きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

479. 2022年春場所12日目を勝手に語る

本日注目の『御嶽海ー高安』。

昨日も記載したが、高安の精神面を考慮すると御嶽海有利と考えていたが、立ち合いからお互いに予想していない展開だった。

まず高安は左前ミツ狙い。
これに関しては高安自身右四つでも相撲を取ることが出来るし、何としても御嶽海を捕まえたいという思いがあったのだろう。

そして御嶽海は右張り差しを狙ったのかそれとも右手を出して高安の当たり止めたかったのか。

詳細は不明だが、右手は空を切り、御嶽海の立ち合いが完全に失敗し、そして高安が狙い澄まして右四つの形を作った。

上手も十分であり、この時点で高安絶対有利となった。

昨日春場所14日目は良い形になっても攻められず、翔猿に逆転負けした苦い経験があったため、それを活かしたのか攻め方も完璧だった。

拍子抜けするような展開だったが、本日高安の挙げた白星はかなり大きな意味を持つだろう。

まずは連敗しなかったこと。
これは初優勝を目指すならば絶対条件だった。

昨年春場所は連敗により自滅してしまい、初優勝を逃してしまった。

そして御嶽海との差を2つにしたこと。
まだ3敗は星の上では優勝の可能性が残る数字ではあるが、終盤戦の星の差2つはかなりの痛手である。

最後に平常心で相撲を取って白星に繋げたこと。
これは最初に挙げた連敗しなかったことにも通じる部分はあるが、自分の相撲をしっかり取ることが出来たので明日以降も気分良く臨むことが出来るだろう。

一方御嶽海は私が予想していた以上に高安を警戒しており、警戒しすぎたあまり自分の相撲を見失ってしまったか。

星の差2つとなり、再び自力優勝が消滅する形となったが、明日若隆景と割が組まれているため、最後まで腐らず臨んでほしいと思う。

もう一番1敗、2敗力士の直接対決『若隆景ー琴ノ若』は若隆景が地力で勝る結果となった。

本日は立ち合いから押し込まれたが余裕を持って残し、その後おっつけの力強さは今場所の若隆景を象徴する内容だった。

今場所は当たり前のように相手の攻めを受け止めている内容が続いているが、これが続けばいつでも大関へ昇進出来るのではないかと思わせる程である。

明日から大関戦3連戦だが、ここで3連勝して優勝しても何ら不思議ではない。

それほど今の若隆景は充実している。

一方琴ノ若は立ち合いの踏み込みは良かったのだが、左から小手に振った所で体制を悪くしてしまった。

左で抱え込んで右ハズのまま我慢すればまた違った展開になったと思うが、この辺りが今後の課題になってくるだろう。

本日は1敗、2敗の直接対決に目がいってしまうが『正代ー貴景勝』の大関同士の一番も見応えがあった。

とはいえ正代の圧勝だったのだが、本当に初日から4連敗していたのかと思わせるほど目の覚める内容だった。

これがここまで2敗くらいで来ていたら相当面白かっただろうと思わせるほど会心の相撲内容だった。

貴景勝の当たりに全く下がらず、踏み込み勝ちして右をすぐに差して電車道だった。

余談だがこれで正代は大関昇進以降、初めて大関に勝利した。

勝ち越しまであと1勝としたが、明日は琴ノ若と割が組まれた。

正代にとって比較的やり易いタイプだとは思うが、今場所の琴ノ若は確実に強くなっており、それが結果に結び付いているため油断はできない。

明日の注目の割は
『御嶽海ー若隆景』
この一番である。

若隆景にとっては最大の関門と言える相手である。

両者の今場所の相撲内容の最高値、そして過去の合い口を考慮すると若隆景が強さを見せていても御嶽海が有利だと思っている。

しかし本日御嶽海が敗れて星の差2つになってしまったことで、御嶽海の精神面はどうか。

昨日記載したが、この直接対決で勝った方が優勝と予想したのだが、若隆景が勝てばほぼ間違いないレベルにまで達するのではないだろうか。

もちろん高安が並走しているのだが、高安は明日の貴景勝、割が組まれるかどうか不明だが正代も苦手にしている。

そのため若隆景、高安を比較した場合、若隆景の方が優勝に近いと考えているが、それは御嶽海に勝ってからの話である。
とにもかくにも明日の御嶽海戦が重要だろう。

1敗の2力士に絞られた雰囲気を醸し出す中、3大関の存在が不気味である。

大関が意地を見せてまだまだ場所を荒らすのか。

今場所は予想も難しく、観戦していて楽しい。
残り3日間もしっかり楽しませてもらおう。