きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

704. 2023年秋場所2日目を勝手に語る

秋場所は2日目が終了し、早くも役力士の勝ちっぱなしは霧島1人となった。

その霧島は明生相手に激しい相撲を取った。

あまり廻しに拘らないようにも見えたが、徹底して突き放して明生を中に入れさせなかった。

角番の場所で攻めの姿勢を貫いて連勝としているため、上々の出来だろう。

同じく角番の貴景勝は錦木を下して初白星。

夏場所での両者の対戦及びここ数場所の錦木の腰の重さを考慮すると、貴景勝が錦木に勝つ姿が中々思い浮かばなかったのだが、さすが大関といったところか。

押し切ることは出来なかったが、錦木の腰を一瞬浮かす程の当たりを見せ、最後は十八番の左突き落としを決めた。

貴景勝の必勝パターンの一つだが、当たりが良いからこそ決まる技である。

まだまだ先は長いし、如何せんこの先も難敵は多いため、気を緩める暇もないだろうが、とりあえず一安心か。

大関豊昇龍が先場所優勝決定戦の相手である北勝富士に敗れて初黒星。

立ち合いの踏み込み、その後の攻めも悪くないように感じたが、北勝富士がよく我慢したといったところか。

大関の重圧に潰されたというわけでもないし、内容も悲観するようなものではないため、切り替えることが大切だろう。

一方北勝富士大関戦2連勝。
先場所優勝決定戦に出場しているが、あくまで番付は上位圏外だった。

しかし今場所は上位圏内で存在感を示している。

ここ数場所上位圏外でも負け越すことが増えてきた中で先場所優勝決定戦へ出場し、今場所も勢いのまま白星を積み重ねることが出来るかどうか。

本日注目の『琴ノ若ー朝乃山』の一番は朝乃山に軍配が上がった。

私自身優勝候補と名を挙げている同士の激突だったが、短い相撲でありながら内容の濃い一番だった。

立ち合い琴ノ若は予想通りもろ差し狙いにいったが、左を差せないと見ると否や体を開いた。

そこから琴ノ若が突き放して攻めていくが、朝乃山が右を差していたため、琴ノ若の左腕がバンザイ状態であった。

そして朝乃山が得意の左上手を引き、攻めてからの上手投げを決めた。

琴ノ若としては左を絞って攻めていきたかっただろうが、そこは朝乃山の地力が勝ったというところか。

朝乃山は足も負傷しているとの情報があるが、琴ノ若の叩きを残す辺り、十分動くことが出来ている様子である。
この先も期待したいところである。

琴ノ若も1敗したとはいえまだまだ先は長いため、切り替えて白星を積み重ねていきたいところである。
敗れたとはいえ、良い相撲だった。

関脇大栄翔は正代を下して初白星。
お得意様の正代ということである程度気持ちに余裕もあったか。

とはいえ突きの威力はあまり感じられなかったが、明日以降どうなるか。

もう一人の関脇若元春は阿炎に良いところなく敗れ連敗。

阿炎に一方的に突かれて叩かれるという、若元春らしからぬ内容であった。

先場所大関取りに失敗して自信を喪失してしまったのだろうか。

この力士は土俵際の粘り腰も魅力であり、それが全く見られないのは残念である。

早くきっかけを掴んでほしいところである。

番付下位に目を向けると、熱海富士が初日から連勝。

相撲内容を見ていると、ここ2場所十両で結果を残しているのは伊達じゃないといった内容である。

前回幕内へ昇進した時は番付運も絡んでおり、まだまだ未熟であった。

しかし本当の意味で幕内の力をつけて昇進を果たしたため、期待できるものも大きいのではないだろうか。

明日の注目の割は
『霧島ー北勝富士
この一番である。

早くも役力士で勝ちっぱなしは霧島だけとなり、明日の対戦相手は大関戦連勝の北勝富士である。

霧島としては安易な引き、叩きだけは絶対に避けなければならない。

逆に北勝富士としては霧島に引かせることが出来るかどうか注目である。

まだ序盤も序盤だが、今場所も優勝ラインは3敗になるのではないかという雰囲気を醸し出しているのは気のせいか。

その中でも役力士が意地を見せる展開を期待したいところである(私が優勝候補に名を挙げている朝乃山は平幕だが)。

最後に。
御嶽海が初日から10連勝するようならば期待したいと思います。

とりあえずこの2日間は良いが、あくまでまだ2日。あくまで平幕下位。
良い意味で御嶽海ならば当然ということだ。

それは高安も同様、いや高安は御嶽海以上に言えるか。