きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

736. 2023年九州場所3日目を勝手に語る

本日も3大関3関脇安泰。

大関陣から振り返ると、貴景勝が宇良相手に完勝。

相手を正面に置いて突っ張りで圧倒した。
足も出ているし、危ない最高の相撲内容だろう。

貴景勝大関昇進以降、初日から3連勝は3回目である。

今場所で大関在位27場所のため、如何に貴景勝にとって序盤戦が鬼門かという話だが、ここまで3日間は我慢も出来ているし良い展開だろう。

連覇に向けてこのまま白星を積み重ねていきたいところである。

霧島はやや合い口の悪い正代相手に完勝。

立ち合いは珍しくもろ差し狙いだったか。
もろ差しの形は果たせずとも右おっつけが強烈であり、正代に相撲を取らせなかった。

今場所の霧島は速くて強い。
霧島は比較的長い相撲を取ることも多い力士だが、今場所ここまで3日間は速攻相撲である。

自信を持って取り組んでいるように感じるし、この先も期待である。

豊昇龍はこのところ連敗中の北勝富士を下して3連勝。
四つに組み止めて攻めるという展開ではなかったが、北勝富士の当たりを止めたところである程度余裕はあったか。

安易な引きは危険だと思っていたが、最後の叩きも余裕を感じた。

磐石ではないかもしれないが、貴景勝、霧島に遅れることなく白星を積み重ねているのは大きい。

白星を積み重ねていくことで、大関の重圧にも打ち勝つ事が出来るだろう。

関脇陣に目を向けると、大栄翔が高安を下して3連勝。

大栄翔の足が揃っている中で引かれた時はどうかと思ったが、よく残して反撃に転じた。

手も足もしっかり出ているし、残す場面はしっかり残すし、今場所の大栄翔はかなり良いか。

琴ノ若が明生十分の形を許しながらも逆転勝ちで3連勝。

両者ケンカ四つであり、明生十分の左四つを許し、かなり厳しい状況だったが、土俵際のしぶとさも琴ノ若の持ち味である。

磐石とは言い難いが、危ない相撲をモノにしたことは大きいだろう。

ここまで右四つに組んでの白星はないため、ここらで自分の形で白星を掴めばこの先勢い付く可能性も高い。

若元春が翔猿を下して2勝目。
離れる展開になっても深追いすることなく、しっかり左四つに組んでから勝負を決めた。

焦ることなく自分の相撲に集中出来ている様子である。

平幕に目を向けると、豪ノ山が阿武咲を圧倒して初白星。

豪ノ山の現状の力量は『上位圏内の力量があるかないかの境目』といったところだと思う。

そのため先場所は大関には完敗したものの、ある程度役力士と組まれながらも勝ち越しを決めた。

昨日までの2日間は阿炎、大栄翔と役力士に敗れた。
とはいえ豪ノ山が弱いかと言われたらそうではなく、力は出し切っているし、勝っていてもおかしくないレベルだった。
阿炎には完敗したが、この一番は阿炎を褒めるべき一番だった。

単純に現状上記2名と地力の差があるといったところである。

その中本日の対戦相手が阿武咲。
阿武咲も力量としては上位圏内の力量があるかないかの境目といったところだろう。

それでも阿武咲には豪ノ山と異なり経験値があるため、上位経験も豊富である。

豪ノ山としてはまずこういった力士相手に白星を掴めるかどうか、それが注目点だった。

しかし蓋を開けてみれば豪ノ山の圧勝である。
同じ押し相撲の実力者を圧倒したのは自信になるだろう。

間違いなく豪ノ山も力をつけている力士である。
この先も変わらず力を出し切ってほしいと思う。

そして先場所活躍した熱海富士が強い。
入幕3場所目にして早くも自分の型を確立させているように感じる。

どの力士にもある程度得意の型があるが、熱海富士の右四つは見ていて安心感がある。

こういった安心感は三役以上で見られる事が多いのだが、熱海富士には早くもその安心感がある。

まだ3日目とはいえ、平幕中位辺りならば頭一つ抜けているかもしれない。

ここまで3日間を見る限り、先場所の活躍はフロックではないと証明できているだろう。

明日の注目の割は
貴景勝ー明生』
この一番である。

このところ3連勝中の相手、そして明生は今場所ここまで3連敗と白星なしの結果だが、昨年、一昨年の九州場所にて貴景勝は明生に黒星を喫している。

昨年、一昨年の貴景勝九州場所の成績はともに12勝3敗であり、次点以上の成績を残している。

先場所も攻め込まれる相撲だったため、貴景勝にとって少しやりにくい相手と言える。

貴景勝ここまで3日間、内容も伴った3連勝のため、ここを乗り切ることが出来るかどうか注目である。

昨日も記載したが、序盤戦とはいえ、大関、関脇の活躍が光るため、ぜひともこのままいってほしいと思う。

今場所は良い場所になると確信しているのだがはてさて…