大相撲秋場所初日まで残り2日。
横綱照ノ富士の休場が表明されたが、これに関しては明日展望にて記載したいと思う。
先日今場所の焦点として新大関豊昇龍の四股名を挙げたが、新関脇琴ノ若も注目の力士の1名だろう。
上位圏内で連続して勝ち越しを決めており、小結昇進以降も勝ち越しを続けていた。
一桁勝ち越しに留まっていたため、期待からすると物足りなさを感じさせていたが、先場所三役で初めて勝ち越しを決め、関脇へ昇進を果たした。
ここまで小結で8勝⇒11勝と来ているため、大勝すれば大関昇進の可能性もあるのでは?と期待するファンも何名かは存在するだろう。
しかし現状は大関が3名在位しており、少し前までのように『誰でもいいから昇進してほしい』という思いは減少してきただろう。
秋場所は霧島、貴景勝の2名が角番のため、油断はできない状況ではあるが、霧島が新大関で負け越し、秋場所で仮に豊昇龍も不振となればますます『急いで昇進させる必要はない』という空気になるだろう。
琴ノ若としてはまず新関脇の場所で先場所終盤戦のような相撲を取り切ることが出来るかどうかがカギとなるだろう。
さて題名の通り、新関脇で二桁勝利を挙げた力士について触れていきたいと思う。
単刀直入に言えば過去『28名』が新関脇で二桁勝利を挙げている。
それなりに存在すると言って良いと思うが、その二桁勝利を挙げた力士の番付に目を向けると最終的に横綱へ昇進した力士が『7名』、大関へ昇進した力士(最高位大関)が『13名』、関脇に留まった力士が『8名』である。
これを見ると『新関脇で二桁=大関以上に昇進』とは言い難い結果と言える。
各々詳細は以下の通りである。
【横綱昇進】
成績 |
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12勝3敗 |
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10勝5敗 |
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11勝4敗 |
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11勝4敗 |
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10勝5敗 |
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若ノ花 |
10勝5敗 |
照ノ富士※ |
13勝2敗 |
【大関昇進】
成績 |
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栃光 |
10勝5敗 |
12勝3敗 |
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魁傑 |
10勝5敗 |
11勝4敗 |
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11勝4敗 |
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10勝5敗 |
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11勝4敗 |
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11勝4敗 |
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13勝2敗 |
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貴景勝※ |
11勝4敗 |
朝乃山※ |
10勝5敗 |
霧馬山※ |
12勝3敗(優勝) |
【関脇】
成績 |
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若前田 |
10勝5敗 |
10勝5敗 |
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10勝5敗 |
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10勝5敗 |
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11勝4敗 |
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妙義龍 |
10勝5敗 |
若隆景※ |
12勝3敗(優勝) |
若元春※ |
10勝5敗 |
※現役力士
四股名は当時
それぞれ平均白星(勝率)を見てみると
横綱昇進:11勝(0.733)
大関昇進:10.92勝(0.728)
関脇:10.375勝(0.692)
『やはり番付上位の方が勝率も高い』というわけでもないと思うが、一応番付通りの結果となっている。
というのも11勝以上して大関へ昇進出来なかった力士は、現役の若隆景を除けば『栃煌山だけ』となっている。
そのため新関脇で11勝以上という成績は一つカギとなる数字かもしれない。