きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

715. 2023年秋場所11日目を勝手に語る

熱海富士が1敗を守り、後続と2つ差をつけた。

今場所、というよりも熱海富士自身初となる三役との対戦だったが、堂々かつ豪快な相撲内容で白星を積み重ねた。

勢いもあるだろうが、単純に熱海富士が力をつけているのだろう。

立ち合いすぐに自分得意の右四つに組み止め、翔猿を裏返した。

星の差だけを考慮すれば熱海富士が俄然有利な展開になった。

それでもこの先の対戦相手は翔猿以上に強敵が続く。

さすがに優勝への意識も少しは出てくると思うが、まずはその重圧に潰されることなく、自分の相撲に徹する事が出来るかどうか。

番付上位相手に力を出し切ることが重要になってくるだろう。

役力士唯一の3敗である貴景勝が若元春を下して角番脱出を決めた。

若元春が立ち合いかち上げできたが、熱くならず冷静に相手を追い込むことが出来た。

夏場所は大振りの張り手を繰り出して墓穴を掘っているため、冷静さを保ったことが勝因だろう。

貴景勝としてはとりあえず最低限のノルマを達成し、星の上では厳しいとはいえまだ3敗のため、ここから先は優勝争いを盛り上げる役目に徹してほしいところである。

とはいえ明日の琴ノ若戦はこのところ合い口が悪いし、中々押していくのが難しい相手だが、展開によっては熱海富士との直接対決も考えられるためそれまで負けるわけにはいかない。

霧島が琴ノ若を下して7勝目。

本日の相撲は特段良いわけではないが、劣勢になる場面はなく、最後は形を作って攻め切ることが出来た。

相撲内容にムラがあるが、とりあえず角番脱出まであと1つとした。

この先関脇以上との割が続くが、何としてもあと1つ白星をもぎ取りたいところだろう。

昨日2敗に後退した高安は大栄翔に敗れて連敗。

昨日負傷した影響云々よりも、単純に大栄翔が右からうまく攻めており、高安に何もさせなかった。

何やら巷では『高安の優勝が夢のまた夢』という旨の発言に対して批判しているとの事である。

昨日私も見事に同じ文章を記載したが、これに関しては逆にそう思わないファンはいるの?と尋ねたいくらいなのだが。

高安は歴代の力士の誰よりも優勝する事への難しさを知っている力士であり、その力士が重要な局面で敗れたのだからそう思うのは必然だろう。

何せ上位と割が組まれる前にそうなってしまったのだから。

言い方の問題はあるかもしれないし、私は毎度『○○ファンには申し訳ないが』と一文添えるが、あくまで個人の感想であるため、そこまで批判することでもないと思うのだが。

まぁこれに関しても結局人それぞれ、個人の感想になるのだろう。

話は少し逸れたが、それこそ高安は3敗目を喫し、昨日も記載したが優勝は無理だろう。

身体的にも精神的にもやられている印象を受ける。

一方勝った大栄翔は、気が付けば現状関脇陣で最高成績となっている。

正直ここ数日の連勝中の内容も本来の大栄翔の相撲からすれば物足りなさを感じるが、3場所連続上位圏内で二桁の白星を挙げている力量は伊達ではないといったところか。

明日も重役を担う形で熱海富士と割が組まれたが楽しみである。

本日目を引いたのが
北勝富士ー剣翔』
『豪ノ山ー遠藤』
この2番である。

昨日も記載したが、虎視眈々と狙っているのが北勝富士と予想しており、本日の剣翔戦も下からうまく押し上げて北勝富士が圧勝すると思っていた。

しかし蓋を開けてみると剣翔が珍しく荒々しくも攻めの姿勢を全面に出し、北勝富士得意の粘る隙を与えなかった。

この力士は平幕下位に在位する印象が強い。
しかし夏場所も活躍し、終盤戦役力士と割を組まれたため、下位からは脱却する力量をつけているのかもしれない。

ここ最近は年齢問わず、いつ誰が急に躍進するのかわからないため、剣翔にとって今年は躍進の年となっているのか。

豪ノ山は相撲巧者遠藤に相撲を取らせなかった。

2日前貴景勝に完敗し、その翌日御嶽海にも善戦したが結果敗れた。

私自身、欲を言えば昨日御嶽海には勝ってほしいという思いがあった。

しかし御嶽海も実力者であり、御嶽海の地力が勝る形となった。

そして本日も実力者であり相撲巧者の遠藤。

うまいこと取られて敗れる可能性もあったが、ここ2日間の連敗を引きずることなく、実力者を下した。

今場所の豪ノ山は勝っても負けても自分の相撲を取り切っているように見える。

本日も自分の相撲に徹して白星を手にしたのは豪ノ山としても大きいだろう。

明日の注目の割は
『大栄翔ー熱海富士』
この一番である。

熱海富士の快進撃はどこまで続くか。
大栄翔も本調子と言えないながらも7勝までこぎつけ、熱海富士の挑戦を受けることになった。

離れて大栄翔、組めば熱海富士とわかりやすい構図ではあるが、熱海富士は高安の突っ張りにも下がらず逆に圧力をかけるほど強さを見せている。

大栄翔は引かずに突き切ることが出来るかどうか。

俄然熱海富士が有利な展開ではあるが、だからといってこの先熱海富士と対戦する上位圏内の力士もそう易々と優勝を許すわけにはいかないだろう。

特に3敗に位置している貴景勝は何がなんでも食らい付いていきたいところだろう。

このまま熱海富士が突っ走るのか。
それともどこかで展開が変わるのか。

優勝争いとは話が逸れるが、明日御嶽海が幕内最初に取り組みに登場する。
何か寂しいと思うのは私だけだろうか…