きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

711. 2023年秋場所7日目を勝手に語る

落ち着きを取り戻したと思った6日目と打って変わって2大関が黒星。
関脇琴ノ若にも土がついた。

本日大関で唯一白星を挙げた霧島は鋭い踏み込みを見せて完勝。

ここまで白星のない玉鷲が相手とはいえ、霧島の調子は上向きと言えるか。

先日も記載したが、霧島は三役時代も後半戦強い傾向があったため、このままの流れを保つことが出来るかどうか。

貴景勝が正代相手に痛手となる黒星。
黒星はいつでも痛手ではあるのだが、正直『ここで負けるのかよ』と思わせる一番だった。

正代はムラのある力士であるため、いきなり力を発揮することも多いが、それでも貴景勝の場合はその正代の強さをいつも跳ね返す印象が強かった。

いわゆる合い口というものだろうが、それだけに本日も手堅く白星を掴んでくれると思っただけに残念である。

本日は正代が貴景勝の当たりに下がらなかったこと、押せなかったことで慌てた貴景勝が大振りの張り手にいったのが敗因だろう。

調子が上向きだっただけに残念だが、とにもかくにも切り替えて連敗だけは避けたいところである。

豊昇龍は錦木相手に一方的に敗れた。

昨日注目の割として記載したが、この2日間連勝中とはいえ、やはり磐石とは言い難い状態だったため軽さが露呈された。

大関としての重圧もあるだろうが、ここに来て『絶対的な型がない』ことも厳しい展開の理由の一つかもしれない。

この先も厳しい相手が続くが、巻き返すことが出来るかどうか。

関脇琴ノ若が同じ関脇大栄翔に敗れて3敗。

大栄翔としてはうまく回り込んだのが勝因だろうが、何か本日の琴ノ若の相撲は攻める姿勢ではなく、叩き、いなしから活路を見出だそうとするように感じた。

少し消極的な内容にも見えたため残念である。
何だかんだで3敗目を喫したため、残りの対戦相手を考慮すると二桁も中々厳しい展開に陥っている。

大関への足固めのためにはこれ以上落としたくないところである。

一方大栄翔は本来の姿とは程遠いが、それでも懸命に白星を掴もうとする姿勢が見受けられる。

勝ち越しに向けても厳しい展開ではあるが、何とか食らい付いていきたいところである。

若元春が今場所大関を総なめにした北勝富士を寄せ付けず5連勝。

強いと思わせる相撲が増えてきた印象を受ける。
型にハマったときの安心感は現役でもトップクラスだろう。

初日から連敗したときは心配されたが、今や俄然優勝争い期待の一人だろう。

本日先頭に立った平幕の高安、熱海富士。

高安は翠富士の動きにうまく対応することが出来た。
しかし昨日も記載したように、期待するのは早すぎる。

熱海富士は輝相手に完勝。
ここまで相撲内容も良いため、勝ち越しだけでなく二桁も十分狙えるだろう。

さすがにこの段階で優勝候補と呼ぶにはまだ早いだろう。

明日の注目の割は
貴景勝ー翔猿』
『霧島ー隆の勝』
この2番である。

貴景勝は小兵力士相手に相撲を取るのがうまい力士であるが、なぜかこの翔猿相手にはこのところ4連敗中であり、対戦成績もリードされている。

ここ最近の翔猿は押す力もつけてきているため、様子を見過ぎたら逆に攻められて慌てることも多い。

貴景勝としては攻めの姿勢を貫きつつも翔猿の動きも警戒しなくてはいけないため難しいところだが、ここで連敗するわけにはいかない。

霧島は過去1勝8敗と天敵の隆の勝が相手である。

最後の対戦は昨年の名古屋場所であり、その場所では霧島が勝利している。

ここ最近の対戦はなく、力関係は逆転しているとはいえ、隆の勝の出足には注意しなくてはならない。
苦手だった頃の変なイメージが残っていなければ良いが。

せっかく落ち着きを取り戻したように感じられたが、本日崩れるところは崩れてしまい、高安、熱海富士の平幕2名が先頭に立った。

この2名がこのままいくとは思えないし、昨日同様何だかんだ役力士の中で優勝が出るとは思うが、優勝ラインがどこまで下がるのかという問題はある。

もはや3敗のラインは序盤戦でも想像出来るところではあったが、星の潰し合いが始まればさらにラインが下がる可能性もある。

明日が中日折り返しだが、霧島、貴景勝、若元春は2敗で折り返してほしいし、直接対決まで星を落とさずいってほしいのが本音だがはてさて…