きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

758. 寺尾の凄さ

元関脇寺尾が12月17日に逝去した。
この訃報は12月17日の23時頃にスマホの速報ニュースとして通知が届いたことで知ることになった。

入退院を繰り返しているという話を聞いたことはあるが、まさかこんなに早くこの世を去るとは思わなかった。

寺尾といえば突っ張りを武器に現役時代はかなりの人気力士だった。
そして親方になってからもその人気は変わらず、わかりやすい解説は私自身も楽しみであった。

そして今回寺尾が逝去したことで改めて凄い力士だったという事を認識させられた。

それは『相撲に興味がない人でも寺尾を知っている』ということである。

同じ職場で『寺尾は知ってるわ』と発言する方が多かった。
そして『井筒三兄弟』のことを聞いても『兄弟も相撲やってたの?』という流れまでがお決まりであった。

寺尾は横綱はおろか大関でもなく、最高位は関脇である。
次男の逆鉾と最高位は同じだが、関脇の在位数、成績、三賞の数を考慮すれば逆鉾の方が結果を残したとも言えるだろう(もちろん寺尾は『鉄人』として様々な記録があるが)。

それでも知名度は間違いなく寺尾の方が上である。
容姿が整っているから、相撲っぷりが良いから等様々な理由があるかもしれないが、関脇以下でこれだけの知名度は相当である。

そして寺尾を語る上で有名な取り組みが『千代の富士』と『貴乃花(当時貴花田)』の時の第一人者2名との取り組みである。

2番ともに寺尾が負けた取り組みであるが、認知度はかなりのものである。

寺尾を語る上でこの2番は有名な取り組みだし、千代の富士貴乃花を語る上でも有名な取り組みである。

寺尾の凄さを再認識出来たが、とにもかくにも残念でならない。

御冥福をお祈りします。