きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

743. 2023年九州場所中日を勝手に語る

日々場所が動いているというか、崩壊しつつあるのではないかと感じさせる中日だった。

2大関3関脇が黒星。

気が付けば役力士に全勝どころか1敗力士も消滅した。
1敗で単独先頭が平幕の一山本という展開で折り返すことになった。

まず大関陣から目を向けると、連覇を狙う貴景勝が本日から出場してきた朝乃山に敗れて3敗目。

昨日も記載したが、ここで朝乃山に落とすようならば今場所の貴景勝の綱取り、優勝は絶望的だろう。

朝乃山が実力者であり、また朝乃山の状態もどの程度なのか不明であるため、やりにくさはあっただろう。

しかし連覇、横綱を狙うからにはそんなこと言っていられない。
ここまで7日間相撲を取っていない力士に敗れるようならば、残念ながら現状の貴景勝はそれまでだったということだ。

本日は内容云々ではなく、とにかく勝たなければいけなかったと思っている。

周りも崩れているし、現状の数字上でもまだまだチャンスは残されているだろう。

しかし数字以上に絶望的と言わざるを得ない状況に陥っていると思う。
それだけ朝乃山に敗れた印象は私個人としては悪いと思っているし、連敗も痛い。

もちろん今場所で貴景勝の相撲人生が終わるわけではない。
来場所以降に繋げるという意味でもここで完全崩壊するわけにはいかない。
出来るだけ白星は積み重ねていきたいところだろう。

一方朝乃山が勝ち越しには後がない状況からのスタートで白星を挙げた。

本日の相撲を見ると、自分から攻める場面は皆無と言って良いだろう。

貴景勝の攻めに崩れかける場面もあったが、何とか凌ぐことが出来た。

磐石とは言い難いが、とりあえず『相撲は取れる』印象を受けた。

日々後がない状況で明日も大関と割が組まれているが、昨日も記載したように、朝乃山が三役復帰、大関復帰のためには残された時間も少ない。

もちろん怪我を悪化させては元も子もないが、相撲を取ることが出来るなら一つでも多く白星を掴みたいといったところだろう。

1敗の豊昇龍がこのところ3連敗中だった錦木に敗れて2敗目。

四つに組んでは分が悪いと思い、立ち合いから突き放していった。

これが功を奏して土俵際まで攻め込んでいったが、最後足が流れてしまった。

内容が良かっただけに勿体ない一番だし、また結果的に周りが崩れている中で1敗を守るチャンスを逃したのが痛手である。

内容は良かったため、とにもかくにも切り替えいきたいところ。

本日大関、関脇で唯一白星を挙げた霧島。
大関、関脇が敗れている中で最後に土俵へ上がったが、しっかり土俵を締めた。

先場所敗れている北勝富士相手であり、先場所は引いて呼び込んでしまったが、今場所は我慢して相撲を取ることが出来た。

初黒星を喫した後、やや相撲が崩れているように見受けられたが、ここ2日間は良い流れである。

先頭とは星の差1つのため、このまま食らい付いていきたいところである。

全滅した関脇陣。
昨日初黒星を喫した琴ノ若は正代に敗れて連敗。

昨日の黒星を引きずっていたのか、立ち合いから突き放していくも、上体だけで攻めている様子だった。

ここまで腰の重さを活かしており、どちらかといえば攻めよりも守りの相撲が光っていた。

昨日初黒星を喫したことで攻めの意識が悪い方向に出てしまったか。

本日は対戦相手の正代も良かったし、琴ノ若が特段悪いというわけではないが、如何せんこの先大関との割も組まれるため、このまま崩れてしまうのではないかという不安がある。

明日以降修正することは出来るだろうか。

一方対戦相手の正代はこれで3関脇全員に連敗となる土をつけている。

毎場所そうだが、正代と対戦する相手は割が組まれるタイミングによって展開が大きく変わると言える。

もし3大関が中盤戦以降に正代と割が組まれていれば、正代の餌食になっていたかもしれない。

この力士は本当に読めない力士である。

大栄翔は阿炎に敗れて3敗目。
大栄翔の負けパターンの一つとも言える展開だった。

大栄翔の最大の課題は土俵際である。
相手が阿炎ならば尚更だ。

良い時の大栄翔は土俵際もしっかり注意を払っているが、黒星が混んで来ると本日のような展開に陥りやすい。

初黒星を喫してから流れが悪くなっているが、この先修正出来るかどうか。

若元春が豪ノ山に敗れて3連敗となり3勝5敗。

豪ノ山に当たり負け、さらには差し負けてしまったため、まるで相撲にならなかった。

今場所は粘りもあまり見られず、若元春らしい相撲が影を潜めている。

二桁に後がないのはもちろんのこと、このままでは勝ち越しも危うい展開である。

この先大関、関脇との割も組まれていくため、対戦相手はより厳しくなっていくがどうなるか。

唯一1敗を守り、単独先頭に立った一山本。
本日は苦手の宝富士戦だったが、宝富士の左をうまく封じて白星を掴んだ。

先場所の十両優勝の勢いそのままに今場所も勢いを継続させている様子である。

身体の動きはかなり良いが、さすがにこのまま独走していく展開は想像しにくい。

まずは明日勝ち越しを決められるかどうかだろう。

豊昇龍のところで触れていなかったが、錦木も何気にと言っては失礼だが、本日勝って6勝目である。

正直今場所2日目までの相撲を見たとき『錦木の勢いは先場所の10日目で終わったな』と思っていた。

しかし3日目以降は相撲内容にも厳しさが増しており、これで4場所連続大関戦勝利である。

まだまだこれでも錦木にとっては発展途上なのか。

明日の注目の割は
『霧島ー朝乃山』
この一番である。

霧島としては貴景勝同様、ここで落とすようならば優勝はかなり厳しい。

上記の通り、本日の朝乃山は相撲を取ることが出来ているが、攻める場面はなかった。

元々朝乃山は押し相撲を不得手としているため、明日の霧島戦ではどのように挑んでいくのか注目である。

霧島としてはここ2日間は比較的良いため、明日も勝って流れに乗っていきたいところだろう。

冒頭の通り、何だかんだで崩壊してしまう場所になってしまうのではないかという不安がある。

明日から後半戦へ突入し、役力士同士の割も組まれていくため、必然的に誰かが黒星を喫する展開にはなる。

そこで抜け出す力士が誰になるのか。
それとも共倒れになって下位の力士が優勝する展開になってしまうのか。

私個人としては役力士の誰かが優勝してほしいという気持ちが強いがはてさて…