きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

727. 2023年の年間最多勝争い

昨日九州場所の焦点は貴景勝の綱取りと記載したが、いつの時代でも九州場所で注目される話題が『年間最多勝』と言えるだろう。

秋場所を終えた時点での上位5名の成績は以下の通りである。

1位:大栄翔(51勝)

2位:霧島、豊昇龍(49勝)

4位:若元春(48勝)

5位:琴ノ若(45勝)

休場なく順当にいけば琴ノ若はやや厳しいか。

とにもかくにも上位5名全員が関脇以上である。

今年の関脇陣(霧島、豊昇龍も最近大関へ昇進した)の好調さがわかる結果と言えるのではないだろうか。

 

一昔前ならば年間最多勝の歴代最少白星といえば『平成4年貴花田の60勝』だったが、平成29年以降は『60勝未満』が当然の結果になりつつある。

厳密に言えば令和2年は貴景勝が51勝で受賞しているが、これは夏場所が中止のため、年5場所であった。

そして令和3年は照ノ富士が77勝という記録を残している。

横綱の長期休場が絡むと必然的に団子状態になるという事である。

今年も照ノ富士は皆勤した場所は1場所に留まり、貴景勝も皆勤した3場所中2場所優勝を果たしているのは立派だが、2場所の休場がある。

上記の1位、2位を見ると、まず1位の大栄翔はここ数場所安定して成績を残しているため、60勝まで残り9勝は難しい事でもないだろう。

霧島、豊昇龍も力を出し切れば11勝は難しい事ではないし、何なら大関として存在感を示すためにも最低限必要な数字とも言えるのではないだろうか。

若元春の場合、12勝が必要であり、自身達成したことのない成績のため中々厳しいと思うが、大関昇進を狙うならば必要な数字になってくるだろう。

何だかんだ団子状態の年間最多勝が続いているが、意外にも更新されない記録が『次点の最少白星』である。

過去に何度か記載したことがあるが、次点の成績における最少白星は『54勝』である(令和2年、年5場所の正代の48勝は除く)。

今年も順当にいけば次点成績が54勝以下になることはないだろう。

話は少し逸れるが、私個人としては大栄翔が60勝以上で年間最多勝を受賞したら大関に昇進させても良いと思っている。

何度か記載しているが、私は『6場所連続三役在位かつ負け越しなしで合計60勝以上ならば大関に昇進させて良い』という考えを持っている。

厳密に言えば大栄翔の場合、初場所が西前頭筆頭であるため該当していないが、上位圏内で10勝は十分価値があるし、ここまで5場所中4場所が二桁勝利は安定している証拠だろう。

さすがに9勝では物足りなさを感じるため、10勝は欲しいところだろう。

果たして年間最多勝大関昇進の話題に結びつくことはあるのだろうか。

九州場所はそういった所も注目点なのかもしれない。