きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

620. 2023年大相撲春場所展望

大相撲春場所が明日から初日を迎える。

世間はWBCで盛り上がっており、私もその中の1人であるが、大相撲も首を長くして待っていた。

まず横綱照ノ富士だが、初日から休場となった。

休場自体は4場所連続、初日からの休場は3場所連続である。

これに関しては本人が満足いく相撲が取るとこが出来ると確信できるまでは仕方ないだろう。

横綱はいくら休場しても番付は下がらない。

その分出場すれば必ず結果は残さなければならないし、特に長期休場明けならば敗戦は引退を意味する。

中途半端に出場して怪我を悪化させる、納得できない形で引退となってもファンとしても悲しい。

来場所以降に期待したいところである。

 

さて今場所の注目は『貴景勝の綱取り』だろう。

綱取りとはっきり明言されていないが、まぁそこは気にせず話を進めていこう。

先場所貴景勝は初日からとしては史上初となる『大関以上の出場が1名だけ』という異様な場所を見事制覇した。

これは貴景勝にとって大きな糧になったと思う。

今場所も状況としては先場所と同様であり、綱取りに対する緊張感も少しは軽減できるのではないだろうか。

もちろんそう簡単にうまくいくものではないが、とにもかくにも序盤戦が重要になってくるだろう。

貴景勝はかなりの確率で序盤戦取りこぼしがあり(特に2日目、3日目)、先場所も序盤戦に取りこぼしている(実は貴景勝自身、序盤戦に取りこぼして優勝を果たしたのは初めてだった)。

しかも初日の相手がここ最近連敗中の翔猿である。

貴景勝は小兵力士相手に相撲を取るのがうまい力士であるが、そういった相手に連敗していることもやや気掛かりであるが、初日から躓くわけにはいかない。

 

関脇に目を向けると、今や関脇が定位置となっている若隆景、豊昇龍そして新関脇の霧馬山の3名である。

正直この中から大関が誕生してもおかしくないのだが、全員が2場所ないし3場所連続で結果を残すことが出来ない。

若隆景はここ2場所一桁勝ち越しに留まっており、強い時は強いのだが負けるときは軽量の弱点を突かれるような負け方が多くなっている。

巧さは誰もが認めるところだが、力強さに欠けているため、この辺り克服できるかどうかがカギとなるだろう。

豊昇龍は先場所が始まる前までは正直まだ身体能力に頼っている部分が大きいと感じていたが、先場所の序盤戦は覚醒の兆しが見えた。

中盤戦以降は怪我もあり、結局一桁勝ち越しに留まったことは残念であったが、それでも豊昇龍にとっては手応えのある場所にはなっただろう。

先場所の怪我が癒えていれば今場所はかなり期待を持てるのだがはてさて。

新関脇の霧馬山は、番付こそ今場所が新関脇であるが、番付運が絡んでいたこともあり、実力は若隆景、豊昇龍と引けを取らない。

ましてやある意味では最も大関に近い力士は霧馬山である。

先場所は小結で11勝を挙げ、相撲内容に関しては元々型を持っていたが、それに力強さも加わった印象を受けた。

先場所の相撲ですら何番か勿体ないと感じる相撲があったため、期待はかなり大きい。

今場所新関脇とはいえ、大関の足固めの場所と言っても差し支えないだろう。

 

小結も実力者4名が揃っている。

ここ毎場所記載しているが、琴ノ若に期待したところである。

とはいえここ数場所は一桁勝ち越しに留まることが多い。

もちろん上位圏内で安定して勝ち越すことが出来るというのは力を付けている証拠ではあるのだが、期待はもっと上にあるということだ。

そして若元春は地味と言っては失礼だが、左四つに組めば現役最強と言っても過言ではない程力を付けている。

優勝争いという点では名前を挙げづらいが、何だかんだで二桁勝っていてもおかしくない程の力量は備えているだろう。

大栄翔は優勝経験もあり一発のある力士だし、翔猿も曲者であるため、三役以上の力士は楽しみな力士は多い。

 

平幕上位に目を向けると、やはり阿炎の存在が気になるところである。

正直先場所も序盤戦を見る限りではかなりやってくれると思ったのだが、中盤戦は崩れてしまった。

上位圏内で二桁勝利がないため、期待したいところである。

新入幕に目を向けると、北青鵬に注目である。

正直幕内はもちろんのこと、十両を含めても相撲が最も下手な力士と言っても過言でない力士だろう。

体格が良いからといって勝てるほど相撲は甘くないだろう。

それは相撲ファンならば皆わかっていることだ。

怪我こそあれどそれでも大きな壁にぶち当たることなく、幕内昇進を果たした。

この未完の大器が新入幕でどれだけ結果を残すのか。

大負けしてもある意味では驚きはしないがはてさて。

 

さて優勝争いに目を向けると、私個人としては上位圏内、さらに言えば関脇以上で出てほしいという気持ちが強い。

理由は簡単で『横綱大関の誕生が見たいから』である。

現状関脇陣が優勝を果たしても来場所すぐに大関昇進となる力士はいないが、それでも大きく近づくのは間違いないだろう。

そして貴景勝が優勝となれば横綱昇進はほぼ間違いないだろう。

大関空位となれば昇進もある程度甘めになることが予想される。

とはいえどれだけ最低でも『3場所30勝』は必要だろうし、まずは2場所連続で結果残す必要がある。

関脇以上の力士達は頑張ってほしいところである。

 

優勝予想に関してはここ数場所ろくに当たっていないが

貴景勝、豊昇龍、霧馬山、阿炎辺りから出ると予想しておこう。

そしてここまで全く触れていなかったが、番付を下降させた高安も序盤戦で結果を残せば顔を覗かせるか。