きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

723. 『朝乃山ー熱海富士』の割に関して

昨日貴景勝の逆転優勝により幕を閉じた大相撲秋場所

立ち合いの賛否、成績に関して色々と話題になっているが、14日目終了時点ではとある割に関しても一部で物議を醸していたようである。

それは『朝乃山ー熱海富士』である。

私自身、この割に対して不満はなく『あぁそうきたか』という思いだった。

まぁ取り組みも終わり、結果論に聞こえるかもしれないが。

ファンの間では『豊昇龍ー熱海富士』を予想していた方が多かった様子である。

勝ち越しをかける大関と優勝をかける力士の方が構図としては美しいと思っていたということか。

単純に番付を見ても大関と割が組まれているというだけでも文句は言われにくいとも言えるか。

確かに朝乃山と組むというのはやや中途半端な部分はあったかもしれない。

それは今場所の朝乃山が役力士でもないし、14日目終了時点で優勝争いをしている力士でもないからである。

『元大関 朝乃山』というネームバリューだけで割を組んだのではないかと考えたファンもいるため、物議を醸す要因となったのか。

しかしこの背景には熱海富士を追いかける後続の4敗力士の存在が大きいだろう。

それは高安、北青鵬の事である。

特に北青鵬は14日目を終了した時点で役力士との割は一番も組まれていなかった。

4敗同士かつ大関ー関脇の割ということで『貴景勝ー大栄翔』の割は事実上崩しようがないと言えるだろう。

そうなると関脇の若元春、琴ノ若が候補として挙がるが、優勝争いをしていない関脇と当てても中途半端と言えるのではないだろうか。

小結の錦木、翔猿の2名は負け越しているため以ての他である。

ではここで北青鵬が朝乃山と割を組むのはますますおかしな話になってしまう。

それこそ北青鵬が優勝した場合、非難されてしまうだろう。

そのため大関である霧島か豊昇龍のどちらかと割を組むのは良い判断だと思う。

また高安は大栄翔、錦木、翔猿と役力士との割が組まれたが、小結2名に関しては割が組まれた時点でも相手は黒星が先行している状況だった。

北青鵬より役力士との割が組まれているとはいえ、高安の優勝を望んでいるファンとしてもこのような状況で優勝して喜ばしいものだっただろうか。

最悪一人は大関以上に勝ってほしいという思いもあるのではないだろうか。

これに関しては私情を挟む形にもなるかもしれないが、本当の意味で優勝にふさわしいと思わせるには大関戦は必要だと思う。
そうなれば高安も霧島か豊昇龍と割を組むべきだと思う。

では熱海富士は誰と割を組むか。
上記の考えで言えば大関は全て埋まった。

大関と割が組まれない以上、候補として挙げられるのは若元春、琴ノ若くらいしかいない。

結果的に元大関朝乃山と割を組むというある意味思い切った事であるが、

それにより『若元春ー琴ノ若』の関脇同士の割が崩されることもなかったし、優勝争いだけに目を向けた割にならなくて済んだとも言える。

もちろんもっと早めに対応できたという面はあるだろう(勝手に語るでも記載したが北青鵬がややイレギュラーではあるが)。

最善と言って良いかは不明だが、それでも物議を醸すほどの割ではなかったと思っている。

結果として朝乃山は壁として立ちはだかった。
これに関しては結果論の『良かったね』となったわけだが。

今場所も『貴景勝ー霧島』の割は崩されているため、15日間を通してみれば最善と言える割の編成ではなかっただろう。

それでも先場所辺りから何とかしようとする工夫は感じられる。

先場所も記載したが、全員を納得させることは難しいだろう。
それでも工夫を凝らしていることは評価出来ると思う。

あとはもう少し早めに対応できれば良いのだが…