きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

771. 2024年初場所9日目を勝手に語る

本日より後半戦へ突入した初場所だが、まさかの朝乃山休場。
正直楽しみが半減したと言っても過言ではない。

元々今場所の朝乃山は場所前時点では話題の中心というわけではなかった。

しかし番付を落としているため、優勝予想に朝乃山を挙げていたファンも多かったと思う。

私自身、中盤戦終了時点で最低でも9勝1敗で迎えることでスタートラインに立てると考えていた。

朝乃山は昨日敗れたことでどのように修正してくるのか、そして終盤戦組まれるであろう上位陣にどのような相撲を取るのか楽しみにしていた。

それを見ることができないのは残念としか言いようがない。
途中出場するのかどうかも不明だが、このまま休場となれば結局勝ち越しすら出来ていないため番付を落とすことになる。

来場所も朝乃山は上位圏外ということである。
大関復帰はおろか三役復帰すら中々届かない状況である。

それにしても朝乃山は怪我が増えてきた。
確か先場所も記載しているが、幕内へ復帰してから怪我が増えている。

実力が拮抗すればそれだけ身体も酷使するだろうし、年齢による問題もある程度考えられるが、怪我の部位をかばうことでさらなる怪我を生んでいる可能性もある。

無理しないでと言いたいが朝乃山も時間がない。
しかし怪我が重なるようならば本末転倒である。

朝乃山にとっては試練の時か。

土俵に目を向けると、本日注目の『琴ノ若ー大栄翔』の関脇同士の一番は琴ノ若に軍配が上がった。

大栄翔が捕まらないように回転を効かせて細かく突っ張っていくが、琴ノ若を崩すまでには至らなかった。

途中琴ノ若が引く場面もあったが、大栄翔は攻め切る事が出来ず、最後は琴ノ若が捕まえて仕留めた。

琴ノ若としてはいつも通りどっしり構えて相撲を取ったといったところか。
同じ番付相手でも変わらず自分の相撲に徹することが出来た。

9日目に勝ち越しを決め、この先はまず二桁を狙うことになるだろうが、優勝を期待する声も上がってくるだろう。

この先琴ノ若が経験したことのない重圧とも闘うことになると思うが、それを乗り越えていけるかどうか。

新入幕で1敗の大の里は実力者明生を寄せ付けなかった。
明生相手に踏み込み負けせず、右を差し勝って圧倒した。

正直この一番は明生に分があるのではないかと思っていたが、私の予想以上に大の里の立ち合いの当たり、圧力が強いといったところか。

この圧力がどこまで通じるのか。
そして仮に圧力を止められる展開になっても四つに組んでどれだけ力を発揮する力士なのか。

まだまだ可能性を感じさせるため、この先も楽しみである。

綱取り霧島は正代を下して連敗を免れた。

本日は一発のある正代相手だったが、立ち合いの踏み込みよく、正代得意の左差しを封じることが出来た。

昨日の黒星による影響なのか土俵際の詰めの甘さは見受けられた。
それでも本日は引くことなく攻めに徹したのは良かったと思う。

土俵際に関しては反省点だが、それ以上にこの先も安易な引き、叩きを見せないことが重要だろう。

豊昇龍も危なげない相撲で7勝目。
竜電相手に豊昇龍が先に右上手を引き、頭をつける形を作った。
竜電のお株を奪うような内容であり、豊昇龍にとっては今場所一番の内容だったのではないだろうか。

横綱照ノ富士も錦木相手に完勝。
錦木はもろ差し狙いできたがそれを許さず、最後は右四つ左上手の万全な形で寄り切った。

ここ2日間は落ち着いて相撲を取ることが出来ている様子である。

小結宇良が今場所土俵の上で初めて白星を挙げた。
勢いのある熱海富士相手だったが、立ち合いの踏み込みは宇良の方が良く、その後も宇良の流れで相撲を取ることが出来た。

数日前宇良の残りの対戦相手は全員平幕相手と記載したが、霧島戦が残っているのをすっかり忘れていた。

順当にこの割を組むのかそれとも割崩しを行うのかも注目ではある。

明日の注目の割は
『霧島ー阿武咲』
琴ノ若ー大の里』
この2番である。

平幕下位の好調力士が役力士と割が組まれた。

まず霧島ー阿武咲だが、霧島としては絶対に落とせない一番である。
先頭力士を引きずり下ろすチャンスだし、ましてや格下相手に落とすわけにはいかない。

阿武咲は一発のある力士だし、過去の対戦成績は阿武咲がリードしているが、横綱を目指すならばそんなことは関係ない。

とにもかくにも何度も言うように安易な引き、叩きは避けなければならない。
阿武咲はそれを待っているだろう。

ぜひとも霧島には力を示してほしいと思っている(阿武咲に負けてほしいと思っているわけではないのであしからず)。

そして琴ノ若ー大の里だが『守りVS攻め』という構図か。

琴ノ若としてはおそらくもろ差し狙いでいくと思うが、大の里の圧力がどこまで通じるのか。

琴ノ若は上記の通りもろ差し狙いから流れを作るのか、それともいつも通りどっしり構えて相撲を取るのか。

大の里の圧力、そして四つの力がどれ程のものなのかも注目だし、この一番が今場所のターニングポイントとなるか。

冒頭で記載した通り、朝乃山の休場が残念で仕方ない。
とにかく私が望むことは現状1敗と2敗の力士の計6名(朝乃山を除く)、この中から優勝力士が出てほしいと思っている。

またさらに言うならば役力士から優勝が出てほしいと思っている。

この先阿武咲もしくは大の里が上位陣もなぎ倒し、その結果どちらかが優勝するのであればそれも構わない。
しかし欲を言えば上位陣がしっかり番付の重みを示してほしいという思いの方が強い。

特に大の里は新入幕である。
どれだけ話題性があろうとどれだけ期待の星であろうとどれだけ現状力を示していようと上位陣がそう易々と負けるわけにはいかないだろう。

大の里の優勝は上位総当たりで見たい気持ちも強い。

明日霧島と琴ノ若は力を示すことが出来るかどうか…