きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

329. 2021年夏場所2日目を勝手に語る

大関陣は2日目にして早くも3人が黒星を喫した。

まず昨日注目の割と記載した『貴景勝ー御嶽海』だが、御嶽海が我慢勝ちした。

貴景勝は立ち合いの当たり、その後の攻めも決して悪くなく、御嶽海に右を差されかけても我慢して引かずに攻め返した。

しかし御嶽海も右差しを果たせず攻め返されても引くことなく、我慢し続けて最後は右を覗かせて攻め勝つことが出来た。

最後は貴景勝が我慢出来ず叩く形となったが、さすがにあの場面で押し返すのは難しかったとも見える内容だった。

貴景勝云々よりも御嶽海を褒める一番ではないだろうか。

そして毎場所恒例とも言えるが、なぜこの相撲が取れるのに関脇以下に留まるかという話である。
とりあえず今場所も期待せずに見ていくとしよう。

一方貴景勝は鬼門の2日目に敗れ、今場所も序盤戦で黒星を喫してしまったが、決して悪い内容ではないため、とにかく切り替えて臨むしかないだろう。

朝乃山はケンカ四つの明生相手に不覚を取った。

差し手争いに敗れ、もろ差しを許し、右はおっつけて強引に攻めていったが、明生にうまく掬われて逆転を許した。

立ち合いの踏み込み自体は悪くないが、上手ではなく差し手主体の相撲が悪い方向へと向かってしまった。

もろ差しを許してもしっかり前ミツを引き付けていれば展開も変わっただろう。

毎場所のように記載しているが、もっと左前ミツに拘ってほしいところである。

角番正代は若隆景に完璧な相撲を取られて黒星。

左を差そうとしても若隆景がうまくおっつけてそれを許さず、正代は受ける一方だった。

元々胸を出しながら相撲を取る力士であり、今さら修正するのも無理な話だが、角番で序盤に早々1敗を喫したのは痛い。

とにもかくにも序盤戦でこれ以上星を落とすわけにはいかない。

唯一大関陣で連勝スタートを切った照ノ富士は危なげない相撲だった。

右を差すことに拘らず突き放していき、流れの中で右を差して腕を返して圧倒した。

北勝富士は難敵とはいえ、幕内復帰を果たしてからは4戦4勝と圧倒しているため、照ノ富士としては自信を持って臨めただろう。

昨日はやや強引な相撲だったが本日は完勝であり、残りの大関が黒星を喫したため、2日目にして早くも照ノ富士にとって追い風となったか。

とはいえまだまだ先は長い。
膝に負担のかかる相撲だけは避けたいところである。

両関脇は明暗が分かれた。

高安は千代の国相手に苦戦を強いられたが白星を掴んだ。

両者突き押しの展開となり、高安が圧力勝ちしていたが、無駄に叩く動きが多く見受けられた。

本日は白星を掴んだが、安易な引き、叩きは墓穴を掘る可能性も高い。
明日以降修正していきたいところ。

隆の勝は翔猿相手に不覚を取った。

得意の右を覗いているのにも関わらず叩いて墓穴を掘ってしまった。

本来ならば左からおっつけて翔猿の上体を起こしたいところだったが、安易に叩いて呼び込んでしまった。

苦手意識がそうさせてしまったのか楽に勝ちたい気持ちがそうさせてしまったのかは不明だが、いずれにしても痛い黒星である。

明日の注目の割は
『朝乃山ー若隆景』
貴景勝北勝富士
『正代ー大栄翔』
本日敗れた3大関の取り組みであり、全員苦手と呼べる相手である。

朝乃山は対戦回数が少なく苦手とは言い難いが、安易な右差しは若隆景のおっつけの餌食になる可能性が高い。

立ち合い踏み込み、圧力をかけることが重要だろうが、本日のように廻しを引けない常態で攻めた場合、逆転を許す可能性も高い。
慌てずどっしり構えて攻めることが重要だろう。

貴景勝大関昇進以降、3勝6敗と苦手にしている北勝富士である。

押しの威力、下から攻める巧さに関しては貴景勝の方が上であり、ここまで苦戦を強いられる相手でもないと思うのだが、とにかく安易な引き、叩きだけは避けなければならない。
我慢して愚直に押していけるかどうか。

角番の正代は序盤戦で連敗は避けたいところだが、鬼門とも呼べる相手である。

胸から当たっていくため、大栄翔としては押しやすいのだろう。

正直番付上位の正代が勝つイメージが沸かないのだが、何か対策を立てる必要があるだろう。
とにかく顎を上げずに踏み込むことだろう。

上記の通り、早くも照ノ富士に追い風となる展開であるが、照ノ富士もこのままいくとは考えづらい。

場所前の展望にも記載したが、私は『照ノ富士と朝乃山以外の誰か』が優勝すると考えているがはてさて。

序盤戦まだまだ荒れることだろう。