きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

600. 2023年初場所4日目を勝手に語る

覚醒したと言って良いのではないだろうか。

豊昇龍が強い。
先場所まではこれといった強さを感じさせなかったが、今場所は間違いなく強い。

昨日私は豊昇龍が本気で大関を目指すならば、相手が2回優勝を果たしている実力者といえど負けてはいけないと記載した。

好調の玉鷲相手だったが、本日も踏み込み良く、玉鷲のいなしに崩れることなく、前ミツを引き付けて圧倒した。

昨日も記載したが、今場所の白星は先場所までの白星の価値とは異なる。

相撲内容が確立された中の白星であり、そして強さも見せている。

まだ4日目とはいえ、この先豊昇龍中心の場所になっていくだろう。

同じく初日から4連勝の阿炎も自分の相撲を取り切っている印象である。

今場所は攻め込まれていても安易に引く場面がなく、我慢して相撲を取ることが出来ている。

先場所優勝の勢いを今場所も持続させているか。

番付こそ平幕だが、実力は若隆景、豊昇龍と同格と言っても過言ではないため、この先の活躍に期待である。

大関貴景勝は御嶽海を圧倒した。

今場所決して悪くはない御嶽海相手だったが、ここ数場所の両者の成績が反映される結果になったと言えるか。

貴景勝としては豊昇龍が良いだけにとにもかくにも食らい付いていくしかないだろう。

関脇若隆景が大栄翔に完敗。
今場所の大栄翔は突っ張りの回転も良く好調であり、優勝経験者でもあるため、実力者であることは誰もが認めるが、関脇での勝ち越し経験がない。

そういった意味では若隆景の方が大関に近い存在であり、現在の番付通り若隆景が格上となるが、どうにも若隆景はこういったところで勝ち切ることが出来ない。

今場所も序盤戦で2敗を喫してしまったが、私個人としては豊昇龍が好調であるためしっかり1差で追いかけてほしかったし、序盤戦1敗で乗り切ってほしいという思いが強かったため残念である。

その他関脇で高安が初白星。
本日は高安がどうというよりも翔猿が一人相撲を取って自滅した印象である。

高安としては今場所中々力を発揮できず、この先も苦戦を強いられる可能性は高いが、この白星をきっかけにすることが出来るかどうか。

小結同士の割が2番組まれたが、霧馬山はやはり4小結の中でも別格と言えるか。

廻しを引いての強さは光るものがあり、番付運悪く小結に留まっているだけであるため、霧馬山自身としては狙うは二桁といったところか。

若元春が新三役として初白星を挙げた。

取り直し前の一番は、もはや若元春の代名詞にもなりつつあるうっちゃりを見せた。

結果取り直しになったが、左四つに組んでのしぶとさは光るものがある。

4連敗の明生、琴ノ若
明生は立ち合いも悪くなく、その後の流れも悪くないように感じる。

対戦相手も実力が拮抗しているため、ちょっとしたことなのだろうが、どこかできっかけを掴みたいところである。

琴ノ若は今場所持ち前の粘りが影を潜めているような印象を受ける。

身体は大きいが、四つに組んでも絶対的な強さがないことが課題か。

豊昇龍戦にしろ霧馬山戦にしろ胸を合わせて堂々と相撲を取れば良いと思うが、中々うまくいかない様子である。
廻しを引き付ける力強い相撲を覚えたら良いのだが、今場所は壁に当たっているか。

平幕中位に目を向けると、阿武咲の相撲が良い。

この力士の場合、この辺りの番付で前半調子良く、後半好調力士や平幕上位と割を組まれて10勝程度に落ち着くといった印象も強い。

そのためこのまま白星を積み重ねていき、その後好調力士や平幕上位と割を組まれた時が注目である。

明日の注目の割は
『豊昇龍ー大栄翔』
この一番である。

覚醒している豊昇龍だが、ここまでの相撲内容ならば、中に入って速攻で圧倒できると思うが、大栄翔には一発があるため油断できない。

また今場所の大栄翔は突っ張りの腕の回転が良いため、豊昇龍としてはまともに突っ張りを受けたくないところである。

明日で序盤戦が終了するが、ここまでの相撲内容を考慮すれば豊昇龍が中心の場所になっていくだろう。

豊昇龍がどこで敗れるのか。
どのように敗れるのか。
敗れた翌日どうなるのか。

こんなところに注目するが、貴景勝大関の意地を見せて食らい付いていってほしいところである。