名古屋場所は照ノ富士、貴景勝の休場、霧島は途中休場したものの負け越しと上位陣が低迷した。
その中、優勝&大関昇進を果たした豊昇龍をはじめ、錦木、北勝富士、伯桜鵬らが土俵を盛り上げてくれた。
そして今場所触れるべき点は『割の編成』だろう。
今場所の割は思い切った編成、工夫が見られていたと思う。
12日目の『錦木ー湘南乃海』『阿炎ー伯桜鵬』辺りは逆にずいぶんと思い切ったなと感じたくらいである。
今場所の割に関してもある程度否定的な声も聞かれているが、私自身の感想としては『思い切った試みの初回としては良い』といった感想である。
14日目終了時点でも記載したが、私個人として千秋楽の割は
霧島ー竜電
豊昇龍ー大栄翔
若元春ー伯桜鵬
琴ノ若ー北勝富士
錦木ー朝乃山
以上が良いという思いがあった。
これにより豊昇龍ー大栄翔の割は崩れることがないし、優勝争いは4敗までチャンスがあるし、優勝に関わる力士は15日間の中で1名以上役力士と割が組まれるからである。
結果としてこの思いは叶わなかったし、細かいことを言えば中盤戦辺りで上位圏外の好調力士同士を当ててしまった方が良いとも思うし、『錦木ー北勝富士』ももう少し早く当てても良かったかもしれない。
しかしさすがに全部が全部思い通りにはならないだろう。
もちろんここに至るまでの道のりが長過ぎたことは問題であるが、常に後手へ回る協会としては珍しく良かったと感じている。
問題は来場所以降も継続できるかどうかである。
来場所以降、上位陣が土俵へ復帰した場合、終盤戦に詰め込みすぎると猶予も短くなるため、今場所以上に早めの対応が必要になってくる。
今後この辺りもしっかり対応出来るようになれば本物ではないだろうか。
上記の通り『思い切った試みの初回としては良い』とは思う。
しかしまだまだ完璧とは言い難い。
本当の意味で完璧はないかもしれないが、まだまだ改善の余地はある。
来場所以降にも期待したいところである。