きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

671. 阿炎、竜電、そして朝乃山

本日で6月終了。

今年半分が終了となるわけだが、前回記載した通り光陰矢の如しである。

前回投稿した際、場所までにいくつか投稿していきたいという旨の記載をしたが、中々投稿出来ずにいた。

6月最後ということで本日は投稿したいと思う。

さて題名を見てお気付きの方もいるだろう。

不名誉なことではあるが、3名全員が『謹慎』の経験がある力士である。

いまさらこの件に関して掘り下げるつもりは毛頭ない。

名古屋場所で朝乃山は東前頭4枚目まで番付を上昇させた。

これはギリギリ上位圏内に含まれる番付である。

久しぶりの上位総当たりの地位まで番付を戻してきたわけだが、今回は同じ境遇の力士がどのようにして幕内まで復帰したのか、そして幕内復帰後の成績を振り返ろうと思う。

さっそくだが以下に表でまとめた。

四股名

阿炎

竜電

朝乃山

1場所目

西幕下56枚目

 7戦全勝(優勝)

西幕下47枚目

7戦全勝(優勝)

西三段目22枚目

7戦全勝(優勝)

2場所目

東幕下7枚目

7戦全勝(優勝)

東幕下5枚目

6勝1敗

東幕下15枚目

6勝1敗

3場所目

十両14枚目

11勝4敗

十両13枚目

13勝2敗(優勝)

東幕下4枚目

6勝1敗

4場所目

十両5枚目

13勝2敗(優勝)

西十両3枚目

9勝6敗

西十両12枚目

14勝1敗(優勝)

5場所目

西前頭15枚目

12勝3敗(次点)

十両筆頭

12勝3敗(優勝)

十両筆頭

13勝2敗

6場所目

西前頭6枚目

12勝3枚目(次点)

西前頭12枚目

11勝4敗(次点)

東前頭14枚目

12勝3敗(次点)

7場所目

西関脇

8勝7敗

西前頭6枚目

9勝6敗

東前頭4枚目

ほぼ皆同じ流れで幕内復帰を決めている。

阿炎が最速で幕内復帰を果たしており、その間優勝は十両で1回、幕下で2回の計3回。

竜電は阿炎と比較すると1場所遅れてはいるが、その間優勝は十両で2回、幕下で1回の計3回と遜色ない。

そして朝乃山はスタートが三段目のため上記2名よりも下位であるが、幕内への復帰所要場所は5場所と竜電と変わりない。その間の優勝は十両で1回、三段目で1回の計2回と最も少ない回数となっている。

そして幕内復帰後の成績に目を向けると、面白いことに全員が『次点の成績』を収めている。

阿炎はこの場所優勝争いの中心にいた照ノ富士貴景勝と割が組まれており、照ノ富士には惜しくも敗れたが、貴景勝には見事勝利している。

記憶に新しい夏場所の朝乃山は元大関の片鱗を見せ、幕内下位では圧倒的な強さを発揮していたが、照ノ富士、大栄翔と役力士相手には完敗だった。

竜電は2名とは異なり、序盤戦1勝4敗と精彩を欠いていたため優勝争いとは無縁だったが、中盤戦以降全勝して結果的に次点の成績となった(余談だがこの場所10連勝は全力士でトップだった)。

そして幕内復帰2場所目だが、阿炎は前の場所と同様12勝して次点の成績を収めた。

この場所も上位圏外であったが、好成績だったため終盤戦で優勝争いの中心であった照ノ富士、御嶽海と割が組まれ、照ノ富士から見事金星を挙げている。

竜電は阿炎のように2場所連続次点の成績、また二桁白星とはならなかったが、役力士2名と割が組まれており、1勝1敗として最終的には勝ち越しも果たしている。

そして今場所の朝乃山だが番付運の問題もあり、上記2名と異なり上位総当たりの地位である。

大関としての力量を示したいところだが、先場所の照ノ富士戦、大栄翔戦を見ると、まだ上位戦の相撲勘は戻っていないと言える。

阿炎、竜電の場合、復帰して3場所目以降は爆発力に欠いている。

というよりも上位の壁は厚いため、ここで大勝ちするのが単純に難しいということだ。

阿炎は幕内復帰7場所目に幕内優勝を果たしているが、それも上位圏外での番付であった。

現状阿炎、竜電は上位圏内で二桁白星を挙げていない。

朝乃山はどうなるか。

ファンは大関復帰を待ち望んでいると思うが、照ノ富士の復活、新大関霧島、そして大関を狙う3関脇の充実を考慮すると、二桁勝つことも中々苦難であると思うがはてさて…