きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

496. 2022年夏場所5日目を勝手に語る

序盤戦最終日の5日目。

照ノ富士の相撲がかなり安定してきたか。

お得意様の北勝富士ということで取りやすかったのかもしれないが、立ち合いしっかり踏み込み、右を差し、左から抱えて北勝富士に相撲を取らせなかった。

4連勝中の相手は立ち合いからの一発がある力士ではなく、四つ相撲も多かったため、照ノ富士にとっては相撲勘を取り戻すのに丁度良かったのかもしれない。

その中で明日が玉鷲戦。
はてさてどうなるか。

大関陣に目を向けると、唯一白星を挙げた貴景勝が今場所初めて白星を先行させた。

立ち合いの当たり、その後の突き押しの威力はやや影を潜めており、押し切れないのが気掛かりだが、とにもかくにも連勝したこと、白星を先行させたことが何よりか。

白星を重ねることで相撲内容も良くなる傾向にあるため、中盤戦以降もこの流れでいきたいところである。

御嶽海、正代はどうにもならない内容であった。

特に御嶽海はお得意様の玉鷲に完敗してしまった。

浅いもろ差しになって玉鷲の当たりを止めたかと思われたが、今場所は前に出る圧力がない。

結果として再度玉鷲に突き放され、吹っ飛ばされてしまった。

肩を負傷しているのではないかという報道もある中、真相は不明だが、いずれにせよ本調子には程遠い。

正代も比較的得意としている遠藤相手に立ち合い踏み込み負けし、粘りなく土俵を割ってしまった。

5日間の中で最低の相撲内容だっただろう。

御嶽海、正代ともに深刻な内容だが、中盤戦以降修正していけるかどうか。

そして大関への足固めの場所としたい若隆景も序盤戦黒星先行。

豊昇龍の右変化に対応できなかった。
ここ数場所若隆景は同格相手には比較的高い勝率を残していたのだが、今場所は序盤戦で早々3敗を喫してしまった。

上位陣との対戦成績の分が悪いだけに厳しい展開へと陥ってしまった。

とにもかくにもまずは連敗を止めることだろう。
自分の相撲を取って白星を積み重ねていけばまだチャンスはあるだろう。

本日私が注目の割と思っていた『阿炎ー大栄翔』の一番は大栄翔が完勝した。

大栄翔が阿炎のもろ手突きを下から跳ね上げ、阿炎の間合いにさせなかった。

大栄翔が序盤戦にある程度上位陣から白星を挙げるのは良い意味で何も思わないが、同格相手にも大栄翔らしい相撲で勝ち切るところを見ていると、この先も期待したくなってしまう。

昨日も記載したが、この一番の勝者が今場所の鍵を握る存在になる気がするため、大栄翔に期待である。

その他力士に目を向けると、琴ノ若が隆の勝に敗れ連敗。

やはりまだ絶対的な型、強さがないことが露呈されたか。

本日も引いてしまう場面が見られた。
今後上位に定着するためには、同格相手に自分の型で勝ち切ることが重要になってくると思うが、現状琴ノ若にはその型がない。

これが身に付けばすぐに三役定着だと思うが、この先どのように修正してくるか。

型に関して言えば豊昇龍もそうである。
何度か記載しているが、この力士は身体能力の高さで勝負しているため、絶対的な型がない。

先場所新三役で勝ち越しているが、二桁を狙うならば型の確立が課題となるだろう。

そして先場所優勝決定戦で惜しくも敗れた高安は、序盤戦1勝4敗と苦戦を強いられている。

対戦相手が対戦相手なだけに判断は難しいところだが、現状高安の年齢、力量を考慮すると妥当といったところか。

確かに四つに組んでの安定感は大関時代よりも上と思わせる程だが、立ち合い当たり、馬力に関しては大関時代の方が遥かに上である。

そのため現状の高安の力量は平幕中位以上といったところかもしれない。

今場所の高安を見ていると、15日間上位で結果を残し続けることの難しさを感じさせる。

明日の注目の割は
照ノ富士玉鷲
この一番である。

最初の方でも記載したが、復調している照ノ富士にとっては鬼門と言える相手だろう。

立ち合いからの一発がある力士であり、このところ2連敗中の相手である。

ここで照ノ富士が勝てば今場所は照ノ富士の場所になる可能性が高くなる一方、敗れることがあればやはり押し相撲相手に相撲を取るのは厳しいのではないかと不安視されてしまう。

明日から中盤戦へ突入するが、突入して早々今場所のターニングポイントとなる一番かもしれない。

大関陣が崩壊している中、やはり頼りは横綱か。

大栄翔もかなり不気味だがはてさて…