今年も残すところ2週間程だが、年末に差し掛かるからといって正直私自身としては大きな影響はない。
12月は1週間に1回投稿を目標としているため本日も投稿するが、前回同様十両に関する話題である。
私自身、主に幕内の取組結果、記録に関して触れることが多いが、十両以下でも気になることがあるという事はそれだけ幕内以外でも注目力士が存在するという証拠か。
最近注目される力士の中の1人として『大の里』が挙げられるだろう。
秋場所が新十両であり、秋場所、九州場所と惜しくも優勝を逃したが、2場所連続12勝と力を示すことが出来たと言えるだろう。
十両で2場所連続12勝はどれだけ珍しい記録なのか。
年6場所となった昭和33年以降では以下の通りである。
場所 |
1場所目成績 |
2場所目成績 |
最高位 |
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昭和34年秋・九 |
東十両10枚目 13勝2敗 |
東十両3枚目 13勝2敗(優勝) |
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昭和45年初・春 |
東十両9枚目 12勝3敗 |
西十両筆頭 14勝1敗(優勝) |
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昭和45年夏・名 |
金剛 |
東十両11枚目 12勝3敗(優勝) |
西十両3枚目 12勝3敗(優勝) |
関脇 |
平成10年九 平成11年初 |
西十両11枚目 12勝3敗(優勝) |
西十両筆頭 14勝1敗(優勝) |
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平成12年夏・名 |
東十両11枚目 12勝3敗(優勝) |
東十両筆頭 13勝2敗(優勝) |
関脇 |
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平成26年名・秋 |
東十両12枚目 13勝2敗(優勝) |
西十両5枚目 15戦全勝(優勝) |
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平成31年初・春 |
志摩ノ海 |
東十両11枚目 13勝2敗(優勝) |
東十両筆頭 13勝2敗(優勝) |
前頭3枚目 |
令和5年初・春 |
朝乃山 |
西十両12枚目 14勝1敗(優勝) |
東十両筆頭 13勝2敗 |
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令和5年秋・九 |
大の里 |
東十両14枚目 12勝3敗 |
東十両5枚目 12勝3敗 |
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今回の大の里で『9回目』である。
率直な感想としては『思ったより少ない』である。
十両で連覇している力士は過去に『14回』のため、それ以下の数字である。
十両の場合、10勝や11勝における優勝も頻繁にあるため、必ずしも『優勝=12勝以上』とはならないのである。
播竜山、鷲羽山、久島海の3名は10勝と11勝による連覇を達成している。
そのため十両で2場所連続12勝以上はある意味連覇よりも難しいという事である。
過去の達成者は志摩ノ海を除き関脇以上である。
この中には大横綱 大鵬の四股名もあるが、大関に目を向けると大受、雅山、栃ノ心、朝乃山と全員在位数1桁場所の短命大関である(朝乃山の場合少し事情は異なるかもしれないが)。何となく嫌なデータと言えるか。
また大の里は2場所連続12勝を果たした力士の中で唯一『2場所ともに優勝のない力士』である。
これは勝負弱いという事に繋がるのだろうか。
過去の事例からすれば三役の確率が高いが、大の里の期待値は関脇に留まるものではないだろう。
まずは来年初場所の新入幕でどれほどの活躍を見せてくれるのか。
九州場所は北の若、狼雅といった期待の若手が跳ね返されたため、大の里は幕内でも力を示してほしいところである。