きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

787. 2024年春場所初日を勝手に語る

本日より大相撲春場所が初日を迎えた。
今場所も好き勝手語っていきますのでよろしくお願いします。

さてここ最近おなじみの感情とでもいうのか、初日が始まったという実感があまり沸かない。
本日は16時の幕内前半戦からテレビで視聴していたが、気持ちが入り切らない感覚があった。

上位が顔を出すと徐々にこちらもエンジンがかかってきたわけだが、改めて1横綱4大関と番付が豪華だと感じた。

しかし上位陣が増えると、本日のように上位が立て続けに敗れるという日も訪れるものである。

初日早々1横綱2大関に土が付き、荒れる春場所本領発揮と言ったところか。

まず先場所の覇者 照ノ富士は錦木相手に不覚を取った。
両者ケンカ四つだが照ノ富士得意の右四つに組み、さらには上手も照ノ富士の方が早かった。

しかし錦木も上手を引いて残し、照ノ富士が上手を切るも錦木は瞬時に巻きかえに成功した。

錦木の腰の重さ、そして巧さが垣間見える一番となった。

照ノ富士としては昨年名古屋場所に敗れているとはいえ、錦木に対して苦手意識はないだろうし、むしろ動き回るタイプでもないので安心して取ることが出来る相手と言えるだろう。

しかしもろ差しを許し、その後残り腰も見られなかったため、本来の相撲とは程遠い展開である。

まだ初日のため何とも言い難いところはあるが、序盤でこれ以上落とすわけにはいかない。

大関陣は霧島、豊昇龍が黒星。

私自身優勝候補筆頭に挙げている霧島は阿炎の引きにばったり手をついてしまった。

霧島は相手の突っ張りを跳ね上げるのがうまい力士であるが、跳ね上げる前に阿炎がすぐに引いたため、それに対応する事が出来なかった。

場所前精力的に稽古を行っていたという報道もあっただけに残念な初日だが、とにもかくにも切り替えていくしかない。

豊昇龍は曲者の宇良相手に不覚。
立ち合いもろ手突きを選択したのは良かったと思うが、宇良に右を差されて慌てて前に出てしまった。

もう少しどっしり構えても良かったと思うが、宇良の巧さが光った一番とも言えた。

初日白星とした貴景勝琴ノ若

角番貴景勝は朝乃山を叩き込みで下したが、正直貴景勝云々よりも『朝乃山が脆い』というのが率直な感想である。

それこそ場所は始まったばかりだからこの一番だけで断定はできないが、それでも本日の朝乃山の一番を見ると大関復帰は夢のまた夢と感じさせる内容である。

もちろん相手は現在格上の大関であるが、こういった所を乗り越えていかないと上は見えてこないだろう。

一方貴景勝は立ち合いの当たりを見るとまだまだといったところか。

間合いを取るのがうまい力士であるため、本日も朝乃山に掴まらない間合いを保って相撲を取ることが出来たのは良かったか。

とにもかくにも白星が何よりの薬であるし、貴景勝は白星を積み重ねていけば調子を上げてくるタイプのため、初日白星としたのは大きいだろう。
相手が実力者の朝乃山ならば尚更だ。

今場所注目の新大関琴ノ若は熱海富士を下した。

呆気ない一番と言えば呆気ない一番だが、琴ノ若らしい一番とも言える。
最近の琴ノ若の相撲は相手の当たりを吸収するように受け止め、相手がバランスを崩したところを叩き込むという内容が多い。

そのため本日も琴ノ若らしい相撲と言えるのではないだろうか。

重圧のかかる初日に白星を挙げ、この先も白星を積み重ねていきたいところである。

関脇陣も明暗が分かれた。

大栄翔は分の良い明生相手に黒星。
いつもより突っ張りが軽いように見受けられ、明生を後退させる事が出来なかった。

平幕相手に出来るだけ落としたくないところだったが、初日から躓く形となった。

若元春は王鵬相手に力の差を見せつける内容だった。
本日の相撲を見ると先場所の勢いを持続させているように感じる。
もちろんまだ初日で相手も格下ではあるが。

平幕に目を向けると、自己最高位の平戸海、大の里が好発進と言える。

両者ともにこの先も攻めの姿勢を貫いて場所を盛り上げて欲しいところである。

明日の注目の割は
琴ノ若ー朝乃山』
この一番である。

両者相四つの右四つだが、組んだ時の地力は朝乃山の方が上だと思っている。

私は過去にブログで『朝乃山の右四つの完成度はまだ低い』という旨の投稿を何度もしているが、朝乃山以上に琴ノ若の方が低いと思っている。

おそらく琴ノ若はもろ差しを狙いにいくのではないかと思うが、正直ここで右四つに組んで朝乃山を倒さない限り、上の番付は見えてこないと思う。

私個人の思いとしては右四つに組んで堂々とした相撲を取ってほしいと思っているがはてさて。

まだ初日のため、状態に関して断定することは出来ないが、横綱大関としては序盤戦でそう簡単に星を落とすわけにはいかないだろう。

一日も早く上位陣安定の日を見たい思いがある。