きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

647. 大関同時昇進について

大相撲夏場所初日まであと2日。

相撲に関する話題も徐々に増えてきており、こちらとしても気分が高まっていくものである。

その中で不祥事が発覚しており、水を差す出来事であるが、その件に関しては触れずにいこうと思う。

 

さて先日『大栄翔の大関取り』について記載した。

夏場所の成績次第では十分に大関昇進の可能性が秘められていると思うが、それ以上に第一候補は『霧馬山』である。

小結で11勝→関脇で12勝(優勝)と今場所も11勝以上ならば大関昇進は間違いないと言えるのではないだろうか。

大関取り第一候補の霧馬山、そして大勝すればチャンスがある大栄翔だが、大関同時昇進についても可能性が全くないわけではないだろう。

年6場所制となった昭和33年以降、大関同時昇進は何組存在するだろうか。

詳細は以下の通りである。

 

【昭和37年初場所夏場所

四股名

栃ノ海

栃光

1場所目成績(番付)

9勝6敗(東関脇)

11勝4敗(西前頭4枚目)

2場所目成績(番付)

9勝6敗(西関脇)

10勝5敗(西小結)

3場所目成績(番付)

14勝1敗(西関脇)優勝

13勝2敗(西張出関脇)

合計

32勝13敗

34勝10敗

 

【昭和47年夏場所秋場所

四股名

輪島

貴ノ花

1場所目成績(番付)

12勝3敗(西関脇)優勝

11勝4敗(東小結)

2場所目成績(番付)

8勝7敗(東関脇)

12勝3敗(西関脇)

3場所目成績(番付)

13勝2敗(東張出関脇)

10勝5敗(東関脇)

合計

33勝12敗

33勝12敗

 

【昭和51年秋場所~昭和52年初場所

四股名

魁傑

若三杉

1場所目成績(番付)

14勝1敗(西前頭4枚目)優勝

11勝4敗(西関脇)

2場所目成績(番付)

11勝4敗(西関脇)

11勝4敗(東関脇)

3場所目成績(番付)

11勝4敗(西関脇)

11勝4敗(東関脇)

合計

36勝9敗

33勝12敗

※魁傑は再昇進

 

【平成5年秋場所~平成6年初場所

四股名

貴ノ浪

武蔵丸

1場所目成績(番付)

10勝5敗(西関脇)

8勝7敗(東関脇)

2場所目成績(番付)

12勝3敗(東関脇)

13勝2敗(西張出関脇)同点

3場所目成績(番付)

13勝2敗(西関脇)

12勝3敗(東関脇)

合計

35勝10敗

33勝12敗

 

【令和5年初場所~令和5年夏場所

四股名

霧馬山

大栄翔

1場所目成績(番付)

11勝4敗(東小結)

10勝5敗(西前頭筆頭)

2場所目成績(番付)

12勝3敗(東関脇2)優勝

12勝3敗(西小結2)同点

3場所目成績(番付)

(東関脇)

(東関脇2)

合計

 

 

 

過去は4組である。

平幕在位が絡んでいるケースは2組である。

面白いことに平幕在位が絡んでいる側の方が、3場所連続で三役を維持していた力士よりも3場所の合計白星は多い結果となっている。

目安と言われる『3場所33勝』と仮定するならば、霧馬山は10勝、大栄翔は11勝が必須である。

さらにここから大栄翔の合計白星が霧馬山を上回るとなれば、やはり12勝以上の大勝が必要となってくる。

過去4例しかないことを見てもわかるように、同時昇進は一筋縄にはいかないということである。

ましてやここ数場所は上位圏内で2場所連続二桁勝利を達成できる力士もほとんど存在しないのだから当然である。

だからこそ現在大関貴景勝1名だけに留まっているのである。

照ノ富士貴景勝の上位陣はここ1年を見ても2場所連続二桁勝利を達成しており、そういう意味ではやはり横綱大関は関脇以下とは別格といった所か。

久しぶりに上位圏内の関脇以下で2場所連続二桁勝利を達成した霧馬山、大栄翔。

いやが上にも期待したくなるだろう。

両者ともに健闘を祈っている。

 

余談だが、過去4組で必ずどちらか一方の力士が横綱へ昇進を果たしている(表の赤字の四股名)。

同時昇進を果たせば、この辺りも興味深いデータになるかもしれない。