きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

786. 2024年大相撲春場所展望

大相撲春場所が明日から初日を迎える。

1年前の春場所は1横綱1大関であり、しかも結果的に横綱大関が不在になってしまった。

あれから1年が経過し、上位陣の顔触れに大きな変化はなくても、番付上では大きな変化を遂げた。

1横綱4大関と豪華になったため楽しみである。

今場所焦点となるのは新大関琴ノ若だろう。
ここ2場所の安定感は目を見張るものがある。

今場所も先場所までの力を発揮すれば二桁は問題ないと思うが、優勝争いとなればどうなるか。

守りの強さに関しては現役でもトップクラスだと思うが、ここからさらに上の番付を目指すならば攻めの強さ、四つの技量も求められるだろう。

根は右四つだが、四つの技量に関しては正直そこまで高いとは言えない。

横綱と比較するのもなんだが、先場所照ノ富士戦でそれは露呈されている。
またタイプは異なるが霧島と比較しても四つの巧さに関しては劣ると思う。

大関の場所でいきなり全てを求めるのも酷だが、琴ノ若が優勝するためにはこれらが必要になってくるだろう。

先場所優勝を果たした照ノ富士
先場所の終盤戦は圧巻の一言だが、如何せんここ最近の流れを考慮すると2場所連続で好成績を残すイメージが沸かない。

照ノ富士の場合自分自身との闘いであり、本調子ならば優勝候補筆頭は間違いないだろう。

先場所の序盤戦は盤石とは程遠い中でも白星を積み重ね、それが終盤戦に繋がったため、今場所も序盤戦が鍵となるだろう。

綱取りは一旦白紙となった霧島。
先場所千秋楽は照ノ富士との力の差をまざまざと見せ付けられたが、悔しさをバネにする事が出来るかどうか。

先場所は結果的に前半戦の取りこぼしも響いてしまった。
元々霧島は後半戦尻上がりに調子を上げてくる傾向があるが、序盤戦取りこぼしを避けていきたいところである。

先場所終盤戦で悔しい途中休場となった豊昇龍は正直優勝争いという点ではあまりイメージが沸かない。

相撲内容によるものなのか、大関昇進以降の成績の問題なのか私自身もはっきりしないが、先場所のように白星を積み重ねていけばチャンスはあるだろう。

角番貴景勝は首の怪我により稽古不足が報道されている。
先場所の上位陣の充実度、そして本人の状態を考えると厳しい場所になるかもしれない。
如何せん首の怪我の場合、本当の意味での完全復調は金輪際訪れることはないかもしれない。

それでも貴景勝の場合、精神論にはなるが気持ち一つ、白星を積み重ねることで流れを変える事の出来る力士である。

苦しい場所は過去に何度も乗り越えてきたため、今場所も貴景勝の精神力に期待したい。
とはいえ優勝争いという点では厳しいと言わざるを得ないか。

関脇は大栄翔と若元春。
若元春は2場所ぶりだが、先場所の相撲を見るとやはり関脇が似合う力士である。

大栄翔、若元春ともに上の番付を狙うためには二桁が目標になると思うが、1横綱4大関のため難易度は上がっている。
顔触れ自体には大きな変化はないため、むしろ挑戦者という気持ちを全面に出せるのは良いことか。

平幕上位に目を向けると、朝乃山が西の筆頭に戻してきた。
如何せん最近の朝乃山は怪我が多いため、皆勤すら危うい状況である。

現在も怪我の具合は不明だが、まずは三役復帰を目指したいところである。

熱海富士が先場所同様上位圏内に位置している。
先場所は大関戦全敗だったが、同格相手にはある程度白星を積み重ねることが出来た。
今場所は上位相手にも一泡吹かすことが出来るかどうか。

明生、隆の勝といったかつて関脇常連だった2名も現在の上位の顔触れで活躍出来るかどうか。

先場所新入幕の大の里は上位圏外ではあるが、番付を大きく上昇させた。

先場所はさすがに役力士には跳ね返されたが、明生、隆の勝、玉鷲といった実力者からは白星を挙げている。
まだまだ粗削りだが、今場所も注目である。

新入幕の尊富士に関しては先日ブログでも記載したが、新十両1場所通過は凄いことではあっても、将来を約束された過去の事例はない。

どれだけ力を発揮できるか楽しみである。

また新入幕では跳ね返された北の若、狼雅にも期待したいところである。

そして髙安。
またまた平幕中位に番付を落とし、いつも通りある程度大勝ちしてくるか。

とはいえ2年前の九州場所で優勝争いして以降、平幕中位でも10勝が限度になりつつある(昨年秋場所も一応優勝争いしたが10勝だった)。

年齢も年齢のためかなり厳しいと思うが、今場所も期待するファンは多いのではないだろうか。

はじめに言っておくと私は中盤戦を終えて最低でも9勝1敗、そしてここから役力士との対戦に勝ち続けて初めて『優勝争いという土俵に立つことが出来るレベル』だと思っているため、場所前は全く期待していないと言っておこう(髙安否定ではないのであしからず)。

さてその優勝予想だが
・本命:霧島
・対抗:琴ノ若
このように期待する。

安定した成績を残しそうなのが上記2名、そしてどちらが優勝かとなれば霧島だと思うためこのように予想した。
厳密に言えば琴ノ若は安定した成績で優勝争いには顔を出すが、優勝には届かないというイメージがある。

照ノ富士が序盤戦無傷ならば俄然照ノ富士を本命に置きたいところだが、ここ最近の流れを考慮すると難しいと予想。

春場所は3年連続で関脇が制しており、さらには12勝による優勝である。

『荒れる春場所』となるのかどうか注目である。