きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

712. 2023年秋場所中日を勝手に語る

良いと思った力士が次の日敗れてしまう。
連日この繰り返しである。

そして追い討ちをかけるかのごとく大関が全滅。

貴景勝、霧島にとっては何としても2敗を死守したかったのだが、これが合い口というものか。

貴景勝はこのところ4連敗中の翔猿が相手だった。
翔猿に動き負けているのはもちろんのこと、単純に押し負けてもいるように感じた。

貴景勝は小兵力士相手に様子を見ながら押していくのが得意だが、押し負けるものだから劣勢になってしまう。

そこから焦って攻めようとしても翔猿の動きについていくことが出来ないという悪循環に陥っていた。

連敗で5勝3敗となり、優勝争いはもちろんのこと、この先役力士との割を残す中で角番脱出も暗雲が立ち込める展開である。

しかもそれ以上に心配なのが足を負傷してしまったか。
怪我が多いのも気掛かりだし、まず今場所皆勤できるのかどうかという心配もある。

人一倍気持ちの強い力士ではあるが、後半戦不安材料しか揃っていないように感じてしまう。

霧島は過去1勝8敗と合い口の悪い隆の勝相手に一方的な相撲で敗れた。

最後の対戦は昨年の名古屋場所であり、その場所では霧島が勝利している。

そしてこの1年で力関係は逆転しているため、意識することなければ問題ないと思っていたが、合い口というものは中々ひっくり返ることがないということか。

立ち合いの踏み込みは良かったと思うが、引いてしまって墓穴を掘った。

ここ3日間連勝とし、調子も上向きだっただけに残念としか言いようがない。

霧島の場合、4勝3敗から優勝した実績もあるためこの先どうなるか。

如何せん今場所、このまま突っ走りそうな力士が存在しないため予想が難しい。

豊昇龍が3勝5敗とかなり苦しい。
しかも内容も最悪である。

本日は立ち合い変化を見せたが、変化自体は三役時代からちょくちょく見せていた事である。

この力士の変化は賛否あるが、何だかんだで確実に白星へ結び付けることが多かった。

しかし本日の変化は明らかに迷いが生じて中途半端だった。

連勝したことで少し立ち直ったかに見えたが、その時も磐石とは言い難い内容だった。

再び連敗を喫し、相撲内容も崩壊しつつあるが、後半戦立て直す事が出来るのだろうか。

関脇で2敗の若元春は玉鷲を下して2敗を死守。

本日は玉鷲得意の間合いになっていたが、慌てることなく冷静に対処することが出来た。

もはや役力士頼みの綱は若元春となった。

関脇にこのまま落とさずいって優勝してほしいと願うのはやや酷かもしれないが、若元春自身が大関を狙うならばこの試練を乗り越えることも重要なことだろう。

今場所若元春にとって大関取りの場所と位置付けられているわけではないが、展開によってはそういう話も出る可能性はあるし、そうでなくても間違いなく来場所に繋げることは出来る。

若元春にとってはチャンスが巡ってきているのかもしれない。

余談だが年6場所制以降、初日から連敗して優勝した力士は存在しないがはてさて。

琴ノ若北勝富士に敗れて連敗。
立ち合い合わなかった問題もあるだろうが、とにもかくにも痛手過ぎる黒星である。

ここ1年程の琴ノ若は上位圏内で勝ち越しを続ける力量を持っており、三役も維持できる力量である。

そして先場所初めて三役で二桁勝ち、今場所新関脇で迎え、力強い相撲も見せていたため、間違いなく地力をつけていると思う。

しかし気が付けば4勝4敗と星は五分であり、関脇以上との対戦も多く残している。

何だかんだ脆さも多く見せているため、先場所まで二桁勝てなかったのはこの脆さがちょくちょく顔を覗かせるからなのだろう。

二桁の白星を挙げて大関への足固めとしたいところだが、黄信号が灯った。

平幕1敗の高安、熱海富士はともに白星。

高安は御嶽海相手に時間はかかったが白星を掴んだ。

勝手知ったる相手であるため、御嶽海の右おっつけは想定内だろう。

高安は長い相撲を得意としているため、あれくらいではピンチと思っていなかっただろう。

御嶽海もうまく攻めていたが、高安が逆転勝ちを決めた。

役力士が次々と星を落とすため、高安としては追い風の展開となっている。

しかし何度でも言おう。
まだ早い。
上位圏内の力士と割を組まれて結果を残した時。
この時が初めて期待出来る時だ。

熱海富士が碧山を意に介さず7勝目。

現状本人は優勝争いを意識していることはおそらく無いと思うが、知らぬ間に先頭に立つ可能性は大いにあり得るだろう。

この先上位圏内の力士と割を組まれる可能性もあるが、そこでも変わらず相撲を取ることが出来るかどうか。

明日の注目の割は
貴景勝ー豪ノ山』
『若元春ー大栄翔』
この2番である。

貴景勝ー豪ノ山は単純に豪ノ山が現状大関にどれだけの相撲を取ることが出来るかどうか注目である。

先場所も序盤戦に豪ノ山について記載したが、押し相撲で上位圏内で活躍することが出来る数少ない力士になるのではないかという期待を持っている。

貴景勝とは押しのタイプは異なるが、何となく貴景勝と似たような雰囲気を勝手ながら感じている。

今場所もここまで豪ノ山は変わらず自分の相撲に徹して白星を積み重ねている。

それが上位相手に発揮できるかどうか。
結果云々よりも単純に楽しみな一番である。

若元春は関脇同士の対戦だが、何としても2敗を死守したいところである。

大栄翔は本調子とは程遠いが、それでも星の上では五分に戻してきた。

大栄翔の一発はもちろんのこと、引きにも注意しなければならない。

中盤戦へ突入し、貴景勝、霧島、琴ノ若と次々と敗れ、明日は若元春が該当するのではないかという不安がある。

若手の熱海富士の活躍は喜ばしいが、だからといってここで熱海富士に優勝を許す展開だけは避けなければならない(熱海富士を否定している訳ではないので悪しからず)。

まだ熱海富士は優勝する力量ではない。
そういった力士にそう易々と優勝を許すわけにはいかない。

横綱不在とはいえ3大関、3関脇が在位しているのだから、役力士としては意地を見せなければならない。

高安の初優勝を見たいファンも多いだろうが、だからといってそう易々と許すわけにはいかない。

大関は全員3敗以上を喫しており、関脇でも2敗は若元春一人と厳しい展開である。

星の潰し合いもあるため、役力士全員が潰れてしまう最悪の展開も考えられるが、後半戦どうなるか…