足が琴櫻の絶対防御を崩せずにいる。

ポイントは大の里が出足で圧倒するのかそれとも琴櫻が止めるのかになるが、大の里が止まった後にどのような対応を見せるのかも注目である。

明日から中盤戦へ突入するが、琴櫻、豊昇龍そして若元春もこのまま白星を積み重ねて場所を引っ張っていってほしいと思っている(断っておくが大の里が琴櫻に負けてほしいと思っているわけではない)。

またおそらく偶然だろうが明日『宇良ー御嶽海』の全勝対決がここで組まれたのは良いことだと思う。
仮に両者このまま全勝のまま終盤戦で割が組めない、割崩しを防ぐことにも繋がるだろう。

少し落ち着きを取り戻しつつあるが、中盤戦以降どうなるか。