月日が流れるのは早く、10月も下旬である。
一瞬明日が番付発表の日だと勘違いしたが、それでも光陰矢の如しは間違いない。
10月になってからろくに投稿していなかったが、本日久々に投稿しようと思う。
1年納めの九州場所が11月12日から初日を迎えるが、照ノ富士の出場はどうなるか?、年間最多勝など見どころは多いと思うが、最大の焦点となるのは『貴景勝の綱取り』か。
秋場所が優勝を果たしているとはいえ11勝4敗のため、九州場所が綱取り場所として位置づけられるかどうかは不明だが、私個人としては好成績による優勝ならば昇進させても何ら問題ないとは思っている。
初日黒星を喫した時、また膝の具合も不明だったため先行き不安な状態だったが、見事優勝を果たすことが出来た。
過去に角番の場所で優勝した力士はどのくらい存在するだろうか。
詳細は以下の通りである。
角番場所 |
角番場所成績 |
翌場所 |
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貴ノ花(初代) |
昭和50年秋場所 |
12勝3敗 |
8勝7敗 |
平成元年九州場所 |
14勝1敗 |
10勝5敗 |
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貴ノ花(2代目) |
平成6年初場所 |
14勝1敗 |
11勝4敗 |
平成13年名古屋場所 |
13勝2敗 |
0勝4敗11休 |
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平成15年春場所 |
12勝3敗 |
10勝5敗 |
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平成18年初場所 |
14勝1敗 |
12勝3敗 |
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平成20年夏場所 |
14勝1敗 |
9勝6敗 |
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15戦全勝 |
9勝6敗 |
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令和5年秋場所 |
11勝4敗 |
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※四股名当時
今回の貴景勝で9回目である。
過去の8回において『角番で優勝→翌場所も優勝して横綱昇進』という流れは1度もない。
また後に横綱昇進を果たした力士も貴ノ花(2代目後の貴乃花)だけである。
貴乃花を除き、角番場所で優勝から横綱昇進に迫った力士は栃東である。
この場所は横綱朝青龍と関脇白鵬が13勝2敗で優勝決定戦となったため、結果的に栃東は次点の成績を残すこともできなかったが、決定戦に出場した両名を下したこと、特に一人横綱の朝青龍(優勝決定戦を制して優勝もしている)を下したことが評価され、翌場所も綱取りが継続された。
残念ながら夏場所は途中休場となり、横綱昇進を果たすことが出来なかった。
以前も記載したが、貴景勝は過去2度の綱取り場所は途中休場と悔しい結果に終わっている。
貴景勝は今年2回の優勝を果たしているが、休場場所も2場所あるため、総合して結果を残しているかと問われると判断が難しいところもある。
まずは万全な状態で15日間相撲を取ることが出来るのかが最大の注目点になるのかもしれない。