きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

708. 2023年秋場所5日目を勝手に語る

序盤戦が終了し、平幕も含めて全勝力士が消滅した。

大関陣は今場所初めての安泰となった。

貴景勝は難敵阿炎との対戦。
立ち合いはもろ手突きを選択したのか、阿炎がすぐに引いてきたところをうまく対応した。

阿炎の突きにも下がらず、引きにも対応できる良い立ち合いが出来たのではないだろうか。

序盤戦は本来の貴景勝からすると万全と言い難い内容かもしれないが、それでも4勝1敗としている辺りさすがといったところか。

結果的に現状星の上でも先頭であり、優勝争いでも期待したいところだが、まだまだ強敵は続くため、ひとまずの目標は角番脱出か。

連敗中だった霧島が朝乃山を下して序盤戦白星先行とした。

久しぶりに霧島らしい食い下がる相撲を見たような気がする。

立ち合い突っ張ってから流れ良く左上手を引き、朝乃山に胸を合わされかけたが十分な体勢は許さず、頭をつけて自分十分相手不十分の形を作ることが出来た。

霧島は四つだけでなく突っ張りの威力が増したため、大関へ昇進出来たと思っているが、それでも根本の強さは四つにある。

それを示したような一番だった。

本日のような相撲を取ることが出来れば本来ならば角番脱出など容易いことだと思うし、霧島は三役時代も後半戦に強い傾向があったため、期待したいところである。

朝乃山は3連敗。
特に大関戦は相手に攻められる一方である。

やはり現状の朝乃山は言い方は悪いがこの程度なのだろうか。

先場所の霧島戦、今場所の琴ノ若戦を見たらそうは思えないのだが、結果としては3連敗である。

明日も大関戦だが、一矢報いることは出来るだろうか。

3連敗を喫していた豊昇龍が玉鷲を下して連敗を止めた。

本日もややばたついた展開ではあったものの、攻めの姿勢を貫いていた。

連日の相撲で守っても勝てない、攻めても勝てないという悪循環だったため、さらに消極的になる可能性もあったが、攻めに対する迷いはなかった様子である。

磐石とは言い難いがとにもかくにも連敗を止めて、白星を積み重ねていくことが一番の薬だろう。

中盤戦以降の巻き返しに期待である。

関脇陣に目を向けると、ここまで素晴らしい相撲を続けていた琴ノ若が翔猿に敗れて2敗。

左上手の求め方が雑だし、その後引いてしまい、焦って前に出るところを叩かれてしまった。

今場所の琴ノ若からは想像も出来ないほど雑な相撲内容だった。

正直かなり勿体ない一番ではないだろうか。
とにもかくにも切り替えて臨むしかないだろう。

若元春のエンジンがかかってきたか。

ここ2場所連敗中の錦木相手に改めて『若元春は左四つに組めば強い』と教えてくれた一番に感じた。

錦木も左四つ得意であり、ここ数場所組めば力強さを発揮するのは周知の事実である。

昨日も記載したが、錦木が力強い相撲で勝っても良い意味で驚かなくなった。

その錦木相手に左四つに組んで堂々とした内容で勝つのだから若元春も間違いなく強い力士である。

連敗スタートの時点では心配させたが、中盤戦以降楽しみな存在である。

昨日復調したかに思われた大栄翔は良いところなく隆の勝に敗れた。

今場所の大栄翔は突っ張りの威力が感じられない。
当たりも弱いのだろう。

ここまで連勝なく黒星先行で中盤戦へ突入するが、大栄翔にとっては苦しい展開となっている。

明日の注目の割は
『霧島ー正代』
この一番である。

本日良い相撲を取った霧島だが、明日は霧島にとって分の悪い相手である。

2日前正代について記載したが、正代は白星を積み重ねることで波に乗る力士のため、対戦する相手にとっては正代と割が組まれるタイミングが重要になってくる。

そういった意味で正代はここ2日間連勝としているため、霧島にとっては喜ばしくない状況である。

本日のようにしっかり踏み込んで頭をつける展開になれば良いと思うが、正代の出足、また土俵際に注意しなければならない。

幕内全体で見ると、現状黒星先行だったとしても調子の良い力士は存在するし、星の上でも好調な力士でもこのまま抜け出しそうな力士の予想は中々難しい。

終わってみれば役力士数名が抜け出すというのが理想であるが、中盤戦どのような展開になるだろうか。