きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

735. 2023年九州場所2日目を勝手に語る

3大関3関脇が安泰。
役力士が存在感を示した2日目となった。

連覇を狙う貴景勝は先場所敗れている正代相手に白星。

正直言えば磐石とは言えない内容だろう。
立ち合いの当たりは良かったが、押し切ることが出来ず正代に反撃を許した。

しかし押し切れない場面になっても先場所のように大振りの張り手にいかなかった。

貴景勝本来の勝ち方ではないにしても我慢して相撲を取り、それを白星に結びつけたというのは大きいだろう。

とにもかくにも序盤戦星を落とさずにいきたいところだろう。

霧島は阿炎相手に相撲を取らせず完勝。

昨日の阿炎の相撲を見ると、阿炎もかなり良いのではないかと思わせたが、それ以上に霧島が強い。

この2日間、出足で相手を圧倒している。
元々霧島は四つに組んでの強さだけではなく、突っ張りの威力が増し、前に出る圧力も増したため大関へ昇進を果たした。

ここ2場所は影を潜めていたが、今場所ここまで2日間だけならば最強と言っても過言でないと思う。
今場所はかなり期待出来るのではないだろうか。

豊昇龍は曲者の宇良相手に攻められたが、冷静に対処することが出来た。

安易な引きを見せるわけではなく、しっかり我慢して最後は逆襲した。

綱取りの貴景勝、霧島の目の覚めるような相撲と比較すると目立たないかもしれないが、豊昇龍も間違いなく状態は良いだろう。

関脇陣は大栄翔が豪ノ山を取り直しの末下して連勝。

取り直し前の一番はまともな引きが見受けられ、呼び込むような展開になってしまった。

取り直しの一番は反省を踏まえてまともな引きを見せることなく、しっかり圧力をかけてから体を開いて引き落とした。

豪ノ山も力を出し切って健闘したし、正直勝っていてもおかしくない程だったが、ここは単純に地力の差が出た一番となった。

琴ノ若が高安を下して連勝。
昨日若元春を下している実力者の高安とはいえ、琴ノ若としては二桁の白星及び上の番付を狙うならばここで落とすわけにはいかない。

相手をよく見ていなし、勝機を見逃さなかった。

初日黒星発進となった若元春は明生を下して初白星。

差し手争いとなったが、若元春が左を差し勝った。

明生も左四つだが、先に上手を引けば若元春が絶対的に有利だろう。

若元春の昨日の黒星は残念だが、本日の相撲を見ると悲観する程のものではないか。

平幕に目を向けると、先場所優勝決定戦まで進んだ熱海富士が連勝とした。

先場所も勝っている御嶽海戦だったが、勝っているとはいえ、先場所は取り直し前も取り直し後も攻め込まれる展開だった。

しかし本日は左前ミツ引くのが早く、その後の攻めも早かった。

昨日妙義龍戦を見てもそうだが、だいぶ自信をつけているように感じる。

この相撲内容が続けば今場所も大勝が期待出来るか。

そして北青鵬。
上手の取り方は如何なものかと感じさせるものだが、これが北青鵬にしか出来ない相撲でもある。

結局相撲巧者の遠藤に何もさせず上手投げで潰した。

順当にいけば北青鵬も大勝する可能性があるため、早く北青鵬ー熱海富士の割を観たいという気持ちが強くなった。

友風が4年ぶりに幕内で白星。
大怪我からの復帰で見事白星を挙げたが、この力士も何だかんだで相撲内容に変化が見受けられる。

以前幕内で相撲を取っていたときは『友風=叩き』という認識だった。

しかし本日の相撲だけに限らず、土俵に復帰してから押しの割合が増えている。

必死に努力してたどり着いた先が『攻めの相撲』だったということか。
とにもかくにも喜ばしい白星である。

最後に『狼雅ー北の若』の新入幕同士の一番について。

この両者はともに幕下、十両でやや苦戦を強いられながらも幕内へ昇進を果たした同格と呼べる存在だろう。

しかし本日の一番だけを見ると現状北の若の方が幕内に馴染んでいる印象を受けた。

北の若は攻める相撲で連勝とし、狼雅は攻め込まれる相撲で連敗とした。

まだ2日間だが、狼雅としては同格の力士が良い相撲を取っているだけに、自分もこれくらいは出来るという強い気持ちでこの先臨んでほしいと思っている。

明日の注目の割は
『霧島ー正代』
『豊昇龍ー北勝富士
この2番である。

霧島はこのところ連勝中とはいえ、過去合い口の悪い正代が相手である。

正代の出足、左差しは注意しなければならない。
ここ2日間の相撲内容ならば大丈夫だと思うが、正代も突如力を発揮する力士のため読めない。

豊昇龍はこのところ連敗中の北勝富士相手である。
安易に叩いて呼び込むことさえしなければ大丈夫だと思うがどうなるか。

まだ2日だが大関、関脇はかなり良い状態に感じる。
それぞれの力士がどのタイミングで黒星を喫するのか、そして黒星を喫した後修正していくことが出来るのか。

そして小結以下の力士では誰が割って入ってくるか。

この辺りが注目点となるか。