きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

682. 2023年名古屋場所7日目を勝手に語る

ついに錦木が敗れ、場所が動いたと言えるか。

それにしても本日の錦木は『私の知っている錦木』だった。

琴ノ若相手にあっさりもろ差しを許し、自慢の腰の重さも活かすことが出来なかった。

本来の錦木の姿を見てある意味ホッとしているのだが、錦木にとっては初黒星を喫した翌日以降にどれだけの相撲を取ることが出来るのかがポイントではないだろうか。

6日目までの相撲が本物だったのか、それともいつもの錦木なのか。

ここから先が錦木にとって真価の問われる場所になるだろう。

一方錦木を圧倒した琴ノ若
昨日は大関取りの大栄翔を下し、本日は6日目まで最強だった錦木を下して一気に存在感を示している様子である。

ここ数場所関脇陣が優秀であるため、一桁勝ち越しでは中々アピール出来ずにいたが、今場所は躍り出るチャンスだろう。

上位圏内で1年以上勝ち越しを続けている力量、地力の高さはあるため、今場所きっかけに出来るかどうか。

残り2関脇との対戦、特に10連敗中の豊昇龍戦は鍵を握るだろう。

3関脇は5日ぶりに安泰。

注目の一番『豊昇龍ー朝乃山』は豊昇龍が意地を見せた。

昨日記載したが、私個人の思いとしては豊昇龍に勝ってほしい、というよりも勝たなければならないと思っていた。

最初の攻防の中で僅かに引いたときはどうかと思ったが、左四つ右上手を引いて余裕があったか。

投げもやや強引に見えたが、豪快に決めて朝乃山に厳しさを教えた一番となった。

こうやって記載すると私が朝乃山を嫌っているように感じるかもしれないがそれは誤解であり、あくまで豊昇龍が朝乃山の休場していた期間、上位で力をつけた事を知らしめてほしいという思いが強かった。

そう簡単に朝乃山の大関復帰が叶うならば、それこそ周りの力士はこの2年余り何をやっていたんだという話になる。

豊昇龍としても大関取りのためにここは落とすわけにはいかなかった。

これで豊昇龍は星の上でも先頭グループに立った。

途中出場の霧島が本調子ではないため、豊昇龍がこの先場所を引っ張ってほしいところである。

一方朝乃山は先場所の照ノ富士、大栄翔に続き、関脇以上には完敗となった。

もちろんこの1~2場所だけで全て評価出来るわけではないが、それでも現状の力量としては『関脇よりも劣っている』という評価になる。

今場所の相撲を見ると朝乃山自身は特に何も変わっていないだろうが、さすがに先場所までのように形を作らせてもらえないことが増えている。

以前阿炎、竜電の投稿をしたが、全員上位圏内に番付を戻すと勢いは止まっている。

いくら怪我による番付降下ではなく元大関とはいえ、2年のブランクはかなり大きいだろう。

朝乃山としては復帰以降初めて壁にぶち当たることになると思うが、この先の役力士との対戦どのように取り組んでいくのか見物である。

昨日2敗目を喫した大栄翔は曲者宇良を下して連敗せず。

土俵際しぶとい相手を深追いせず、冷静に相手を追い詰めていった。

とにもかくにも連敗せず、白星を積み重ねていきたいところだろう。

若元春は苦手の阿炎を下して5勝目。

阿炎の突っ張りを下から跳ね上げて最後は叩きを決めた。

昨日も記載したが、中々左四つに組めない展開が続いているが、それでも白星を積み重ねているのは地力がある証拠である。

平幕に目を向けると、玉鷲北勝富士が6勝目を挙げた。

玉鷲は北青鵬相手に力を出させることなく、うまく相撲を取った。
そして4日連続寄り切りの決まり手となったわけだが、まだまだこの力士は進化を続けるのか。

上位圏内での勝ち越しはやや難しくなってきたが、かつてもそう思っていた中で昨年秋場所に優勝を果たしているため、このまま白星を積み重ねていけば脅威となるか。

北勝富士もここ数場所、上位圏外でも負け越しが増えてきたが、9枚目まで落ちたらやはり頭一つ抜けているか。

特段強いといった内容ではなく、この地位ならば当然といったところか。

この番付付近での同格力士である玉鷲、高安といったところと割を組まれて白星を掴めるかどうかがまず鍵となるか。
その高安とは明日割が組まれているため見物である。

そしてその高安は錦富士に敗れて連敗。
今場所の優勝は無くなったと断言して良いのではないだろうか。

もちろんこの先全勝する可能性もゼロではないが、本日の相撲を見ていると厳しいと言わざるを得ない。

今年の春場所も7枚目の地位で連敗が響き、10勝に留まっている。

場所前に高安について投稿したが、この地位でも高安が絶対的に強いという事実が薄れつつある。

二桁勝つだけの力量はあるのだろうが、その先が見えてこない。
とにもかくにも連敗を止めたいところである。

そして『遠藤ー伯桜鵬』の新旧スピード出世対決は若手伯桜鵬に軍配が上がった。

今場所伯桜鵬は宝富士、竜電と左四つのベテランに敗れている。

特に竜電戦は相手の巧さに完敗だったため、本日遠藤戦も厳しいのではないかと予想していた。

しかし蓋を開けてみると伯桜鵬が先に上手を引き、遠藤の巧さを出させず速攻で圧倒した。

伯桜鵬は相撲技術の高さがある一方、相撲がやや大きい傾向もあった。

本日のような速攻相撲はまた一つ大きな武器になるのではないだろうか。

明日の注目の割は
『若元春ー琴ノ若
この一番である。

今場所での大関昇進を目指すならば関脇同士の直接対決まで星を落としたくない若元春。

そしてここ2日間、一気に存在感を示して関脇陣に割って入りたい琴ノ若

相撲内容の勢いは琴ノ若に感じるが、ここ数場所の安定感では若元春といったところか。

優勝争いの予想も難しいが、生き残りを考えたときにも重要な一番になるだろう。

冒頭の通り、錦木が敗れて場所が動いたと言えるだろう。

錦木が修正してくるならば錦木も優勝争いの候補となるが、本日のような私の知っている錦木ならばそれは遥か遠くの夢物語だろう。

玉鷲北勝富士にしてもまずはこの両者の直接対決がどうかという問題がある。

そして勝者がこの先も白星を積み重ねていった場合、役力士と割が組まれて結果を残せるかどうかは難しいところである。

やはり豊昇龍を筆頭に関脇陣が場所を引っ張る展開になるのか。
そこに琴ノ若も割って入るのか。

誰が優勝するのかはわからないが、役力士から誕生しそうな雰囲気を醸し出しているがはてさて…